しつけ

犬の噛み癖を治すには?しつけ方・失敗例に付いて解説

子犬の甘噛みは可愛い仕草ですが、成犬の噛み癖は大きなケガにもつながるので、しつけをしてコントロールする必要があります。

そこで、どうして犬はいろいろな物を噛みたがるのか、効果的なしつけ方とはどんなものか、飼い主が覚えておいておきたいことについて解説します。

犬が噛む理由とは?

犬の噛み癖

まずは、どうして犬が人の手や家具の脚、床に置いてあるいろいろなものを噛みたがるのかを知っておきましょう。それにより、どのように対処したら良いかが把握しやすくなりますし、飼い主としてすべきことを意識する助けとなります。

犬が噛むのは本能

犬がいろいろなものをとりあえず噛むのは、動物として持っている本能です。犬はもともと野外で狩りをして生きてきた歴史がありますので、その狩猟本能がペットとなっても残っているわけです。噛むことで命を長らえてきたわけですから、その行為をなくすのはかなり難しいことだと飼い主が認識するべきです。何もしないままで噛み癖がなくなることはなく、飼い主がしっかりとしつけをしないといけないという点も覚えておきましょう。

噛むという狩猟本能は、遊びの中にも取り入れられています。というのも、親犬は子犬が自分で狩りができるように、じゃれて遊ぶ中で、噛むという行為を教えるからです。犬にとって噛むのは遊びであり、近い存在との楽しい時間を過ごすための手段でもあるというわけです。こうしたことを理解しておくと、噛むことで飼い主との距離を縮めようとしていること、それがないとストレスが溜まってしまうという点に気付けます。

子犬特有の理由

子犬の噛み癖

子犬がやたらと物を噛むのは、成犬とは違う理由もあります。子犬は成長期にあり、歯も伸びてきます。すると、口の中に違和感を覚え、時に痛痒い思いをします。こうした嫌な感覚を軽減するために、噛むことで解消しようとしているのです。いわば、痒い肌を手で掻くように、子犬は物を噛むことで違和感をなくそうとしているわけです。

そのため、単に物を噛むのを見て叱るだけでは、子犬はその不快感を解消できず、ストレスが溜まる一方です。こうした状態にならないように、とにかく何でも噛むのがダメと叱るのではなく、噛んで良いものと悪いものがあることを教えるのが重要なのです。飼い主としては、ダメなものを噛んだらそのことを教えるとともに、代わりに噛んでも良いものを与える必要があります。

確認作業

人間の赤ちゃんでもそうですが、とにかく興味のあるもの、気になるものは、口の中に入れてみようと思うものです。噛むことが狩猟本能と結びついている犬は、よりその感覚が強く、とりあえず好奇心で噛んでみるケースが多いです。匂いを嗅ぐのと同じ感覚で、噛むことでその物の状態を確認する作業をしているわけです。味があるのかということだけでなく、硬いか柔らかいか、感触はどうなのか、温かいか冷たいかとチェックして、安全なものか、または遊べるものかを見分けています。

特に、初めて見るものを噛む傾向が強いです。新しく買ってきたおもちゃをとりあえず噛んでみる子犬が多いのも、そういった理由です。これは生きていく上で必要なことなのですが、成犬になって外に出るようになると、危険なこともあります。他人の所有物を噛んで破損してしまうこともありますし、舐めたり食べたりすると危険な物を口に入れてしまう可能性も出てくるからです。こうしたリスクを避けるためにも、知らない物をとりあえず噛むという癖を子犬のうちになくせるよう、飼い主がコントロールしてあげる必要があります。

効果的なしつけ法について

効果的なしつけ法について
子犬のうちは、甘噛みも愛情表現だと感じられ、微笑ましいものとして映りますが、成犬になると噛む力が強くなりますので、下手をすると怪我をしてしまいます。そこで、子犬のうちからしつけることが重要です。しかし、まだ遊びたい盛りの子犬をしつけるのは簡単ではありません。自己流ではなく、効果的なしつけ方を覚えて実行することが求められます。

危ないものから離す

まずは環境作りから始めましょう。というのも、子犬が物を噛むことは狩猟本能に基づくものですので、しつけを始めたからといって、すぐに噛む癖をなくせるわけではないからです。そのため、犬に嚙まれたら困るもの、噛んだら危険なものは子犬から遠ざけるようにしましょう。

たとえば、家電製品のケーブルや尖った金属といったものは、床に放置しないようにします。植物の中には花や根に中毒物質が含まれているものもありますので、上の方に飾るなどして、犬が触れない場所に置きます。もし、台所や個人の部屋などに噛まれたくないものがあるようなら、ゲートを設置して入れないようにし、行動の制限を行うことも重要です。

ストレスを発散させる

犬が物を噛むのは、遊びたいときや愛情表現を示すとき、ストレスを抱えているときが多いです。そのため、ストレスを発散させることを考えて、対策を取りましょう。噛み癖を抑えるには、その代わりになるものを提供してあげないといけないのです。

そこで役立つのが、噛んで遊べるおもちゃを使って、飼い主が一緒に遊んであげることです。ペットショップにはたくさんの犬用のおもちゃがあって、ロープなどはその典型です。ロープだと長さがあり、持ち手が付いているので、飼い主と引っ張り合いができます。飼い主が噛まれることもないので安心ですし、一緒に遊んでいるという感覚を持てるので、犬にとっても嬉しい時間となります。

留守番のときの対策を考える

留守番のときの対策

人と一緒にいるときにはあまり物を噛まないものの、留守番をしているときにいろいろな物を噛んで破壊してしまうというのは、多くの犬に共通することです。飼い主の監視がないことに加えて、一人になるさみしさがストレスとなって、噛み癖を加速させてしまうからです。

そこで、留守番をしてもらうときの対策を考えましょう。一番良いのは、一人遊びができるおもちゃです。おもちゃの選び方がポイントで、口に入らないほどの大きなものでは遊んでくれませんし、逆に小さ過ぎると飲み込んでしまう恐れがあります。また、硬すぎるとしっかりと噛めないので楽しく感じられませんし、逆に柔らかいとすぐに破壊してしまいます。そのため、強度のあるゴムやシリコン製のものが良いでしょう。

しつけの失敗例

甘噛みをなくしたいと思ってしつけをしたものの、あまり効果が出ないとか、逆に噛み癖がひどくなってしまったというケースもあります。その失敗例を取り上げてみましょう。

手遊びは逆効果になることも

子犬と遊ぶことはストレス発散になり、噛み癖をなくすのに良いのですが、人の手や腕を使って遊ぶと失敗することが多いので絶対やめましょう。というのも、子犬は手を噛むことで遊んでもらえると勘違いしてしまうからです。甘噛みをしてきたので叱っているのに、その同じ手で遊ぼうとすると、犬も混乱してしまいます。そのため、遊ぶのであれば手を使ってじゃれるのではなく、おもちゃを使った方が効果的です。もちろん、噛み癖がなくなってからは手で遊んでも構いませんが、少なくともしつけをしている期間は我慢しましょう。

大声や体罰、天罰方式で叱る

叩く、怒鳴りつける、閉じ込めるなど、痛みや恐怖を与えてしつけるのは絶対にやめましょう。信頼を損ねるだけでなく、恐怖心から噛み癖が悪化し、手を上げただけで叩かれると感じて噛み付くようになる可能性もあります。

しつけ教室という選択

正しいしつけを子犬のうちからしっかりとしていれば、噛み癖が付かずに済みます。しかし、努力してもうまく行かないことはよくありますし、成犬になってから嚙み癖を直したいと考える飼い主もいます。そんな時は、しつけ教室に連れていくことも一つの選択肢です。たくさんの犬を訓練してきたトレーナーが、それぞれの犬の性格に合わせて教えてくれますので、効果的なしつけができます。

まとめ

犬にとって噛むというのは本能であり、遊びの手段の一つでもあります。そのため、嚙み癖をなくすことに対して、飼い主側の努力と知恵が求められます。

しつけ教室に行くことも含めて、正しいしつけ方を実践し、お行儀のよい愛犬となるように助けましょう。

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