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犬には脊髄を支える役割として、人間と同じように背骨に沿って、脊髄と脊髄の間に椎間板というクッションが存在しています。
椎間板ヘルニアとは、椎間板が脊髄を圧迫して支えきれなくなることで、神経症状に異常が起こる病気です。
この病気になると、首や背中、胸部、腰などに痛みを伴います。症状が悪化した場合には神経麻痺となり、立ち上がれなくなったり、歩行困難になったりすることもあります。最終的に呼吸困難になり、命をも危ぶまれることもありますので、椎間板ヘルニアにならないように予防し、もし発症したら治療して、最悪の事態を防ぎましょう。
「ヘルニア」と聞くと、まず「椎間板ヘルニア」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はそれ以外にもいくつか種類がありそれぞれに原因や症状、治療法が異なります。
そもそも「ヘルニア」とは、本来あるべき位置から内臓や組織が飛び出してしまった状態のこと。飛び出した場所によって周囲の臓器や神経を圧迫し、さまざまな不調を引き起こします。
以下では、代表的な犬のヘルニアの種類をわかりやすく解説します。
① 鼠径(そけい)ヘルニア
足の付け根にある鼠径部(そけいぶ)にある筋肉のすき間から、腸や膀胱などの内臓が外側に飛び出してしまう状態です。生まれつき筋肉のすき間が広く、先天的に発症することが多いとされています。軽度では見た目に膨らみがあるだけのこともありますが、放っておくと腸閉塞や排尿障害を引き起こすこともあり、命に関わるケースもあります。特に未去勢の雄犬に多くみられます。
② 会陰(えいん)ヘルニア
肛門の周り(会陰部)の筋肉が弱くなることで、便がたまった直腸や膀胱、腸の一部が飛び出してしまう状態です。未去勢の中高齢の雄犬に多くみられ、お尻の横が腫れたようにふくらむのが特徴です。その結果、排便がうまくできない、尿が出にくいなどのトラブルを引き起こすことがあります。緊急手術が必要になる場合もあります。
③ 臍(さい)ヘルニア
おへその穴(臍孔)から脂肪や内臓の一部が飛び出してしまう状態で、いわゆる「でべそ」のことです。多くは先天性(生まれつき)で、見た目にはポコッとした膨らみとして現れます。小さなものは成長とともに自然に治ることもありますが、大きくなる場合や引っ込まない場合は手術が必要になることもあります。
④横隔膜ヘルニア
本来は胸とお腹を分けている横隔膜に穴があいてしまい、お腹の臓器が胸の中に入り込んでしまう病気です。先天的なもののほか、事故や落下など強い衝撃による後天的な発症もあります。呼吸が苦しそう、動きたがらないなどの症状が見られる場合は緊急を要するケースもあるため、すぐに診察を受けましょう。
歩きづらそうにしていたり、また段差のある場所を避けたりすることで、徐々に症状が出ている時があります。
なかなか立ち上がることができないような時は、椎間板ヘルニアを発症している可能性があります。最初は痛みだけですが、足元がふらついてくるなど、症状が少しずつ進行していきます。
脊髄は首から背中、腰にかけてあるものなので、椎間板ヘルニアは腰以外に、胸部や首でも発症します。悪化してしまうと排泄機能にも障害が出てくるなど、上手くコントロールすることができなくなってしまいます。
最もひどい状況になると、進行性脊髄軟化症を発症してしまいます。これは炎症により脊髄が壊死し、72時間で呼吸ができなくなってしまう症状で、最悪の事態を迎えてしまうことがあります。
椎間板ヘルニアはどの犬にも起こり得る病気ですが、特定の犬種に多く見られる傾向があります。
中でも代表的なのが、ミニチュア・ダックスフントとウェルシュ・コーギーです。
この2犬種は胴が長くて足が短い「胴長短足」の体型をしているため、背骨に負担がかかりやすく椎間板に異常が起きやすいといわれています。実際、日本ではダックスフントの約20%が椎間板ヘルニアを経験しているというデータがあるほどです。
ただし、リスクが高いのはダックスやコーギーだけではありません。
以下のような犬種でも発症することがあります。
・トイ・プードル
・ビーグル
・シーズー
・ミニチュア・シュナウザー
・フレンチ・ブルドッグ
・パグ など
これらの犬種は、加齢・肥満・運動不足が引き金になることが多く、
椎間板にかかる負担が徐々に蓄積していくことで、ヘルニアを引き起こしやすくなります。
椎間板ヘルニアは完全に防ぐことは難しい病気ですが、日常の工夫次第でリスクを下げることができます。
✔ 体重を適正に保つ(肥満予防)
✔ ジャンプや急な段差の上り下りを避ける
✔ 適度な運動を取り入れて筋力を維持する
✔ 年齢や体調に合ったフードを選ぶ
✔ 背中や腰まわりを優しくマッサージしてあげる
特にマッサージは筋肉のこわばりをほぐし、血流を良くすることで腰まわりの負担を和らげるサポートにもなります。スキンシップにもなるので、愛犬のちょっとした変化にも気づきやすくなるのが嬉しいポイント。
ただしマッサージは無理に押さえつけたり、痛みがあるときに行うのはNGです。心地よく感じているかを観察しながら、やさしく行うのがコツです。
また、歩き方がおかしい、足を引きずる、抱っこを嫌がるなどの様子が見られたら、重症化すると回復に時間がかかることもあるため早めに獣医師に相談することが大切です。
椎間板ヘルニアにならないように予防し、なった後も気を付けたい食事として、ビタミンCを含んだものやコラーゲン・カルシウムなどが含まれたご飯を与えることが基本となります。コラーゲンを合成するためにはビタミンCが必要となりますので、一緒に与えましょう。
コラーゲンが多く含まれる食材には、手羽元や手羽先、鶏ガラや豚骨、豚肉などがあります。
手羽元や手羽先は与える際は、骨が上手くかみ砕くことができないこともありますので、鍋で茹でた、調味料を入れない鶏ガラスープなどを人肌に冷やして与えるのもおすすめです。お肉の部分と骨の部分を分けて、骨は与えず、お肉とスープのみ与えましょう。電気圧力鍋などで作るとなお良いでしょう。豚肉や鶏肉などは油を引かずに、焼いたり、茹でたり、蒸したりして、冷まして与えるとよいです。
コラーゲンは犬の関節や椎間板の健康維持に役立ち、特に椎間板ヘルニアに悩む犬にとっては有益な栄養素です。また、継続して摂取することで、骨や関節の強化にもつながります。
ただし、与える際にはアレルギーなどに注意しながら、少量から試して、愛犬の反応を見て調整することが大切です。
ビタミンCを含む食品にはブロッコリーやアボガドなどがあり、比較的愛犬が好みやすい食材とも言えます。細かく切って、お肉と一緒に煮て与えると、食事が取りやすくなります。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、犬の健康維持に欠かせない栄養素です。特に、椎間板ヘルニアの犬にとっては炎症を抑える働きが期待されます。
また、ビタミンCは免疫力を高め、体の回復をサポートする役割も果たします。お肉や魚と一緒に調理することで美味しさを引き立てながら、効率的に摂取できる方法を工夫しましょう。
他にも、イチゴやオレンジ、キウイなどの果物もビタミンCを含んでいますが、これらは与えすぎに注意する必要があります。果物は糖分が多く含まれているため、量を調整しながら与えることがポイントです。
オメガ3脂肪酸を含む食材には、関節の炎症を抑える有効成分などが含まれているとも言われています。オメガ3脂肪酸は、マグロやカツオなどに含まれるDHAやEPA、エゴマ、亜麻油などに含まれています。オメガ6脂肪酸なども、ヘルニアに良いと言われる食材です。オメガ6脂肪酸は、大豆油やコーン油などにも多く含まれています。イワシなどの青魚にはオメガ3脂肪酸も、オメガ6脂肪酸も含まれています。
ヘルニアに良い食材を合わせて煮込んであげて、冷まして食べさせましょう。日によってメニューを変えると、飽きずに食べてくれるでしょう。
L-カルニチンは、体にたまった脂肪をエネルギーとして使うのを助けてくれる栄養素です。
犬の体ではあまり多く作られないため、食事からしっかりと補うことが大切です。
特に椎間板ヘルニアを患っている犬にとっては、筋肉を落とさずに体重をコントロールすることがとても重要。L-カルニチンが含まれたフードを取り入れることで、代謝を助けて無理のないダイエットや筋力維持をサポートしてくれます。
L-カルニチンは、牛肉や羊肉、魚などの動物性食品に豊富に含まれています。これらの食材を使ったドッグフードを選んだり、手作りごはんに取り入れてみるのもおすすめです。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、筋肉の維持や回復に役立つ重要なアミノ酸で、体の中では作れないため食事からしか摂ることができません。
マグロの赤身や鶏むね肉などに多く含まれていて、筋力を保ちたい犬や運動量が減ってきたシニア犬にとってはとても大切な栄養素です。
椎間板ヘルニアを患うと運動量が減って筋力が落ちやすくなり、背中や腰にさらに負担がかかって悪化する可能性もあります。
そのため、BCAAを含む食材を食事に取り入れながら無理のない範囲でストレッチや軽い運動を続けることが回復や再発防止に役立ちます。
椎間板ヘルニアになってしまった愛犬のケアでは、食事のサポートやフード選びがとても重要です。
特に、筋肉の維持や関節のサポートに役立つ栄養素をしっかり摂ることで回復をサポートしたり、再発のリスクを減らす効果が期待できます。愛犬のために取り入れたいおすすめの食材リストは以下でご紹介します!
【BCAA】
鶏むね肉、マグロの赤身、卵白、牛赤身肉
【オメガ3脂肪酸】
マグロ、カツオ、サーモン、イワシ、アジ、エゴマ油、亜麻仁油
【コラーゲン】
鶏の軟骨、手羽先、豚足、牛すじ、ゼラチン
【L-カルニチン】
牛肉、ラム肉、鶏レバー、白身魚
【ビタミンE・C】
ブロッコリー、アボカド、にんじん、かぼちゃ、パプリカ
せっかく作ってもなかなか食べてくれない場合などは、サプリメントを利用してもいいでしょう。オススメな成分としては以下が挙げられます。
皮膚や筋肉・骨を構成する成分のⅠつです。関節軟骨を構成する成分の約15~20パーセントを占め、強度や張りを支えるための中心的存在です。
軟骨を構成する成分のⅠつです。水分保持の役割を担い、軟骨においては衝撃を和らげるクッションのような役割を持っています。
関節軟骨を構成する成分のⅠつです。関節の柔軟性に関与していますが、成長期をピークに年齢とともに減少していきますので補いましょう。
軟骨を構成する成分の1つです。極めて高い保水力を持つため、皮膚や軟骨などでクッションのような役割を果たしています。
靭帯などの弾力や伸縮性が必要な場所荷多く存在し、ゴムのような働きにより関節の働きをなめらかにします。
他にも、抗酸化物質にはポリフェノール、ビタミンEなどがあり、性酸素を除去したり、抑制したりする働きがあります。この成分が入ったサプリメントを椎間板ヘルニアの愛犬に与えるのもおすすめです。
与える際は、動物病院の先生に相談するといいでしょう。愛犬のアレルギーや与えすぎにより、不健康になったり、血液検査の数値が変わったりすることもありますので、定期的な検査も必要です。上記の有用成分が詰まったサプリメントを下のリンクから確認してみてください。
椎間板ヘルニア犬に一度なってしまうと、治療しても、手術をしても再発することもありますので、継続的にケアを行っていくことになります。
サプリメントを補助的に与えたり、関節に有効な成分が入った健康フードを与えたり、時には手作りで骨付き肉で出汁を取ったスープを与えたりするのもいいでしょう。
電気圧力鍋などを利用すると、骨付き肉も柔らかくなりますのでおすすめです。鶏肉の骨はかみ砕けないことが多く、食道などを傷つけてはいけないので、与えないようにしましょう。
サプリメントを与える際は、フードに振りかけるか、ウェットフードなどに混ぜて与えるといいでしょう。関節に有効な成分の入ったサプリメントは比較的与えやすいです。
ペットショップやホームセンター、ネットショップなどでも販売されていますので、ぜひこちらを利用してみてください。おやつに含まれているサプリメントなどもありますので、どうしても食べない場合はそちらで補助してあげてください。