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犬が膵炎にかかった場合、食事を徹底的に管理することが求められます。治療中に食べさせていいものといけないものがあるため、愛犬が膵炎と診断されたら、飼い主による食事のコントロールが必要です。
本記事では、食事管理の重要性、治療中に控えたい・取り入れたい栄養素、食事管理のポイントなどを解説します。ドッグフードと手作り食のメリット・デメリットについても触れているので、膵炎の治療だけでなく愛犬の食事管理について理解を深めたい人はぜひ参考にしてみてください。
膵炎とは、膵臓に炎症が生じる病気で、急性膵炎と慢性膵炎の2種類があります。急性膵炎は突然発症し、激しい腹痛や嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が特徴です。発症時には、犬が焦点を合わせられない様子やよだれを垂らすこともあり、声をあげるほど強い腹痛が起きることも知られています。膵臓が作っている消化酵素が急に活性化されることで、食べ物ではなく膵臓を消化してしまい、膵臓が破壊されることによる痛みだと考えられています。診断の際には、膵臓の酵素であるリパーゼの数値上昇が重要な指標となります。
一方、慢性膵炎は症状が徐々に進行し食欲の低下や嘔吐、軟便、体重減少が見られることが多く慢性的な栄養不足につながる可能性があり、元気の低下が見られることもあります。また、慢性膵炎の治療は長期戦になることが多いと言われています。
膵炎の診断には、血液検査や超音波検査が用いられ、特に急性膵炎では膵臓の酵素レベルの上昇が診断の指標となります。膵炎の影響で腎不全や腎臓病を併発するリスクもあるため、早期の治療が欠かせません。愛犬の健康を守るためには、適切なフード選びや食事管理も重要です。
急性膵炎を経験した犬には、低脂肪で消化の良いフードを選ぶことが推奨されます。慢性膵炎の場合も、食事の栄養バランスを見直し脂肪分を控えつつ、良質なタンパク質を適量摂取させることが体力や免疫力を維持する助けとなります。
急性膵炎は犬にとって危険な病気で、突然の食欲不振や激しい腹痛、嘔吐、震えが主な症状です。症状が悪化する前に、迅速に獣医師に相談することが重要です。炎症がひどいと、膵臓以外の組織にも影響が出て多臓器不全になる可能性もあり、致死的な状態に陥ることもあります。
発症の主な要因には高脂肪食、肥満、ストレスなどがあります。特に、高脂肪のドッグフードや人間の食べ物はリスクを高めるため与えないようにしましょう。フードの成分表示を確認し、低脂肪で消化の良いものを選ぶことがおすすめです。脂肪分の多い肉類や乳製品も可能な限り避ける方が良いでしょう。
ちなみに急性膵炎を経験した犬は再発しやすいため注意が必要です。再発防止のためには、規則正しい食事を心掛け、食欲の変化をこまめにチェックしましょう。特に食欲が落ちてきた場合は、早めにフードを見直すことが大切です。
また、消化に優れた新鮮な食材を使用した手作りごはんもおすすめ。鶏肉や白米、野菜など、犬の体に負担の少ない食材を選びましょう。また、ストレスを減らすことも膵炎の管理には重要です。適切な食事管理とストレスケアを行い、愛犬の健康を守りましょう。
高齢犬は膵炎のリスクが高まるため、適切な健康管理と食事選びが重要です。膵炎発症のリスクを軽減するには、低脂肪の手作りご飯が効果的です。手作り食では、成分をコントロールでき、愛犬の健康状態に応じた食事を準備することができます。
高齢犬は消化能力が低下している場合が多いため、消化しやすい食材を選ぶことが特に重要です。例えば、鶏ささみ、白米、ブロッコリーなどは消化が良く、栄養価も高いためおすすめです。また、食材の量や質を調整できるのも手作りご飯の大きなメリットです。愛犬の健康を守るために、適切な食事管理を心がけましょう。
さらに、手作りご飯では、アレルギーや好みに応じて食材を選定できるため、食事の多様性を持たせることが可能です。また、水分を多く含む食事を取り入れることで、水分補給を助ける効果も期待できます。簡単なレシピを活用しながら、栄養バランスを考慮した楽しい食事作りを続けることが、高齢犬の健康維持につながります。
膵炎予防には、飼い主自身の食生活の見直しにもなります。愛犬のために良質な食材を選ぶことは、食の知識を深め、健康的な食習慣を身につけるきっかけになります。高齢犬の健康を支えるため、日々の食事管理に気を配りましょう。
膵炎になりやすい犬種には、特に遺伝的な要因が関与しています。膵炎と高脂血症の間には密接な相関関係があり、高脂血症にかかりやすい犬種は膵炎のリスクも高まります。たとえば、ヨークシャー・テリアやミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、コリー系の犬種は、膵炎を起こしやすい犬種として知られています。
ただし、膵炎のリスクは犬種によるものだけではありません。慢性的な肥満や脂肪の多い食事は、どの犬種でも膵炎のリスクを高める要因となります。特に中年期を迎えたシニア犬では、全体的に膵炎になりやすくなるとされています。保険会社のデータによると、年齢を重ねるごとに膵炎になる確率が上昇することが示されています。
持病を抱える犬も注意が必要です。クッシング症候群や甲状腺機能低下症、糖尿病といった内分泌系の病気がある犬は、特に高リスクと言えます。これらの犬種や持病を持つ犬に対しては、食事や生活習慣に配慮することが重要です。健康診断を定期的に受けることや、食事内容に気を配ることが膵炎予防につながります。中年期以降の犬では、高脂肪のドッグフードやおやつを与える前に、その安全性を十分に考えることが重要です。
膵炎のリスクを高める食べ物として、高脂肪な食品があげられます。例えば、脂身の多い豚肉や牛肉、クリームなどの乳製品には注意が必要です。特に高齢の犬は膵炎にかかりやすいため、日常の食事管理が重要になります。その他の食べ物の例としては以下の通りです。
・加工肉
・とろ
・とろサーモン
・バター
・ラード
・チーズ
・オリーブオイル
・ナッツ類
・人用のお菓子やケーキ
・人用の揚げ物(唐揚げ・天ぷら・フライドポテト等)
膵炎は膵臓の炎症によって消化酵素が正常に働かなくなる病気であり、食べ物の選択が症状に大きく影響します。そのため、脂肪分の多い食べ物を避けることが予防につながります。例えば、高脂肪の犬用おやつや脂肪分を含む人間の食べ物を与えないことが基本です。
食事の量にも気を配り、過剰摂取を防ぐことが大切です。特に高齢犬は新陳代謝が低下しているため、少量の脂肪でも体に負担がかかることがあります。小型犬も体が小さいので少量でも影響を受けやすいと言われています。
また、消化に優しい食材を選ぶことも重要です。例えば、玄米や白米などの消化しやすい炭水化物を取り入れるとよいでしょう。また、膵炎を防ぐためには塩分や糖分の管理も欠かせません。特に肥満の犬は膵炎のリスクが高まるため、適切な体重管理が必要です。
食事から摂取する栄養のバランスを見直し、消化しやすい食材を選ぶことで健康維持の可能性が高まります。
犬の膵炎は食事管理が重要です。そもそも膵炎とは、膵臓で炎症が起きる病気のこと。膵臓は食べ物の消化に必要な消化酵素を生成し、分泌するための臓器です。膵臓が正常に働いているときは、消化酵素が膵臓を消化しないように不活性の状態で分泌されるため、膵臓自体が消化される心配はありません。
しかし、何らかの原因によって膵臓が正常に機能しなくなると、活性化した消化酵素が膵臓を消化し炎症を起こします。膵炎の症状には次のようなものがあります。
・食欲低下
・発熱
・よだれ
・脱水
・黄疸
・震え
・衰弱
・腹痛
・下痢、軟便、血便
・嘔吐
・呼吸困難
・ショック
・多臓器不全 など
犬の膵炎の原因は明確ではありませんが、脂肪の摂りすぎや栄養が偏った食生活や肥満などに関係があるのではないかと考えられています。
犬の膵炎は深刻な病気であり、食事管理がその予防において非常に重要です。適切な食事を提供することで膵炎のリスクを軽減し、愛犬の健康を守ることができます。特に高脂肪な食べ物を避けることや、消化に良いフードを選ぶことが、膵炎の発症を防ぐ鍵となります。
犬の膵炎における食事療法は非常に重要です。適切な食事を選ぶことで、膵臓への負担を軽減し健康をサポートできます。基本的に、低脂肪で消化しやすい食品を選ぶことが推奨されており、特に良質なタンパク質と食物繊維を取り入れることがポイントです。
膵炎発症時の対応
愛犬が膵炎の発作を起こした場合、最初の数日は絶食を行うことが推奨されています。この絶食期間中に膵臓を休ませることで、回復が早まることがあります。
回復期の食事管理
絶食後は、膵臓に負担をかけない食事を少しずつ取り入れることが重要です。市販されている療法食には、低脂肪・高消化性の特別なドッグフードがあり、獣医師の指導のもとで選ぶのが理想的です。愛犬の様子を見ながら、食事の量を徐々に増やしていくことが大切です。
膵炎に優しい食材と避けるべき食材
◎ 推奨される食材(消化に良く膵臓に優しいもの)
・鶏ささみ
・白米
・じゃがいも
・キャベツ
・ブロッコリー
✖ 避けるべき食材(膵臓に負担をかけるもの)
・脂肪分の多い肉(豚肉、牛肉、鶏の皮など)
・揚げ物や油を多く含む食品
・乳製品(バター、クリーム、チーズなど)
・砂糖を含む食品
・塩分の多い加工食品
定期的なチェックと食事の見直し
愛犬の健康を維持するためには、定期的に獣医師と相談し、状態に応じて食事内容を見直すことが大切です。適切な食事管理を行うことで、愛犬が快適に過ごせるようサポートしていきましょう。
では、愛犬に食事を与える際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
膵炎の治療中は、控えた方が良いとされている栄養素があります。それは「脂肪」と「糖質」です。ここでは、いずれもの栄養素を避けるべき理由について詳しく解説します。
脂肪とは三大栄養素の一つで、水に溶けない性質を持ち、エネルギー源として体内で使われます。過剰摂取により余ってしまった脂肪は体内に蓄積し、肥満に繋がる可能性があります。そのため、摂取量のコントロールが欠かせません。
脂肪の摂取量を管理するためにも、下記のポイントに注意することが大切です。
・「低脂肪」の食事を与える
・酸化した脂肪は避ける
・オメガ3脂肪酸などの良質な脂肪を摂取させる
脂肪が多い食事は、脂肪を消化するために膵臓から多くの消化酵素が分泌され、膵炎の進行を早めてしまうリスクがあります。低脂肪の食事にすれば、膵臓で分泌される消化酵素を抑えることが可能です。
ただし、脂肪をゼロにすれば良いという訳ではありません。脂肪は犬の体に必要な三大栄養素の一つ。脂肪を一切摂らなくなると、体の機能や筋肉などを働かせるためのエネルギーが不足してしまいます。脂肪は糖質やタンパク質と比べて2倍以上のカロリーがあるため、エネルギー源として欠かせません。だからこそ、膵炎には脂肪の量を抑えてくれる「低脂肪」が最適だと言われています。
犬の膵炎の治療中には、酸化した脂肪を与えないようにしましょう。酸化した脂肪は金属のサビと同じで、犬の体にとって毒です。体内に酸化した脂肪が取り込まれると、大きな負担がかかる恐れがあります。脂肪が酸化しやすい食べ物とは、例えば酸化が進んだドッグフードや高温で加熱・乾燥させたジャーキーなどです。
未開封のドッグフードであれば、袋が密閉されているため酸化することはほぼありません。しかし、開封してから数ヶ月経っているドッグフードなどは注意が必要。短期間で食べ切れるサイズのドッグフードを購入することをおすすめします。
犬にとって良いとされている脂肪は、「オメガ3脂肪酸」などの良質な脂肪ですオメガ3脂肪酸は、摂取しても、膵臓の消化酵素の分泌を促進させない特徴があります。
また、こちらの脂肪は人の膵臓の炎症を抑える働きを持っていることが明らかになっています。人間の膵炎に効果があるとされていることから、犬の膵炎にも同様の効果が得られるのではと期待されています。
オメガ3脂肪酸が含まれている食品は、キャノーラ油やココナッツ油、ヒマワリ油、アマニ油、サーモン油などです。
糖質は、三大栄養素の一つである炭水化物に含まれる栄養素です。炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたもの。エネルギー源に利用できるカロリーは脂肪よりも半分以下ですが、効率よくエネルギーを作ることができるため、犬の食事に欠かせません。
ただし、犬が膵炎と糖尿病を併発した場合は、糖質を制限する必要があります。以下では、糖質の摂取について詳しく解説します。
膵炎にかかった犬が糖尿病を併発した場合は、低脂肪の食事にするだけでなく、消化の良い糖質はなるべく排除することが大切です。そうしなければ、急激に血糖値が上がってしまう可能性があります。血糖値の上昇は、糖尿病の症状を悪化させる恐れがあります。
消化の良い糖質とは、例えばブドウ糖や砂糖などです。精白された白米や食パンなどに含まれている可能性があるので、注意しましょう。
糖尿病を併発した膵炎の犬であっても、糖質を完全に排除することが良い訳ではありません。脂肪と同じように、犬の体にとって適度な糖質は欠かせないもの。そのため、消化しづらい糖質を適量に与えることが大切です。
消化の悪い糖質であれば、血糖値が緩やかに上昇するため、糖尿病の症状が悪化するのを未然に防ぐことができます。
消化の悪い糖質には、オリゴ糖や食物繊維などがあります。オリゴ糖はブドウ糖と同じ糖類の一つですが、オリゴ糖はエネルギー源として利用されず、腸内で分解・吸収されます。整腸作用がある一方、大量に摂取すると下痢を起こす可能性があるため、注意が必要です。
それでは次に、犬の膵炎の治療中に取り入れたい栄養素について確認しておきましょう。膵炎の治療中に取り入れたい栄養素は、下記の通りです。
・タンパク質
・食物繊維
それぞれについて詳しくご紹介します。
タンパク質は、上述した脂肪や炭水化物と同じ三大栄養素の一つです。大きく分けて、肉・魚などに含まれる「動物性」と穀類・豆類などに含まれる「植物性」の2種類があります。
タンパク質はエネルギー源として体内で利用されるだけでなく、臓器や筋肉、骨、皮膚、毛髪などを作る役割を担っています。また、体内で起こっている炎症を修復する働きもあるため、膵炎の治療中の食事に欠かせません。
犬の膵炎の治療中は、良質なタンパク質を取り入れることが大切です。良質なタンパク質とは、高温で加熱されていない肉類などの消化しやすいタンパク質を指します。
消化の良いタンパク質が重要な理由は、膵臓で消化酵素の分泌を促進しないためです。消化しづらいタンパク質だと、一部のアミノ酸の働きにより膵臓が刺激され、消化酵素が分泌されやすくなってしまいます。一方、良質なタンパク質は腸内に留まる時間が短いので、膵臓への刺激を減らせます。
犬の膵炎をケアするためには、アミノ酸のバランスを重視した食事が大切です。アミノ酸はタンパク質を構成する成分で、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」に分けられています。
非必須アミノ酸は体内で作り出せますが、必須アミノ酸は体内で作れないので、食べ物から摂取しなければなりません。犬の体内で作れない必須アミノ酸は、10種類あります。
・アルギニン
・ヒスチジン
・イソロイシン
・バリン
・ロイシン
・メチオニン
・スレオニン
・リジン
・トリプトファン
・フェニルアラニン
犬の膵炎の治療中は、上記のアミノ酸をバランス良く摂取することがとても大切。そこで参考にしてみたいのが、「アミノ酸スコア」です。アミノ酸スコアは、必須アミノ酸のバランスを評価したスコアで、最大値を100としています。
犬の膵炎の治療中は、小麦の加工食品を含まない食事を与えましょう。パンや麺類などの小麦を使用した加工食品は消化しづらいため、治療中の食事には向いていません。小麦には、タンパク質の一つである小麦グルテンが多く含まれています。小麦グルテンは粘りの強い性質を持つため、消化されにくい特徴があります。
消化されにくいタンパク質は腸内で長く滞留し、膵臓に刺激が与えられるため、注意が必要です。ドッグフードを買い替える場合は、新鮮で消化しやすいタンパク質を多く含んだものや、「グルテンフリー」「グレインフリー(穀物不使用)」などと記載された、膵臓や腸に負担がかかりにくいものを選ぶようにしましょう。
犬の膵炎の治療中は、食物繊維も適度に取り入れることが大切です。食物繊維は膵炎によって腸内にかかっている負担を減らし、腸内環境を改善するのに役立ちます。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとして、腸内の健康を保つ役割を担っている成分の一つ。善玉菌が増えて腸内環境が良くなると、腸と密接な関係がある免疫力の維持につながり、活性化した免疫細胞が血中の余分な脂肪やコレステロール、糖質などが分解されます。
血中の余分な脂肪や糖質が減れば、高脂血症・高血糖などの病気を併発するリスクを抑えられます。ただし、ゴボウなどの食物繊維を多く含む食品は消化不良を起こす恐れがあるため、控えた方が無難です。
犬の膵炎の治療には適切な食事が欠かせません。それでは、愛犬が膵炎と診断された場合、ドッグフードと手作りのどちらを選べば良いのでしょうか。
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。ドッグフードの選び方や手作りご飯のコツも合わせて紹介するので、しっかり比較してみてください。
ドッグフードには大きく分けて、水分含有量が少ない「ドライタイプ」と水分含有量が多い「ウェットタイプ」があります。愛犬の好みや食べやすさだけではなく、栄養バランスの良い総合栄養食のドッグフードを選びましょう。
ドッグフードのメリットには、次のようなものがあります。
・栄養のバランスが取れている
・食事の支度に時間がかからない
・未開封なら長期間保存できる
総合栄養食のドッグフードは、犬の体に必要な栄養を偏りなく摂取できます。ドライタイプのドッグフードなら、愛犬の年齢や体重に合った量をボウルに入れるだけなので、食事の支度に時間や手間がかかりません。また、未開封の場合は長期間保存できるため、非常用の愛犬の食事として保管しておくことも可能です。
一方で、次のようなデメリットがあります。
・ほとんどの場合オーダーメイドは不可
・味気のない食事の可能性がある
ドッグフードは基本的に、オーダーメイドに対応していません。また、フードが乾燥しているため、犬によっては味気がないと感じてしまう場合もあります。
膵炎治療中の愛犬に合うドッグフードを選ぶコツは、以下のとおりです。
・低脂肪で、良質なタンパク質を使用している
・食物繊維・難消化性の炭水化物が含まれている
・グルテンフリー・グレインフリーの表記がある など
前述した通り、膵炎になった犬の食事には、「低脂肪」「消化しづらい糖質」「良質なタンパク質」「食物繊維」などの条件が欠かせません。そのため、ドッグフードを選ぶときも、上記を考慮することが大切です。
ドッグフードの原材料に何が使用されているのもしっかり確認したうえで選んでみましょう。
犬のご飯には、自宅にある食材を使用してご飯を作ってあげる、手作りという選択肢もあります。
ここでは、膵炎にかかった犬の食事を手作りするメリット・デメリットや、手作り食を作る際のコツについて詳しくご紹介します。
犬の食事を手作りするメリットは、次のようなものがあります。
・食材の鮮度や種類にこだわりを持てる
・愛犬の年齢や体重、体調に合わせて調整できる
・見た目が良く、素材の味を活かせる など
ご飯を手作りする場合は、愛犬の好きな食材や栄養素をたっぷり含めた食事を作ることができます。また、産地や鮮度などにこだわりが持てるのもメリットの一つ。愛犬の年齢や体重はもちろん、体調の変化に合わせて調理ができます。さらに、食材をそのまま調理するため色彩も良く、素材の味を活かせるでしょう。
一方で、以下のようなデメリットがあるため注意が必要です。
・栄養のバランスが取れた食事を作るのが難しい
・食材の加工・調理などに時間や手間がかかる
・保存がきかない など
総合栄養食並みの栄養のバランスが取れた手作り食を作るには、ペット栄養学や調理学などの専門知識が必要です。また、加工や調理に時間や手間がかかる上に、保存がききません。
犬のご飯を手作りする場合、下記のポイントを覚えておくと良いでしょう。
・鶏のササミをメイン食材にする
・イモ類を使用する
・食物繊維を多く取りすぎないように注意する
・市販の良質なドッグフードや療法食を合わせる
鶏のササミは肉類の中でも脂肪が少なく、消化しやすい良質なタンパク質を含んでいます。鶏のササミを中心にメニューを考えれば、膵炎の治療中の食事に必要な「低脂肪」と「良質なタンパク質」の条件が満たせます。
イモ類はエネルギー源として利用でき、血糖値が緩やかに上昇するため、糖尿病を合併した犬の食事におすすめです。ただし、食物繊維が多くなりすぎると消化不良を起こす可能性があるため、注意しましょう。
また、手作り食だけでは栄養のバランスが偏る可能性があるので、市販の良質なドッグフードや、動物病院などで手に入る療法食と合わせて与えるのがおすすめです。
愛犬の膵炎に配慮した手作りごはんは、食材の選び方が重要です。ここでは、栄養バランスを考えた簡単で健康的なレシピをご紹介します。適切な材料を使用することで、愛犬が安心して食べられる美味しいご飯を作ることができます。
①鶏ささみと野菜の煮込み
鶏ささみは低脂肪で消化しやすく、膵炎の犬に適したタンパク源です。
材料
・鶏ささみ:100g(食べやすい大きさにカット)
・キャベツ・ブロッコリー:適量(細かく刻む)
・水:適量
作り方
①鍋に水を入れ、鶏ささみと野菜を加える。
②弱火でじっくり煮込み、具材が柔らかくなったら完成。
③粗熱を取ってから、愛犬に与える。
※鶏肉の代わりに白身魚を使ってもOKです。
②じゃがいもと鶏肉のマッシュ
じゃがいもは消化が良く、エネルギー補給に適した食材です。
材料
・じゃがいも:200g(皮をむいて茹でる)
・鶏ささみ:50g(茹でてほぐす)
・水:適量(必要に応じて)
・サーモンオイル(オメガ3脂肪酸を含む):数滴(※獣医師と相談の上使用)
作り方
①じゃがいもを柔らかく茹で、マッシュする。
②茹でた鶏ささみを加え、さらに混ぜる。
③必要に応じて水を加え、柔らかさを調整。
④サーモンオイルを加えて完成。
③野菜たっぷりのお粥
消化の良い白米を使った、優しい食事です。
材料
・白米:100g(柔らかめに炊く)
・ニンジン・かぼちゃ:適量(細かく刻む)
・水:適量
・鶏ささみ or 豆腐:適量(タンパク質補給)
作り方
①白米をたっぷりの水で煮込み、お粥にする。
②ニンジンやかぼちゃを加え、さらに煮込む。
③仕上げに鶏ささみや豆腐を加えて混ぜる。
④粗熱を取ってから、愛犬に与える。
これらのレシピを活用し、愛犬の体調や嗜好に合わせた栄養豊富な食事で愛犬の膵炎管理にぜひ役立ててください。
膵炎の犬には、消化に優しい食材を選ぶことが大切です。特に、白米・じゃがいも・鶏ささみ・キャベツ・ブロッコリーは、膵臓への負担を軽減しながら栄養を補給できます。愛犬の健康維持のために、これらの食材を上手に取り入れましょう。
白米は消化が良く、エネルギー源として優れています。ただし、白米だけでは栄養が偏るため、野菜やタンパク質と組み合わせることが大切です。適量を守り、バランスの取れた食事を心がけましょう。
じゃがいもも消化が良く、エネルギー補給に適しています。茹でて柔らかくし、マッシュ状にすると消化吸収がさらに良くなります。与える際は、皮や芽を取り除き、味付けはせずに調理しましょう。
鶏ささみは低脂肪・高たんぱくで、膵炎の犬に最適なタンパク源です。消化しやすく、嗜好性も高いため、食欲が落ちている時にもおすすめ。茹でて細かくほぐし、白米や野菜と一緒に与えると良いでしょう。
キャベツは消化が良く、ビタミンやミネラルが豊富な野菜です。細かく刻んで茹でるとさらに消化しやすくなり、膵臓への負担も軽減できます。ただし、与えすぎには注意し、適量を守りましょう。
ブロッコリーには、ビタミンや抗酸化成分が多く含まれています。膵炎の犬にもおすすめですが、茹でて柔らかくし細かく刻んで少量ずつ与えることがポイントです。茎の部分は硬いので避け、房の部分を活用しましょう。
膵炎にかかると、みるみるうちに食欲が低下する犬も少なくありません。食欲がない、もしくはご飯が食べづらそうと感じた場合は、水分を足したり食事を温めたりしてあげると良いでしょう。
膵炎を治療している間の食事は、水分を足して、ほぐしたりふやかしたりしてから与えるようにしましょう。水分を足すのはドライタイプのドッグフードだけでなく、手作り食も同様です。
食事に水分を足してあげると、ご飯が食べやすくなります。また、水分を吸って食材がやわらかくなると消化しやすくなるため、膵臓や腸への負担を減らすことができます。同時に水分も一緒に摂れるため、脱水の予防ができます。
犬の食事を手作りするなら、余熱を冷ました食材のゆで汁や煮汁をご飯と一緒にお皿に入れてあげると良いでしょう。
犬の食欲が低下している場合は、食事を温めてから与えるのがおすすめです。食事を温めることで、ドッグフードや食材の香りが強くなり、犬の食欲が刺激される可能性があります。また、温かい食事は口当たりが良く、犬は体温に近い温度の食べ物を好む傾向があることも覚えておきましょう。
ただし、梅雨の時期や夏の場合、ふやかしたドッグフードや手作りの食材は痛みやすくなるので、食べ残しがある場合は放置せずなるべく早く片付けることが大切です。また、嘔吐などの症状が出ている場合は、香りが強くなると吐き気が悪化することがあるため注意しましょう。
犬の膵炎は、特定の食べ物が原因で悪化することがあります。愛犬の健康を守るために、与えてはいけない食べ物を理解し、膵炎のリスクを避けることが重要です。特に、脂肪分の多い食品や消化に負担のかかる食材には注意が必要です。膵炎を予防・管理するためには、適切なフード選びが欠かせません。
避けるべき食材
・脂肪分の多い食品
脂肪分が多い肉類や乳製品は、膵炎を悪化させる原因になります。例えば、バターや生クリーム、脂肪の多い肉(豚肉やラム肉など)は避けましょう。また、加工食品や市販のおやつの中には脂肪や添加物が多く含まれているものもあります。特に、脂肪分の高いスナックや流行りの犬用おやつは、無理に与えない方が安全です。
・糖分の多い食品
糖分が多く含まれる食べ物も膵炎の犬には適していません。特に、菓子類や甘いフルーツ、ジャムなどは消化不良を引き起こし、膵臓に負担をかける恐れがあります。また、砂糖が含まれた食品は愛犬の健康全般にも悪影響を及ぼすため、避けるようにしましょう。
・炭水化物の多い食品
加工された穀物が多く含まれるフードも、膵炎の犬には適していません。栄養バランスが偏るだけでなく、消化に負担がかかることがあります。そのため、代わりに消化の良い食材を選ぶことが大切です。例えば、オートミールや玄米などは適量であれば消化しやすいですが、与えすぎには注意が必要です。
愛犬の膵炎を防ぐためには、与えてはいけない食べ物をしっかり理解し、安全な食事を提供することが大切です。膵炎のリスクを避けながら、バランスの取れた食事管理を行うことで、愛犬の健康を維持できます。適切なフード選びを心がけ、愛犬が元気に過ごせるようにしましょう。
膵炎を患っている犬には、特定の食材を避けることが重要です。特に、消化に負担をかける食材や脂肪分・糖分が多い食品は、膵臓に対するリスクを高めるため注意が必要です。これらの食材を避けることで、愛犬の健康を守ることができます。
豚肉やラム肉は脂肪分が多く、膵炎の犬にとっては大きな負担となります。特に脂身の部分は避けるべきで、赤身部分も慎重に判断する必要があります。愛犬には、より消化しやすいタンパク質源を選ぶようにしましょう。
バターや生クリームは高脂肪食品であり、膵臓に負担をかける要因となります。これらの乳製品は消化に時間がかかるため、膵炎の犬には不適切です。低脂肪乳製品を検討する場合でも、獣医師と相談するのが望ましいです。
お菓子や甘いフルーツには糖分が多く含まれており、消化不良や膵炎の悪化を引き起こす可能性があります。特に、人工甘味料(キシリトールなど)が含まれる食品は中毒のリスクもあるため、絶対に避けるべきです。
膵炎の犬には、さつまいもを避けることが推奨されます。消化が遅く、膵臓に負担をかける可能性があります。特に、大量に与えると血糖値の急激な上昇を引き起こし膵炎を悪化させることがあります。
膵炎を持つ犬にとって、ヨーグルトは注意が必要な食材です。ヨーグルトには乳糖が含まれており、消化不良を起こす可能性があります。特に脂肪分が高いヨーグルトは膵臓に負担をかけるため、避けることが望ましいです。低脂肪または無脂肪のヨーグルトを少量与える場合でも、一度獣医師に相談することをおすすめします。
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食事にはドッグフードと手作りの2つの選択肢がありますが、ドッグフードを検討している場合、どのフードが良いのか迷ってしまうことがあると思います。そのような人におすすめなのが、わんちゃんライフの「タミ―レシピ」です。
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