犬ははちみつを食べても平気?あげる際のポイントについて解説
昨今、コロナウイルスの流行もあったことから健康志向の人も多くなっており、はちみつを摂り入れる健康法が注目されています。
その中でもマヌカハニーが健康に良いとされています。健康に良いのであれば、愛犬にも与えたいですよね。ただ、犬に与えて良いものか心配な方も多いのではないでしょうか。
基本的には、マヌカハニーを含むはちみつを犬に与えるのは大丈夫とされています。
今回は、犬にはちみつを与える際の注意点やメリット、栄養素のご紹介を中心にご紹介します。
犬にはちみつを与えても大丈夫?与える際の注意点やメリット
基本的に犬にはちみつを与えること自体は問題ありません。ただし、与える際には量と与え方に注意が必要です。はちみつには、栄養素がたくさん含まれている一方で、糖分も多い食べ物です。
あまりたくさんあげすぎると消化問題を引き起こす可能性があります。犬の体重に対して、1日に与えるはちみつの量は、1ティースプーン未満が目安です。
また、与え方も、一度にたくさん与えるのではなく、少しずつ与えるようにすると良いでしょう。
また、はちみつにもたくさんの種類がありますが、市販のはちみつには添加物や保存料が含まれている場合があるため、犬にとって有害なものもあります。できるだけ安全なはちみつを選ぶために、オーガニックや天然素材で作られているものを選びましょう。
犬にはちみつを与える際の注意点
はちみつを与える際に心配なのがボツリヌス菌です。
ボツリヌス菌は、土壌、魚介類、肉類、野菜などに存在する細菌で、その毒素によって食中毒やボツリヌス症と呼ばれる病気が引き起こされます。
このボツリヌス菌は、犬の腸内でも繁殖することがあり、過剰な摂取は腸内環境に影響を与えて下痢や腹痛、嘔吐などの消化器症状を引き起こすことがあります。
そのため、腸内環境が未熟な子犬や免疫力が弱っている犬、腎不全の犬などには、はちみつを与えない方が良いでしょう。
はちみつのおもな栄養素について
はちみつには、ブドウ糖、果糖、ポリフェノール、ミネラル、アミノ酸、グルコン酸、ビタミンBなどの栄養素が含まれています。
これらの栄養素は健康や美容に役立つものが多いとされています。
ここでは、それぞれの栄養素がどのような効果が期待できるかを紹介します。
ブドウ糖・果糖
はちみつに含まれるブドウ糖や果糖は、犬の体内で簡単にエネルギーに変換されます。つまり、はちみつを与えることで犬の体に必要なエネルギーを簡単に補充することができます。
その他にも免疫力を高める効果や消化を助ける効果も期待できます。
ただし糖分の過剰摂取は肥満や糖尿病などの病気のリスクが高まるため、適量を守ることが大切です。
ポリフェノール
はちみつに含まれるポリフェノールは、抗酸化作用があるため、犬の細胞を活性酸素から守る効果があります。
活性酸素は、炎症や老化、病気などの原因となることがありますが、ポリフェノールによって除去されることで、犬の健康維持に役立ちます。
その他にも免疫力を高めたり、抗炎症作用なども期待できるため病気予防・老化防止にも繋がります。
ミネラル
犬に必要な栄養素であるマグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルがはちみつに含まれています。
これらのミネラルは、骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経の伝達、血液の循環などに必要不可欠で、健康維持に役立つことがわかっています。
また、ミネラルには保湿効果もあり、毛艶を良くする効果があるため、はちみつを摂取することで、犬の毛並みを綺麗に保つことも期待できます。
アミノ酸
犬の体内でのアミノ酸の働きは、筋肉や臓器などの組織を構成する材料として利用されることであり、タンパク質の合成に欠かせない栄養素です。
また、適切な量のアミノ酸を摂取することは、犬の成長や発育に必要な栄養素でもあります。
さらに、アミノ酸は免疫細胞の正常な機能を促進することで、犬の免疫力を高める効果も期待できます。
グルコン酸
グルコン酸は、疲労回復やエネルギー補充に役立つ栄養素です。犬の体内では、グルコン酸がクエン酸回路を通ってエネルギーを生産する際に利用されます。
また、犬が運動をした後や体調不良のときには、グルコン酸を補充することで疲労回復や体力回復に役立つとされています。
その他にも腸内の善玉菌(ビフィズス菌)を増やす働きも期待できるため、毛艶を良くしたり、便秘解消にもつながります。
ビタミンB2
ビタミンB2には、皮膚や被毛を健康的に保つ効果があるとされています。
犬がビタミンB2を摂取することで、犬の皮膚や被毛が健康的に保たれ、皮膚トラブルや被毛の問題を予防することができます。
また、ビタミンB2は食べ物から摂取した栄養素をエネルギーに変える働きがあるため、ビタミンB2を摂ることでエネルギー代謝にも役立ち、免疫力を高める働きもあります。
はちみつを与えない方がいい場合
犬にはちみつを与えることは基本的に問題ありません。犬に必要な栄養素が含まれており、適量を守って与えることで健康や美容にも良い影響を与えます。
ただし、犬が健康である場合に限ります。持病やアレルギーを持つ犬には、与えない方がよいとされています。
どんな病気の場合は与えない方がいいのかなど以下で詳しくご説明します。
膵炎・糖尿病の犬
はちみつは大部分が糖分であるため、糖尿病の犬には与えない方が望ましいとされています。
糖尿病は、はちみつに含まれる糖分を摂りすぎることで血糖値の上昇を引き起こし、病状を悪化させる可能性があるためです。
また、膵炎は膵臓が炎症を起こし、消化酵素の分泌が滞る病気であり、はちみつに含まれる糖分を過剰に摂取することで膵臓への負担が増え、病状を悪化させる可能性があります。
そのため、膵炎を持っている犬には与えない方が望ましいと言えます。
アレルギー
はちみつには、アレルギー反応を引き起こす可能性があるタンパク質や微量成分が含まれています。
その為、犬がはちみつアレルギーを持っている場合は、はちみつを与えることは避けるべきです。
はちみつを与えたい場合は、事前に獣医師に相談して、適切なアレルギー検査を受けることが重要です。
また、アレルギー検査の結果に基づいて、はちみつを摂取する際の注意点や制限についても獣医師から指導を受けるようにしましょう。
食欲アップ、ご褒美に
犬にはちみつを与えることは、適量であれば問題ありません。はちみつは犬の食欲を刺激し、食欲アップ効果が期待できるため、食欲不振の犬に与えるのも良いでしょう。また、はちみつには犬にとって嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
ただし、犬種や体重によっては与える量に注意が必要です。以下で犬種・体重別に与える給餌量の目安を詳しくお伝えします。
体重別給餌量の目安(1日量)
以下は、犬の体重・犬種別に適量のはちみつの目安です。
・超小型犬(体重が5kg以下):小さじ1程度
・小型犬(体重が10kg以下):小さじ2程度
・中型犬(体重が25kg以下):大さじ1程度
・大型犬(体重が25kg以上):大さじ2程度
ただし、あくまで目安であり、体調や個体差によってはアレルギーや消化問題が起こる可能性があるため、体調不良の時や初めて与える場合は少量から始めるようにしてください。
また、子犬には与えない方が望ましいと前述しましたが、老犬も消化機能が衰えているため、できればはちみつは与えない方が良いでしょう。
犬にはちみつを与える場合は、適量を守り、獣医師に相談してから与えることが大切です。
まとめ
健康にも美容にも嬉しい栄養素が豊富に含まれるはちみつ。犬に与える場合は、与え方や量に注意が必要ですが、基本的には犬が摂取しても問題がないことが分かっています。
しかし、子犬や老犬、糖尿病・膵炎・腎不全などの持病を抱える犬、アレルギーのある犬には与えない方が望ましいです。
全ての犬に適しているわけではないので、犬の健康や美容のためには適切な量と方法で与えるように注意しましょう。
犬の健康は飼い主さんが守る責任がありますので、過剰な摂取は肥満や病気の原因になることを忘れずに、愛犬の健康を守るためにも注意が必要です。
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