食材

犬はバナナを食べても平気?あげる際のポイントについて解説

手軽に手に入りやすく、皮をむけばすぐに食べることができるバナナですが、食事としてもおやつとしても嬉しい食材ですよね。

バナナ」は、栄養もたくさん詰まっており、健康維持にも役立つ食材といえます。実際、愛犬にバナナを食べさせていいのでしょうか。

基本的には犬はバナナを食べることができますが、糖分も多い食材になるので注意が必要な食材です。

今回はバナナの栄養素やどのくらいなら与えていいのか、注意点などを本記事でご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

犬にバナナを与えても大丈夫?

バナナ」は、犬に与えても大丈夫な果物であり中毒を起こす成分は含まれていない為、安全で栄養価も高い食べ物です。脂質もほとんど含まれておらず消化にも良い為、消化器官に負担をかけることが少ないのもバナナの魅力の1つです。とは言っても、どんな食材であっても食べすぎはよくありません。

適量であれば、犬にとってもバナナは美味しく栄養価も高い食材で健康維持にも役立ちます。ただし初めて与えるときは少量から与えるようにしましょう。

犬にバナナを与えてもいいのはいつから?

バナナは比較的安全な食材ではありますが、バナナを初めて与えるときは目安として生後半年以降にするようにしましょう。

生後半年までは子犬もたくさんの成長をするためにたくさんの栄養が必要な時期なので、栄養バランスが大事です。小さい頃からバナナを与えてしまうと好き嫌いや食べムラにも繋がります。

その為、生後半年までは主食をしっかり食べる習慣をつけるためにもバナナは与えないようにしましょう。

バナナの栄養素

バナナには健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。バナナに主に含まれている栄養素で代表的なものは糖質・食物繊維・ビタミン・ミネラルです。

バナナに含まれている栄養素についてメリットを含めて以下で詳しくご紹介していきます。

 糖質

糖質は犬が活動していくために必要なエネルギー源です。バナナにはさまざまな糖質が含まれており、主にデンプン・ブドウ糖・ショ糖・果糖があります。

その糖質は体内ですぐにエネルギーに変換されるものもあれば、ゆっくりと変換されるものもある為、持続的に犬の体はエネルギー補給をすることができます。そのため元気な状態を長い間キープすることに役立ちます。

食物繊維

バナナは、「食物繊維」が豊富に含まれています。食物繊維には腸内環境を整える働きがあり便通をよくしたり便秘予防も期待ができます。

バナナに含まれている食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、水溶性食物繊維には食後の血糖値の上昇を抑えたりコレステロールの低下に繋がり、不溶性食物繊維は便のかさを増し腸を刺激してくれるので便秘の改善に繋がります。

ビタミン

バナナには、「ビタミンB群」が豊富に含まれています。ビタミンB群は皮膚や被毛の健康維持・質の向上の働きがあります。

ビタミンB群は、細胞の成長と再生に必要な栄養素でビタミンB群を摂ることで細胞の成長と再生が促進され皮膚や被毛の健康を維持したり、炎症を抑えかゆみや赤みを緩和する効果や保湿効果を高め乾燥を防ぐ効果も期待ができます。

ミネラル

バナナには犬の成長に必要な「ミネラル」を豊富に含んでいます。主に含まれているミネラルはカリウムやマグネシウム・カルシウム・鉄です。ミネラルには体調を整えるだけでなく、骨や歯などの体の組織を構成する重要な役割を果たしています。

こういったミネラルを摂取することによって体調を整えたり、骨や歯・筋肉・血液などの体の組織を構成してくれる働きが期待できます。

 バナナの与え方

実際に犬にバナナを与える場合、どのように与えたら良いのでしょうか。基本的にはバナナは主食ではなく、おやつや食事のトッピングの1つとして与えるようにしてください。

また栄養価が高く、健康維持のために嬉しい栄養素をたくさん含んでいたとしても過剰な摂取はよくありません。でもどのくらいの量を与えたらいいのか目安も難しいですよね。下記でどのくらいの量を与えたらいいのかの目安をお伝えします。

体重別のバナナの適量

栄養価も高く、糖質も多いバナナ。愛犬にあげる際にどのくらいの量を与えたらいいのか悩みますよね。おやつや食事のトッピングとしての概念で、犬種・体重によって目安を以下でお伝えします。

・超小型犬(体重5㎏未満)1/4本程度
 ・小型犬(体重10㎏未満)1/2本程度
・中型犬(体重25㎏未満)1本程度
・大型犬(体重25㎏以上)1本と1/2本程度

おやつとして与える場合は1日の必要なカロリーの10%~15%程度が許容量です。

犬のバナナを与えるときに注意すること

バナナはこれまでもご説明してきたとおり、犬に与えても基本的には問題のない果物です。とはいっても、適切な量を超えての摂取は体によくないため、与える量に関してはさきほどご説明した目安を参考にされてください。

その他にもいくつか与える際の注意点があるので以下でご説明します。

バナナの皮を与えてはいけない

私たちもバナナの皮は食べないので、わざわざ愛犬にバナナの皮を食べさせる方はいないと思いますが、バナナの皮は与えてはいけません。

体に悪い成分が含まれているということではありませんが、バナナの皮は硬い繊維の塊であり犬にはそれを消化するだけの機能が備わっておらず、消化不良や腸閉塞などを引き起こし、最悪の場合命に関わる可能性もあるので絶対に与えないようにしましょう。

小さくカットして与える

どの食材にも共通することではありますが、バナナを大きいまま与えないようにしましょう。

バナナは柔らかい食材ではありますが大きいまま与えてしまうと、のどに詰まらせる危険性があります。

与える際には小さくカットしてあげると安心です。また子犬(半年以降)や老犬に与える場合は、小さくカットしたものをつぶしてあげるとより食べやすくなります。

バナナを与えてはいけないケースは?

バナナは基本的に犬に与えても問題はない果物ではありますが、例外の場合もあります。ではどんなケースの場合は与えない方が良いのでしょうか。

健康な犬であれば問題ないことが大半ですが、持病があったりすると糖質やミネラル豊富な観点から与えてはいけないケースがあります。詳しく以下でご紹介します。

心臓や腎臓に問題がある犬

心臓や腎臓に問題がある場合は、すでに食事の制限について獣医師に指導されていると思いますが、バナナは与えてはいけません。

バナナはカリウムをたくさん含んでいる果物で心臓や腎臓に問題があると、体内のカリウムを体外にうまく排出できなくなっているので体への負担が大きくなります。

現時点で獣医師に食事制限は受けていなくとも、心配な場合は控えるようにしましょう。

糖尿病の犬

バナナは果物の中でも糖質が豊富な果物です。糖尿病などの血糖値の管理が必要である場合は与えないようにしましょう。

ただし糖尿病の状態によってはバナナを食べて良い場合もあります。

そういった場合やどうしてもバナナを与えたい場合は、事前に獣医師に相談してから与えるようにしてください。

アレルギーを持っている犬

あまり聞きなれないかもしれませんが、バナナでアレルギーを起こす犬もいます。

バナナにアレルギーがある場合やバナナを食べた後、嘔吐や下痢などの症状が出た場合はバナナを与えないようにしましょう。

その他にも食物アレルギーがある場合、花粉症がある場合なども注意が必要です。初めてバナナを与える際は、少量から始めてアレルギー反応がないか確認するようにしましょう。

尿検査に異常がある犬

尿検査で異常があった場合も注意が必要で与えない方が良いと言えます。

犬の体にはホメオスタシスという恒常性を保つ働きを持っていますが、尿検査で異常があった場合、尿として排泄する成分の均衡が保てていないということになるので、腎臓や膀胱・肝臓などに異常をきたしている可能性があります。

その他にも尿中にマグネシウムが多くでている場合もバナナは控えた方が良いでしょう。

まとめ

バナナにはさまざまな成分が含まれており、栄養価も高く健康維持には嬉しい食材であることが本記事を読んで分かっていただけたかと思います。

その分糖分が多く、与える量には注意をしなければならない食材でもあります。

そもそもバナナを与えない方がいいケースに該当する場合は食べない方がいいですが、健康な犬であっても過剰摂取すると病気のリスクが高まる場合もあるので、健康的に食べるには適量を守り、あくまで主食のトッピングとしてやおやつとして与えるのが理想です。

愛犬と楽しい食生活を送れるように応援しています。

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