犬は桃を食べても大丈夫?与え方・注意点を解説
甘くてふわっとした美味しい桃は、夏になると旬を迎え、誰もが食べたくなる果物の一つです。
しかし、愛犬と一緒に食べる場合は、桃を与えても大丈夫か不安な方もいるでしょう。実は、桃は適量を守って与えることで犬の健康に良い影響を与えることができる食べ物です。
桃に含まれる栄養素は、犬の免疫力を高めたり、健康維持に役立つとされています。ただし、与え方によっては犬に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
そこで、本記事では桃について詳しく解説し、犬への与え方の注意点についても紹介します。
犬はモモを食べても大丈夫?
犬にとって「モモ」は、適量であれば安全に食べられる果物です。
モモには、ビタミンCやカリウムなどの栄養素が含まれており、犬の健康維持に役立つとされています。
しかし、モモを与える際には注意が必要です。モモの種には、有害なアミグダリンというシアン化物が含まれており、大量に食べると犬に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
また、モモの皮には農薬や化学肥料が残留している場合があるため、必ずよく洗ってから与えるようにしましょう。
本記事では、犬にモモを与える際の注意点や、モモに含まれる栄養素について詳しく解説していきます。
犬に与えてもいい桃の給餌量
犬に与えても安全な桃の適切な給餌量は、犬の体重によって異なります。以下は一般的な目安です。
- 超小型犬(体重が5kg未満):1/4個程度(44g~47g)
- 小型犬(体重が10kg以下):1/3個程度(60g~63g)
- 中型犬(体重が25kg以下):1/2個程度(92g~95g)
- 大型犬(体重が25kg以上):1個程度(187g~190g)
ただし、これらの量はあくまでも目安であり、犬の健康状態、運動量、年齢、性別などによって適切な量は異なります。
桃のおもな栄養素とは?
桃には、カテキンやビタミンC・E、カリウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。
これらの栄養素は、健康維持や美容に役立つため、桃は栄養価の高いフルーツの一つと言えます。愛犬の健康維持や美容のため適量を守って与えてあげたいですよね。
それぞれの栄養素がどのような効果を持っているのか、以下で詳しく解説していきます。適切な量を守り、愛犬の健康維持に役立てましょう。
犬が桃を食べるメリットについて
犬に桃を与えることのメリットは、健康維持や美容に役立つことの他に、免疫力を高める効果が期待できる栄養素が含まれているため、病気予防にも役立ちます。
また、桃には多くの水分が含まれており、水分補給や夏バテ防止にも適しています。犬の健康に役立つ栄養素を1つずつ紹介します。
カテキン
カテキンは、植物に広く含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があることが知られています。
犬がカテキンを摂取することで、カテキンの抗酸化作用により、身体の細胞を酸化から守り、免疫力を高め、病気の予防に役立ちます。
また、カテキンには血糖値の上昇を抑えたり、脂肪の代謝を促進する効果があるため、犬の健康維持にも効果的です。さらに、カテキンには血中コレステロールを下げる効果もあるとされています。
ビタミンC・E
ビタミンCとEは両方とも、強い抗酸化作用を持つ栄養素です。ビタミンCは、免疫力を高め、血管や皮膚を健康に保ちます。
ビタミンEは、細胞膜を守り、動脈硬化を予防するほか、老化防止にも役立つとされています。
犬にはビタミンを摂る必要はないと思われがちですが、最近の研究では、犬にもビタミンC欠乏症が見られることが分かっています。そのため、犬にも適量のビタミン摂取が必要です。
カリウム
カリウムは、犬の筋肉や神経の正常な機能を維持するために重要な栄養素です。
そのほかにも犬の体内に溜まってしまった塩分を尿で体外に排出することで血圧上昇を抑えたりする効果も期待できます。
つまり高血圧の予防にも役立ち、塩分の摂りすぎを抑制してくれるため肥満防止にも役立ちます。犬がカリウム不足になると、筋肉の弱さや疲れ、食欲不振、などの症状があるので適度に摂取が必要です。
食物繊維
「食物繊維」とは、消化されにくく腸内で水分を含んで膨張し、便通を促進する栄養素です。
犬にとっても、健康な腸内環境を維持するために不可欠な栄養素です。さらに、食物繊維は腸内環境を整える効果や糖の吸収を緩やかにする効果があります。
ただし、犬に過剰な食物繊維を与えると消化不良や下痢を引き起こすことがあるため、適量を守って与えるようにしましょう。
犬が桃を食べるデメリットについて
桃を食べることで、犬の健康維持や美容に役立つことが分かりましたが、犬が桃を摂取することはメリットばかりではありません。少なからずデメリットもあります。次ではデメリットについてご紹介します。
アミグダリン
「アミグダリン」という物質は、主に桃の種に含まれており、体内で分解されるとシアン化水素に変化します。
犬の体内では、アミグダリンが分解されることでシアン化水素が生成され、血液中の酸素と結合して、酸素の運搬を妨げることがあります。
そのため、犬が大量にアミグダリンを摂取すると、呼吸困難や嘔吐、けいれん、昏睡状態に陥ることがあり、最悪の場合は死に至ることがあります。
したがって、桃の種や芯、茎などは必ず除去し、犬に与えないようにしましょう。
カリウム
犬にとってカリウムは必要な栄養素ですが、腎臓病の犬には桃を摂取することで血中カリウム値が高くなる可能性があります。
血中のカリウム濃度が高い場合、腎臓が正常に機能していない犬にとっては体内にカリウムが蓄積されるため、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症は最悪の場合死に至ることもあるため、腎臓病の犬には桃を与えないようにすることをおすすめします。
食物アレルギー
バラ科の果物のアレルギーを持つ犬は、桃を与えることには注意が必要です。バラ科の果物には共通のアレルギー原因物質が含まれており、犬がアレルギー反応を起こすことがあります。
犬がアレルギー反応を起こすと、口腔の不快感や皮膚炎、消化器系の不快感などの症状が現れることがあります。
桃を与える際には、初めは少量から始め、犬がアレルギーの症状を示した場合は、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。
食材の処理の仕方
犬に桃を与える際には、皮と種には有害物質や農薬が含まれる可能性があるため、必ずよく洗ってから与えるようにしましょう。
皮と種を取り除いた後は、犬が食べやすいように適切なサイズにカットしてから与える必要があります。
大きいまま与えると、喉に詰まってしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、食べ過ぎはお腹をこわす原因にもなるため、適量に守るようにしましょう。
まとめ
犬には桃を食べさせることができることがこの記事で分かりました。
桃に含まれるカテキン、ビタミンC・E、カリウム、食物繊維などの栄養素は犬の健康に良い影響を与えるため、与えることは検討に値しますが、注意が必要です。
桃には有害な物質であるアミグダリンが含まれているため、また、稀にアレルギー反応を引き起こすことがあるため、バラ科の果物にアレルギーがある犬には注意が必要です。
安全に食べさせるためには、桃をよく洗い、皮と種を取り除いてから、犬が食べやすいように適切なサイズにカットする必要があります。
また、適量を守り、犬の健康と美容のために利用することができます。
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