腎臓病の犬にさつまいもは与えない方がいい?注意点・与えてはいけない症状について解説
愛犬が「腎臓病」になってしまうと、飼い主さんのお悩みに1番多いのが食事のことではないでしょうか?腎臓病の診断を受けてから病院からは主にタンパク質やリン・ナトリウムの制限をするように指導があると思いますが、実際の食事の時に悩む方も多いと思われます。
特に、愛犬がさつまいもが好きでよく与えていたけど腎臓病になったらさつまいもは食べれないのか?と疑問に思われている方多いのではないでしょうか。そこで今回は、腎臓病をお持ちの愛犬にさつまいもをあげてもいいのか詳しく解説していきたいと思います。
犬はさつまいもを食べても大丈夫!
まず、そもそも犬はさつまいもを食べて良いのか?その答えについては食べても大丈夫です!さつまいもは栄養価も高く、食べることによって犬にとって嬉しいメリットが沢山あるんです。そのメリットを少しご紹介します。
・腸内環境を整える効果がある
さつまいもは食物繊維を多く含むため、食べると腸の動きを活発化してくれる働きがあり、お腹の調子を整えてくれるので排便がスムーズになることが期待できます。またヤラピンという成分も含んでおり、その成分も腸の動きを活発化し便自体を柔らかくしてくれる働きがあります。
・皮膚の健康をサポート
さつまいもに含まれている成分で「クロロゲン酸」・「イソクロロゲン酸」というものがあり、その2つの成分は色素沈着の原因の1つであるメラニンの生成を抑制する働きがあり皮膚のサポートに繋がり、その他にもビタミンやミネラルが豊富なので細胞の抗酸化作用や皮膚を丈夫にしてくれるなどの働きも期待できます。
生食を与えても大丈夫なの?
犬がさつまいもを食べて良いことは分かりましたが、どのように与えるのが良いのでしょうか。そのままの生食でも大丈夫なのか?についての答えは、あまりおすすめしません。
さつまいもは、生のままだと固くてデンプンが多いため、消化に悪く下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があります。そのため与えるときは必ず茹でたり蒸すなどしっかり加熱し、柔らかくなって消化しやすい状態にしてから与えるようにしましょう。ちなみにさつまいもの皮は食べることはできますが消化にはあまり良くないため、取り除くことをおすすめします。
また、犬種によってはそのままの大きさでは喉に詰まらせてしまう可能性もあるので一口サイズに切ってあげると食べやすくなります。
持病のある犬にはさつまいもを与えない方がいい?
犬にさつまいもを与えることは大丈夫と話しましたが持病持ちの犬はどうなのでしょうか。それぞれの病気や体質に沿ってご説明します。
結石ができやすい犬
さつまいもにはシュウ酸という成分が含まれており、この成分を多く取ってしまうと尿路結石や膀胱結石の一種と言われている『シュウ酸カルシウム結石』を引き起こしやすくなってしまうので注意が必要です。極力与えない方が良いですが、特に皮に多くシュウ酸が含まれているので皮を取り除くこと、そして焼いたり蒸すだけではシュウ酸は除去できませんが、茹でてあげるとシュウ酸を極力除去することができます。ただし、積極的に食べさせるのは避けましょう。
腎臓病や心臓病の犬
腎臓病になってしまうとカリウムの制限が必要になりますが、さつまいもにはそのカリウムが豊富に含まれています。腎臓機能が低下しているとカリウムをうまく排出することができなくなるため、カリウムを多く含むさつまいもは少量もしくは与えない方が良いでしょう。心臓病に関してもカリウムが関係しており、体内でカリウムが増えると低血圧や不整脈を引き起こし、最悪の場合は死に至る可能性もあります。そのため心臓病の犬も少量または与えない方が良いとされています。
肥満傾向や糖尿病の犬
さつまいもは糖分を多く含み、主成分は炭水化物で高カロリーのため毎日たくさん摂取してしまうと肥満になってしまい身体に悪影響が起こります。肥満は万病のもととよく聞きますよね。健康のためには適度な摂取を心がけ、すでに肥満の犬はさつまいもを与える量に気をつけましょう。またさつまいもは、糖分を多く含む為インシュリンが多く分泌されることになり糖尿病の症状を悪化させる恐れがあります。そのため糖尿病の犬もさつまいもの摂取はあまりおすすめしません。摂取するのであれば少量にしましょう。
犬にさつまいもを与える健康面でのメリットは?
病気や体質によっては控えることが必要なさつまいもですが、さつまいもを食べることによって冒頭でもお伝えしたように健康面で腸内環境を整えたり、皮膚の健康に良いなどのメリットがあります。主な成分は以下のとおりですが、どんなメリットがあるのかご説明していきます。
食物繊維
まず食物繊維は2種類あり、『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』があります。水溶性食物繊維の主な働きは、腸で糖質の吸収をゆるやかにすることによって食後の血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールの排出などがあります。不溶性食物繊維の主な働きは、腸で水分を吸うことで大きく膨らみ、便の量を増やして腸壁を刺激することによりスムーズな排便を促します。さつまいもにはどちらも含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多いため、腸内環境を適正化することによる排便で便秘の解消やスムーズな便通が期待できます。
β(ベータ)カロテン
βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換される栄養素です。ビタミンAに変換されることでたくさんのメリットがあります。主に抗酸化作用があり病気の予防を期待できることや皮膚・粘膜・目の健康に役立ち、視力や皮膚の健康を保つことなどがあげられます。ビタミンAは天然の抗炎症剤とも言われており細菌の増殖を抑制する働きもあります。こういったメリットが豊富なβカロテンは生活習慣病などのリスクを軽減させるとも言われているため、愛犬の健康を担う非常に重要な栄養素といえます。
ビタミンC・ビタミンB6・ビタミンE
さつまいもにはビタミン類が多く含まれています。ビタミンは熱に弱いことが知られていますが、さつまいもにはデンプンを多く含んでおりデンプンが覆ってくれているため、加熱によるビタミンの損失が少ないと言われています。ビタミンCの働きとしては抗酸化作用・老化防止・健康な皮膚や骨づくり・ストレス緩和があります。ビタミンB6の働きとしてはエネルギー代謝・免疫力アップ・皮膚の抵抗力のアップがあります。ビタミンEの働きとしては活性酸素を除去する抗酸化作用が高いので、生活習慣病や加齢による病気を抑制することが期待できます。
カリウム
主に身体に溜まってしまった塩分を外に排出してくれる働きがあり、ナトリウムとのバランス調整を行うことで血圧を安定させたり血圧の維持をする働きがあります。同時にむくみの予防にも繋がります。その他には心筋や筋肉の機能維持、利尿作用があり代謝アップの効果なども期待することができます。ただ高齢や腎臓病の犬や、心機能が低下している犬はカリウムをうまく排出できなくなっているため摂取量の調整が不可欠なので注意してください。
クロロゲン酸
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、強い抗酸化作用と抗炎症作用の働きがあります。そのため老化防止や脂肪の蓄積を抑制する効果が知られています。その他にも色素沈着の原因の一つとされているメラニンの生成を抑制する働きがあることが分かっており、愛犬の皮膚の健康の維持に役立ちます。クロロゲン酸は主にさつまいもの皮に多く含まれているためクロロゲン酸を摂取するのであれば、皮つきで食べた方が良いとされています。
犬にさつまいもを与える際の1日の量の目安
さつまいもが健康によい栄養素をたくさん含んでいることは分かりましたが、犬には一体どのくらい与えて良いものなのでしょうか。
たくさん与えてしまうと肥満に繋がり、病気に発展する可能性もあるため与える量には必ず注意するようにしましょう。一般的には犬が食べてよいとされるさつまいもの量は1日の総カロリーの10%程度とされています。具体的には犬の体重によって以下の通りです。
(体重が5㎏まで)
10g~23g
(体重が10㎏まで)
26g~43g
(体重が15㎏まで)
48g~68g
上記はあくまで目安量になります。特に子犬に関しては消化器官が未発達なのでできれば与えない方が良いでしょう。
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※出典:Relation between the domestic dog’s well-being and life expectancy staticalessay(2003)
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まとめ
さつまいもは健康に良い栄養素をたくさん含んでおり栄養価が高いのでおすすめの食材ではありますが、食べすぎは病気の元なので適量で与えるようにしましょう。
冒頭にあげた腎臓病の犬がさつまいもを食べて良いのか?については、絶対にダメということではありませんが極力控えた方がよく、摂取するとしてもごく少量にとどめておいた方が愛犬のためと言えます。
腎臓病だけでなく心臓病・結石の傾向がある犬・糖尿病の犬・肥満傾向の犬・子犬も同様です。そして元気な犬であっても消化に悪いので生食は控え、必ず加熱して与えることを忘れないようにしてくださいね。
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