犬にも虫歯ができる!?原因別・治療法・対策について解説
2022.12.07犬は「虫歯」になりにくいと聞いたことがありませんか?犬は歯の構造が人間と異なるため虫歯になりにくいと言われていますが、ケアを怠っていると虫歯になってしまうことももちろんあります。
虫歯になってしまうと、食べることに支障をきたしてしまうだけでなく、悪化してしまうと身体全体の健康にも影響を及ぼしてしまう可能性もあります。その為にも、正しい知識を身につけて愛犬の歯の健康を守ってあげましょう。
そもそも犬は虫歯になるの?
少し前までは、犬は虫歯にならないと言われていましたが、最近では犬も虫歯になることが分かってきています。そもそもなぜ虫歯にならないと言われているかというと、犬の口の構造が虫歯になりにくい構造になっているためです。人間と違い鋭い形の歯をしているため、虫歯菌がつきにくいことや唾液がアルカリ性のため糖分が溜まりにくくなっているのも虫歯になりにくい特徴です。
虫歯の症状の特徴としては主に以下のようなものがあります。
・口臭がある
・歯の色が黄色や茶色になっている。黒くなっている。
・歯が欠けていたり、穴があいたりしている。
ここ最近は犬用の甘いおやつが増えついあげすぎてしまったり、人間の食べ物を与え虫歯になる犬も増えてきています。ただ、もともとは虫歯になりにくい性質を持っているため、歯のケアをしっかり行っていれば虫歯は防ぐことができます。
では、犬が虫歯になる原因としてはどのようなものがあるのでしょうか。
歯磨きなどのお手入れ不足
人間と同じく、歯磨きなどのお手入れ不足が原因です。歯磨きなどのデンタルケアを行わないことによって歯に歯垢や歯石が残ってしまっている状態が続くことによって、虫歯になってしまいます。
特に犬の口の中では、歯垢が歯石に変わる時間はたったの3日です。歯石に変わるスピードが早いのでできれば毎日。難しければ2日に1回は歯磨きをした方が良いでしょう。虫歯を防ぐには歯のお手入れが1番重要です。
人の口移しによる感染
虫歯菌を持った飼い主さんが、愛犬が可愛くてついついキスしたり、飼い主さんの口を舐めてしまったりすると虫歯菌が犬の体中に入り込み虫歯になってしまうことがあります。また人が食べた食べかけなどをあげるというのも虫歯菌を移す原因になります。
愛情表現でしている方も多いと思いますが、その愛情表現が大切な愛犬の歯の健康を損なうことにもなりかねないので、過度なスキンシップは控えましょう。
食事による原因
前提として、虫歯菌は糖分が好物です。人間の食べ物は犬用に作られているものではないので糖分も多いです。
また犬用であっても最近は甘いおやつも多く販売されており、過度に与えてしまうと虫歯菌が大好きな糖分が、犬の口腔内に多く存在することになり虫歯の原因となります。そして、糖分を多く含む食べ物はワンちゃんの肥満にも繋がるのでほどほどにするようにしましょう。
犬の虫歯の治療法と治療費用
では、虫歯になった場合はどんな治療が必要になるのでしょうか。
費用も含めて、具体的に見ていきたいと思います。
虫歯の治療法
人間の虫歯の治療は『局所麻酔』をかけて行いますが、ワンちゃんの虫歯の治療は治療途中で暴れたりしないように全身麻酔をかけて安全な状態で行います。段階としてはまず歯垢や歯石の除去を行い口の中をキレイにした後、虫歯になった部分を削り詰め物をします。もし虫歯が神経(歯髄)まで達している場合などはその神経(歯髄)を除去することもあり、虫歯の進行具合によっては抜歯が必要な場合もあります。
虫歯の治療は全身麻酔を使って行うということもあり飼い主にとっても不安なものです。できるだけ犬の負担にならないスムーズな治療をするため、事前にしっかりとした検査もした上で治療を行いましょう。
虫歯の治療費用
実際、虫歯の治療費用はどのくらいかかるものなのでしょうか。虫歯の状態や本数によっても金額は変わってきますが、全身麻酔をする大がかりな治療でもあるため治療費は高額になる傾向があります。大体の相場は20,000円〜100,000円です。今回は抜歯を含めた治療費の例をご紹介したいと思います。治療費の項目や参考金額は主に以下のようなものがあります。
・検査代・・・15,000円
・麻酔代・・・15,000円
・注射代・・・3,000円
・処置代(歯垢・歯石の除去)・・・20,000円
・抜歯処置・・・1本あたり3,000円
・薬代(内服薬)・・・5,000円
入院などが必要になった場合はもっとかかることになります。
犬は虫歯になりにくい性質をもってはいるので予防さえできていればこんな高額な治療費がかかることも虫歯によってストレスを抱えることもありません。歯の健康がいかに大事か痛感しますね。
虫歯予防について
では、実際にどのような予防をすればいいのでしょうか。以下で詳しく解説します。
歯磨き
虫歯の原因のところでも少し触れたように、虫歯の予防にはやはり『歯磨き』が1番大切です。
犬の歯垢はたったの3日で歯石に変わってしまいます。その進行のスピードを考慮すると理想は毎日の歯磨き、難しくても2日に1回は歯磨きを心掛けたいものです。
まずは以下のように段階的に進めていきましょう。
1.口まわりに触れる/マッサージする
口まわりにちょっとだけ触れる。口まわりをマッサージをしながら触れる。とにかく触れられることに慣れてもらうことから始める!
2.ふき取りシートで歯を拭いてみる
歯ブラシが難しければ、まずはふき取りシートなどで歯を拭いてみることから始めましょう!
3.歯ブラシを口にあてる
少しずつ触れられることになれてきたら、今度は歯ブラシを口に当ててみましょう!
4.歯を磨く
歯ブラシに触れることに抵抗がなくなったらまずは何もつけずに歯ブラシで歯を磨きましょう。
5.歯磨きジェルやペーストに慣れる
歯磨きに慣れてきたら今度は歯磨きジェルやペーストなどを舐めさせてみるなど慣れさせてあげましょう。
6.歯磨きジェルやペーストをつけて歯磨きをする
すべてに慣れてきたら歯磨きジェルやペーストをつけた歯ブラシで歯磨きをしましょう。
上から下の順番で磨いていくと良いです。奥歯を先に素早く磨いておくと後が楽です。愛犬が顔をそむけたり嫌がる様子が見られたら、無理強いはせず中止しましょう。とにかく少しずつ慣れさせることが重要です。
歯磨きが難しい場合は?
とは言っても、歯磨きを嫌がる犬は多いものです。そんな時は無理をせず、便利なデンタルグッズに頼りましょう!
歯磨きガム
歯磨き効果のあるガム類はおやつ感覚で与えることができる上、犬が自分でガムを噛んでくれるのでお手軽ですし、噛むことによって歯磨き効果も得ることができます。噛むことで歯石などを除去する役割もあるので、特に奥歯で噛めるようにしてあげるとより効果が得られるでしょう。
犬用 歯垢トルトル ボーダン
『歯垢トルトル ボーダン 』は、歯の隙間の細かい汚れを電解水が取り除きます。
また、PH12のミネラル電解水ですのでもちろん完全無添加です。ご使用方法は、飲み水100mlにつき1プッシュするのみです。商品は、約4ヶ月間程持ちますので、お財布にも優しいです。
歯ブラシが苦手な子は、歯垢トルトル ボーダンを是非使用頂き、歯のケアを行ってあげましょう!
まとめ
虫歯になる犬は少ないとは言われていますが、飼い主さんとのスキンシップの増加や犬用の食事のバリエーションが増えたことで虫歯になりやすい環境になってきているとも言えます。
犬は自分で歯磨きをすることもできないので、飼い主さんが愛犬の歯の健康のためにも歯のケアを、少しずつでも良いので習慣にできるようにしてあげましょう。
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