認知症のわんちゃんはどんな行動を取るの?認知症の原因から対策まで詳しくご紹介!
人間と同じように、犬も加齢によって認知症を発症することがあります。
老化によるものは、経年劣化によって脳細胞が死滅していくことが原因で、残念ながら誰にも止めることはできません。しかし犬の認知症では、ストレスが引き金となって発症することもあります。犬がストレスを感じると、脳に酸化物質が蓄積し、それがやがて認知症を引き起こしてしまいます。犬のストレスは、私達が生活の中でいろいろな部分を工夫することで軽減できるので、ある程度は予防が可能な原因と考えられます。
認知症になるとどんな症状が出る?
認知症は、犬も人間も同じメカニズムで起こる疾患で、起こる症状も人間のものとよく似ています。初期症状なら、寂しいと吠える、噛むといった行動をしたり、ぼーっとすることが増えるなどの症状が現れます。また、トイレが間に合わずに粗相が多くなってしまう子もたくさんいますし、食事をしたことを忘れてしまい、夜鳴きをしてご飯の要求をする子もいます。
認知症の諸症状
・散歩コースを外れて別の道に進む、歩き慣れた道を間違える。
・方向転換ができなくなり、狭い場所に入り込んでしまう。
・家の中を一方向に徘徊し続ける。
・お手やお座りなどの簡単な芸ができなくなる。
・名前を呼ばれても反応しない。
こうした犬の行動の変化は、一緒に生活している飼い主が注意していれば、すぐに気づくことができます。認知症は、放置するとどんどん進行します。それに伴って、症状も進むので注意しなければいけません。
認知症は治療できるのか?
人間の認知症と同じで、老化が原因によるものは、残念ながらどんな治療をしても完治することはできません。獣医に連れて行って認知症だと診断されると、薬物療法や食事療法などをすすめられますが、これらは認知症の進行を遅くするというものです。ただし、進行を遅らせるだけでも、認知症犬と飼い主にとっては生活しやすい環境を長く維持できるというメリットがあります。そのため、放置せずに治療を行うことをおすすめします。
薬物を使った治療
認知症の軽減に効果が期待できるアニプリールという物質を投与します。ちなみに、この物質は人間のアルツハイマー治療にも使われています。ただし、薬物治療を行っても、全ての犬に同じ効果があるというわけではありません。効果がある犬もいれば、効果がほとんど見られない犬もいます。そのため、治療においては、経過観察をしながら根気よく続ける必要があります。
認知症に対する食事療法
脳の抗酸化を抑止する抗酸化物質を多く含む食事を与えるという治療を行います。ドライフードでも認知症の治療食などが販売されていますし、抗酸化物質を多く含む食材を使い、家庭で食事を手作りするのも良いでしょう。
認知症犬のストレス軽減に努めることもまた、治療の一つとなります。例えば、お留守番の時間が長いと、犬は大きなストレスを感じてしまいます。できるだけお留守番の時間を短くできるように工夫したり、お留守番の前後には、たっぷりお散歩に連れて行って積極的にスキンシップを測るなどの工夫をすると良いでしょう。
ライフスタイルを見直すことが大切
人間でも、認知症を患っている高齢者が自宅で生活するためには、周囲の理解や協力が必要不可欠です。犬も同じです。認知症を患っているシニア犬にとって生活しやすい環境を、飼い主が作ってあげたいものです。例えば、家の中では犬がぶつからないように邪魔なものや危険なものは片づけておくとか、犬がぶつからないようなゲートをするなど、犬の徘徊に備えたレイアウトをするのがおすすめです。
また、犬が嫌がっているのに無理にお散歩に連れて行かないようにすることも必要です。犬もシニアになると体力がなくなるので、若い頃と同じ散歩コースでは体力的にキツイかもしれません。そのため、シニアになった犬の体力や知力に合わせて散歩コースを短くしたり、犬の状態や様子を見ながらライフスタイルを調整すると良いでしょう。
まとめ
犬の認知症は、人間と同じ老化が原因となるほか、ストレスの蓄積によっても発症します。犬の普段の行動を観察し、もしかして認知症かもしれないと感じた時には、動物病院を受診してもらうことをおすすめします。完治することは難しいですが、治療によって進行を遅らせることは可能です。また、認知症の犬が生活しやすいように、ライフスタイルを調整することも必要です。
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