犬も風邪をひくの?症状や予防法について解説
人間と同じように、犬も風邪を引きます。犬の風邪は、「ケンネルコフ」と呼ばれる伝染性気管気管支炎であることが多いです。
ケンネルコフの病原体は強い感染力を有しています。ただ、健康な成犬であれば感染しても症状は軽く、特に治療をしなくても数日から2週間程度で治ります。
一方、6ヶ月までの子犬は重症化しやすく、気管支炎や肺炎になる可能性があります。
また、シニア犬や持病のある犬は免疫力が低下しているため重症化しやすいということを覚えておきましょう。では、その症状にはどんなものがあるのでしょうか?
くしゃみ
鼻がムズムズすると、犬もくしゃみをします。「クシュン」と言いながら唾液や鼻水をまき散らすことが少なくありません。
犬の場合、人間と違ってくしゃみを手で押さえることができないため、この飛沫によって感染が広がっていきます。
ただし、この風邪が人間に感染することはまずないので、安心してください。
鼻水
鼻水は、サラサラのものから粘り気の強いドロッとしたものまで、症状によって様々です。
鼻腔内に強い炎症が起こると、まれに鼻血が混ざることも。鼻水によって嗅覚が鈍ると、食事のにおいが感じられなくなります。
そうすると食欲不振になり、食事を口にしなかったり、残してしまったりすることがあります。
咳
咳は、人間のように「ゴホンゴホン」とするのではなく、喉に詰まったものを吐き戻すかのように「カハッ」という音をさせることが多いです。咳が止まらずに、実際に嘔吐してしまうこともあります。
発熱
獣医師は、犬の発熱を直腸で測定します。家庭では直腸で測ることは難しいので、体を触って察することしかできません。
ただ、脇の下や足の付け根などを触ると、熱があればいつもより明らかに熱く感じるはずです。
犬の平熱は人間より高いとはいえ、普段から犬を触って体温を感じていれば、発熱に気付くことができることでしょう。
下痢・嘔吐
下痢や嘔吐の症状も見られます。いつもよりも柔らかめの便になったり、排便の回数が増えたりすることがあります。
ぐったりとして起き上がることができなかったり、食事を吐き戻してしまったりするケースも少なくありません。
脱水症状にならないように、新鮮な水を近くに用意してあげましょう。
犬が風邪を引いてしまった時の対処法は?
シニア犬や持病のある犬でなければ、風邪を引いても数日から2週間程度で治ります。
その間は激しい運動を避け、安静に過ごさせるようにしましょう。
普段から動き回るのが好きなら、サークルやケージに入れてあげると行動が制限されるので、静かに過ごしやすいです。
食欲が低下している場合は、ドライフードにお湯をかけてふやかしてあげると、食べやすくなります。人間用の風邪薬は決して与えてはいけません。いつもと違うと感じた時は、早めに動物病院に連れて行ってあげて下さい。
嘔吐症状が出ている場合は、吐き気止めの薬を処方してもらうことで、犬の体も楽になります。たかが風邪だと思って放置していると、症状が進行してしまうリスクが高まるので注意が必要です。
一度病院に連れて行ったのになかなか治らない場合は、合併症を引き起こしている可能性が考えられます。
どうしたら犬の風邪を予防できる?
ケンネルコフなどの風邪を予防するために、何より大切なのはワクチンを受けることです。
混合ワクチンにはケンネルコフを予防するワクチンが含まれています。これを定期的に接種することが、大切な家族の一員を守ることに繋がります。
特に子犬はケンネルコフになると重症化しやすいため、早めの接種が必要になります。かかりつけの獣医師に相談して、ワクチン接種を進めましょう。成犬であれば、一年に一回の接種が必要となります。
定期的に獣医師に診てもらうことによって、小さな変化や病気の早期発見にも繋がります。
人間と同じく、普段から免疫力を高めておくのも犬の風邪予防に効果的です。良質な食事と適度な運動量で、健やかな体作りを心がけましょう。
室内で飼っている場合、室温は様子を見ながら適温に調節します。また、冬は空気が乾燥しやすいので、湿度にも気を付けてあげましょう。
風邪が流行りやすい冬は、不特定多数の犬と接触する可能性がある場所へ出入りすることを控えると、感染しにくくなります。多頭飼いしている場合は、こまめな換気も気を付けましょう。
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