犬の咳の原因は?考えられる4つの病気について解説
あなたの愛するわんちゃんが突然咳をしだしたら心配ですよね。
今回はそんな犬の咳の原因や考えられる病気について解説していきます。
犬の咳の多くは生理現象
犬が咳をしているところを見たことはありますか?人間なら「ゴホンゴホン」とすることが普通です。
一方、犬の場合は「カハッ」という何か喉に詰まったものを吐き戻そうとしているような音がします。見慣れていないと心配になる飼い主さんは多いでしょう。
ただ、一過性のものであれば、それほど気にする必要はありません。
例えば、リードを強く引っ張り過ぎた時や、水を飲んでむせた時、興奮して吠えた直後や冷たい空気を吸い込んだ時にはこのような「カハッ」という咳をすることが多いです。
しばらく様子を見て咳が収まっているならただの生理現象なので、問題はありません。
慢性的な咳は病気のサイン?考えられる原因と病気について
気にしなければいけないタイプの咳は、断続的にしているものです。いつからどんなタイミングで出ているのか、どんな咳をしているのかを気を付けて観察しましょう。
症状が進行しているのか、それとも改善しているのかを確認するために、メモで記録するだけでなく、動画を撮っておくのも有効です。
ただ、激しい咳が止まらない時は、迷わず動物病院に連れて行ってあげて下さい。また、咳をする他に、口を開けて呼吸している、舌や歯茎が白くなっている、ぐったりして横になっているなどの症状が見られるようなら、獣医師の処置が必要である可能性が高いです。
事故や病気が原因として考えられる、犬の咳の主な原因は4つです。
原因①異物の誤飲
異物の誤飲は大変危険です。おもちゃやクッションの綿など、食べてはいけないものを間違って飲み込んでしまうことによって、食道閉塞を起こすからです。
自力で吐出できなければ、病院で内視鏡を使って異物を取り出したり、食道を切開して取り除いたりといった処置が必要になります。
自力で吐出できたとしても、吐出している間に溜まった唾液が気管に入って、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
そうすると、咳が出たり、最悪の場合は呼吸困難に陥ります。
普段から誤飲しそうなものは、犬の手の届くところに置かないよう気を付けましょう。
原因②ケンネルコフ
ケンネルコフは、伝染性気管支炎とも呼ばれます。咳だけでなく、発熱や鼻水、くしゃみ、食欲不振といった風邪の症状を引き起こします。
重症化すると、気管支炎や肺炎になる恐れがあります。6ヶ月までの子犬が最も重症化しやすいと言われています。
ご家庭に迎えたばかりの子犬が咳をしていたらケンネルコフを疑い、病院に連れて行ってあげましょう。
ケンネルコフは、混合ワクチンを打つことによって、ある程度は予防することができる病気です。
飼っていらっしゃる犬のワクチンの接種状況をご確認下さい。
原因③気管虚脱
気管虚脱は、呼吸する時に気管が潰れてしまう病気で、小型犬に多く見られます。チワワやトイプードル、ポメラニアンは気管虚脱になりやすいと言われています。
その特徴は、まるでガチョウが鳴いているかのような「ガーガー」という咳の音です。症状が進行していると、「ガーガー」という咳の他に、呼吸音が「ヒューヒュー」という音に変わってくることもあります。
一度気管虚脱になってしまうと、根治するには外科手術を行うしかありません。ただ、手術ができる専門病院は少なく、治療は投薬や酸素吸入などの対症療法がメインとなります。
気管虚脱は、肥満や歯周病に要因があると言われています。カロリーに気を付けた食事や適度な運動を心がけるとともに、歯磨きを行って口腔内の清潔を保ちましょう。
原因④ 心臓病
僧帽弁閉鎖不全症は、犬がかかる心臓病の一種です。人間がなりやすい心臓病としては、心筋梗塞や不整脈、狭心症などが挙げられますが、犬の場合は僧帽弁閉鎖不全症が一番多い心臓疾患です。
僧帽弁閉鎖不全症になると、心臓にある僧帽弁という弁がきちんと閉じずに血液が逆流し、心肥大や肺水腫といった深刻な問題を引き起こします。初期は無症状なのでほとんど気づくことはありません。
一方、症状が進行してくると「カハッ」という咳が出始めます。手術は難しく、投薬によって症状を緩和したり進行を遅らせたりすることしかできません。
なかなか気づくことが難しい病気なので、咳があるだけでなく、運動を嫌がったり、散歩中にすぐに疲れて座り込んでしまったりする時は心臓病のリスクを疑ってください。
まとめ
犬の咳は重篤な病気が原因となっている可能性もあります。
もし、愛犬の咳に異常を感じたら、すぐに動物病院に相談するようにしましょう。
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