犬の外耳炎ってどんな病気?原因から症状まで詳しく解説
犬の外耳炎は、犬の病気の中でも最も多い病気の一つです。
年齢や犬種に関わらず、どのような犬でも起こる可能性があります。犬の耳は、「外耳」「中耳」「内耳」の三つに分かれています。その中でも、外耳で起こる炎症を外耳炎といいます。
外耳は、耳たぶから鼓膜までの道のことで、炎症を放置しておくと外耳だけではなく、鼓膜から奥の中耳や、さらに奥の内耳にまで炎症が広がってしまう危険性もあります。それゆえ、しっかりと治療を行うことが重要です。
外耳炎にかかると、音が聞こえにくくなったり、平衡感覚に影響が及びうまく歩けなくなったりするおそれもあります。犬の様子はしっかり観察しておきましょう。
犬の外耳炎の原因
外耳炎の原因はいろいろありますが、一度外耳炎にかかってしまうと他の原因によってなかなか症状が治まらない場合があります。
主な原因としては、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、ダニなどの寄生虫やカビによるもの等が挙げられます。他には、異物が耳の中に入ってしまったり、皮膚の成長サイクルに異常がある場合も皮膚が敏感に反応してしまうことがあります。
特に、高温多湿の環境は外耳炎の原因であるカビやダニが発生しやすいため、高温多湿の環境は避ける必要があります。梅雨の季節など雨の多い日には、部屋の空調をしっかりと行いましょう。
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犬の外耳炎の症状
犬の体調や行動に現れる症状としては、
・耳垢の量が増え、臭くなる
・耳が赤く腫れあがったり湿疹ができ、かゆがる
・頭を振る
・耳を床にこすりつける
などがあります。
犬が耳を掻いていても、外耳炎だと気づかずに放置しまう飼い主の方も多いので、頻繁に耳を掻いているなと少しでも異変を感じたら、すぐ病院で診てもらうようにしましょう。
また、犬が耳を掻く場合は、後ろ足を使って掻くしかないので耳に届いていない場合があります。そのため耳の異常だとは気づきにくいこともあります。犬は、普段から耳を掻く動作をします。
くつろいでいる時でも耳を掻いていたりするので気づきにくいとは思いますが、いつもより頻繁に耳を掻いている、耳を掻いている時間がいつもより長い、など普段と違う行動をしていたら外耳炎の可能性があります。
気を付けてみてあげることで、早く異常に気づき、早期治療を行うことができます。
症状が重くなると、耳に強い痛みを伴い、飼い主が耳やその付近を触ろうとすると嫌がる行為を見せたりします。
耳を掻きむしってしまうことで周囲の皮膚も傷つけてしまうことがあるので、そういう行為を見かけたらすぐやめさせましょう。
痛がるあまり、飼い主の手を噛んでしまう犬もいるので、飼い主の方は外耳炎に気づいたら、あまり耳に触れないようにしてあげてください。
また、耳道が腫れることで、耳の穴がふさがってしまったり、耳から膿が垂れてくる場合もあるので注意が必要です。
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犬の外耳炎の原因別症状
細菌感染
細菌感染が原因で外耳炎が起こった場合、膿のにおいが耳からし、黄色の耳垢や、ドロドロの耳垢が出てきます。
真菌感染
真菌感染(カビ)が原因で外耳炎が起こった場合、独特の臭いにおいがし、茶色の耳垢が出てきます。
耳ダニ
耳ダニによる外耳炎の場合、激しいかゆみを伴い、大量に黒い耳垢が出てきます。
外耳炎にかかりやすい犬種
一般的に、犬種や犬の年齢に関係なく、どの犬でも外耳炎にかかる可能性はあります。
しかし、特にかかりやすくなっている犬種もいます。
飼い主の方は、自分の飼っている犬が外耳炎にかかりやすい犬なのかどうかも把握しておくと良いでしょう。
外耳炎は耳の病気なので、耳が垂れている犬種や外耳道に毛が多く生えている犬種は外耳炎にかかりやすくなっています。
耳が垂れている犬種としては、コッカ―・スパニエルやダックスフンド、レトリバーなどがいます。
外耳道に毛が多く生えている犬種としては、プードルやテリアなどが挙げられます。
犬種に限らずアレルギー性皮膚炎をもつ犬や、外耳道内で分泌物を出す腺がもともと多い犬など、生まれつきの体質で外耳炎になりやすい犬もいます。
健康診断をしっかりと行って、犬の健康状態を把握しておくことが重要です。
犬の外耳炎に要注意
外耳炎によって引き起こされる二次被害もあります。
それは、外耳炎によって頭を振りすぎることで、耳の軟骨の毛細血管が切れて、耳介にショウ液や血が溜まってしまう、耳血腫(じけつしゅ)を引き起こしてしまう犬もいます。
耳血腫は症状が悪化すると手術にまで至る可能性があるので普段から注意しておくことが必要です。
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