犬の骨折はどんな症状?治療費はどのくらいかかる?
犬は運動神経が良いとはいえ、意外と骨折しやすい動物です。その原因として多いのは、高所からの落下と交通事故です。
高所から落下してしまう場面としては、飼い主の抱っこを嫌がって無理やり飛び降りた時や、イタズラ半分に上ったテーブルから落下してしまった時などが挙げられるでしょう。
また、事故が起こりやすいシーンとしては、散歩中に首輪が抜けてしまってそのまま駆け出し、飼い主の言うことを聞かずに飛び出して車と接触して骨折しまうといった場面が考えられます。
特に、小型犬やスリムな体型の犬種は骨格上、些細なアクシデントでも骨折しやすいと言われています。
犬の骨折の症状は?
犬が骨折したら、痛めた足が地面に着かないように歩きます。地面に足が着くと振動によって痛みを感じるため、足をかばうようにして歩くのです。
骨折したところを守ろうとして、飼い主に患部を触られないようにふるまいます。怪我した部分を触ってみると熱を帯びているはずです。
患部を気にして舐める行動を見せることも。また、左右を比較すると腫れが生じていることに気付くでしょう。このようなサインを見つけたら骨折を疑い、動物病院に連れて行ってあげて下さい。
犬の骨折の治療方法・期間は?
骨にヒビが入っただけならば、ギプスによってその部位を固定するだけで済むケースが多いです。
一方、完全に折れてしまっている場合は、皮膚の上から骨にピンを入れて固定したり、全身麻酔をした上で骨折部位を切開してボルトやプレートで固定したりといった外科手術が必要となるでしょう。
部位や状態、犬の年齢によって選択できる治療方法が変わってきます。体力のない子犬やシニア犬にとって全身麻酔は体への負担が大きく、外科手術は適用できない場合があることを覚えておきましょう。
治療期間は骨折の程度によって様々です。2ヶ月から3ヶ月で完治することもあれば、半年以上のケアが必要なことも。獣医師に治療方法や治療費のことなど、気になることがあれば何でも相談すると良いでしょう。
犬の骨折の治療費はどのくらい?
成犬のトイプードルが全身麻酔で骨折部位を切開し、プレートで固定する手術を受けた場合、総額で12~13万円かかります。
手術代だけでなく、レントゲン検査代や1週間の入院費用も含むため、かなり高額な支払いになるのです。
ギプスで固定するだけならば、5,000円~6万円程度の支払いで済むケースもあります。一方、ピンやプレートで固定するとなると、治療費も高額になる傾向にあります。
犬の骨折を予防するには?
わんちゃんは大切な家族の一員ですから、できれば骨折とは無縁でいたいものです。では、犬の骨折を予防するにはどうすればいいのでしょうか?
まず、子犬の時からしつけを行い、良質な食事を与えましょう。テーブルには上らせない、危険な場所には近づかせない、「待て」など飼い主の言うことを聞くようにしつけを行うことなどが大切です。
また、丈夫な骨や筋肉になるよう適正な食事を与えましょう。子犬用のドッグフードは、栄養バランスを考えて作られているので、これひとつでも構いません。飼い主の中には骨を丈夫にしようとするあまりに、カルシウム剤を追加する方がいらっしゃいます。
そうすると、元からドッグフードに配合されている分に上乗せされるため、過剰にカルシウムを摂取することになり、骨の成長を阻害してしまうので避けましょう。
次に、子犬の時からスキンシップに慣れさせ、抱っこを嫌がらないようにさせましょう。抱っこをする時は、犬が安心できるように腕全体で包み込むようにすると、無理やり飛び降りるのを防ぐことができます。
また、散歩は骨に刺激を与え、骨密度を高めるのに最適です。散歩中に首輪が抜けてしまいそうに感じたなら、ハーネスに替えましょう。また、リードを短く持つことによってコントロールしやすくなるので、急な飛び出しによる交通事故や他の犬とのトラブルを防止することができるでしょう。
そして、生活環境もチェックしてあげるようにしましょう。フローリングは犬にとっては、とても滑りやすいものです。全体をクッション性の高いものに替えてあげるのが理想的です。
それができなくても、ソファーの下や階段など、よく利用するところには床に貼るタイプのマットを敷いてあげましょう。滑って転倒することが防止され、安全性を確保できます。
誤ってドアに挟まれる犬もいるので、ストッパーを付けておくのも安心です。どんなところで怪我をする危険性があるのか、日頃から注意して観察しましょう。
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