犬の鼻水の原因は?泡が混じっていたら病院へ行くべき?
犬の鼻は、健康のバロメーターと言われていて、少し湿っているからと言って心配する必要はありません。
また、犬の鼻は体温と大きな関係があります。犬はもともと体温調節が上手くできないので、体温が上がると、鼻水を出すことによって熱を逃がし、体温を下げる働きをしています。
そのため、暑い所に長くいると鼻水の量を増やし、体温調節しようとすることは珍しくありません。しかし、鼻水に泡が混ざっていたり、床に落ちるほど出たりしていると、飼い主はやはり心配なものです。
今回は犬の鼻水について原因ごとに解説していきます。
犬の一時的な鼻水は心配無用
犬が一時的に鼻水を出している場合には、大きな心配はいりません。
体温を調節しているのかもしれませんし、鼻に入ったゴミを洗い流そうとしているのかもしれません。
寒い冬の外やエアコンが効いた部屋の中では、冷たい風が体内に入らないように鼻の中で空気を温めるため、鼻水が増えることもあります。
犬の様子を観察して、鼻水が出ていても食欲も元気もあるなら、特に心配することはないでしょう。
病気が原因の鼻水も
一方、病気が原因で鼻水が出ることもあります。
子犬の場合
子犬の場合には、伝染性の気管支炎を始め、ウイルスや細菌に感染すると鼻水が出やすくなります。
感染症は鼻水だけでなく、『元気がなくなる』『咳が出る』『食欲がなくなる』などの症状も起こしがちです。
動物病院を受診して適切な治療をすれば、感染症は1週間ぐらいで完治することが多いです。
そのため、できるだけ早めに受診することをおすすめします。
成犬・老犬の場合
それでは、子犬ではなく、成犬や老犬の場合にはどんな病気があるのでしょうか。
成犬や老犬でも感染症にかかることはありますが、他に、歯周病や腫瘍、肺水腫などが原因で鼻水が出ることもあります。
≪歯周病≫
犬の歯周病が進行すると、歯茎の炎症が進んで、口と鼻を隔てている骨の部分に穴が開いてしまいます。
鼻の中まで炎症が進むと、膿や血液が混ざった鼻水が出ます。
≪腫瘍≫
鼻の中に腫瘍ができた場合にも、鼻水が出やすくなります。
鼻腔内の腫瘍が原因の場合には、鼻水は血液が混ざった鼻血が多くなる他、くしゃみを多くするようになります。
腫瘍が悪性だと命にかかわるため、早期に発見して治療をすることがとても大切です。
≪肺水腫≫
肺水腫という病気が原因で、鼻水が出ることもあります。肺水腫は、肺炎や心疾患が原因では引き起こされるもので、肺に水が溜まりやすくなるため、呼吸困難となります。鼻水が出る他、目や口の中が白っぽくなり、元気と食欲もなくなってしまいます。
犬の鼻水は人に感染することがある?
犬の鼻水がウイルスや細菌などによる感染症が原因の場合には、犬から犬へ移ることがあります。
しかし、犬がかかりやすいと言われているジステンバーやヘルペス、パラインフルエンザなどのウイルスは、人間が感染するタイプとは異なります。
そのため、犬が感染症にかかって鼻水を出していても、そこから人間が感染する心配はありません。
泡が混ざっている鼻水の場合はすぐ受診を
犬が鼻水を出していても、元気も食欲もあり、鼻水が透明でサラサラな場合には、しばらくは自宅で様子を見て良いでしょう。
もしも、なかなか症状が治まらなかったり、ひどくなったりする場合には病院を受診するのが安心です。
一方、自宅で様子を見ることがNGな鼻水もあります。
例えば、鼻水の量が多く、床に垂れるほど出る場合には、アレルギー性の鼻炎など、何かしら異常が起こっている可能性が考えられます。
その他にも、鼻水の状態を見て、膿や泡が混じって黄色や緑、白色になっている場合、血液が混ざって鼻血になっている場合には、速やかに受診しましょう。
また、鼻水の量はそれほど多くなくても、呼吸が苦しそうだったり、元気や食欲もなかったりという場合には、肺水腫などの疾患の疑いがあります。
放置しても自然治癒しませんし、何よりもわんちゃんが苦しそうなのを放置するのは可哀想なものです。
速やかに動物病院を受診して、適切な治療を始めることをおすすめします。
治療法は原因によって異なります
犬の鼻水に対する治療法は、原因が何かによって異なります。
感染症やアレルギーの場合には内服薬で治療できますし、完治までにかかる期間もそれほど長くありません。
しかし、腫瘍の治療となると、手術で腫瘍を摘出したり、放射線治療などが必要となります。
また、歯周病や肺水腫の治療では、手術に加えて、ICUでの入院生活が必要となります。
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