【重症化した2割は死亡】危険な急性膵炎の症状や予防法について
急性膵炎の症状
急性膵炎は、膵臓に炎症が起こる病気です。
初期の段階では食欲が減っていつもよりも食べる量が少なくなっているとか、元気がなく散歩に行こうとしないといった様子が見られます。
また痛みがあるので、お腹を押さえられる抱っこを嫌がるとか、きつめの服を着せられると嫌がったりもします。
病気が重症化していくと、徐々に特徴的な症状が出てきます。
代表的なものは嘔吐ですが、ちょっと戻すというよりも食べたものを勢いよく吐いてしまうことが多いです。
当然さらにごはんを食べるということもなく、好きなものであっても全く手を付けないでいるか、食べるとしてもほんの少しといったところです。
お腹の痛みもひどいので、丸まってうなっていたり、静かになって動かずにいる様子が見られます。
また、痛みのあるお腹を刺激しないようにと、お腹を床に付けずにお尻を突き上げるような姿勢を取る、下痢をするなどの症状も見られます。
重症になってしまうとショック症状が出る可能性もあります。
呼吸がかなり苦しくなってゼイゼイといったり、いかにも苦しそうにしているといった状態が見られた場合、特に注意が必要です。
また、黄疸が出て目の色が黄色に見えたり、尿毒症などの重い症状が出たりするケースも認められます。
こうした症状が出ると致命的なものですので、そのままの状態が続くと死に至る危険があります。
どのケースにおいてもそうですが、特に重症であるようならすぐに動物病院に行って診断と治療を始めてもらう必要があります。
急性膵炎の予防法
急性膵炎は膵臓の炎症によるものです。
膵臓は脂肪やタンパク質を分解する消化酵素を分泌する役割を果たしています。
ここが異常に働くようになり、酵素が過剰に出されると食べものだけでなく、臓器そのものを分解してしまうようになります。
また、消化液が詰まってしまうこともあります。
こうして炎症が膵臓に急激に広がってしまうのです。
こうした過剰な動きは食事によってもたらされることが多いです。
脂肪分の多い食習慣をしているとそのリスクが高まります。
特に、普段のごはんは問題なくあげているとしても、おやつに脂肪がたくさん含まれていることがあります。
おやつをあげるのは悪いことではありませんが、その内容とあげる頻度に注意しましょう。
また、肥満傾向があると急性膵炎のリスクは高まります。
犬は運動をしっかりとする必要がありますので、毎日散歩に連れていってあげてしっかりと運動を取るようにしましょう。
また、散歩だけでなく犬と一緒に遊んであげるというのも、運動になります。
ストレスを解消する助けにもなるので、飼い主としてできるだけ犬との時間を取り遊んであげるようにしましょう。
特に加齢に伴って散歩の時間が短くなってくる傾向がありますので、シニア犬になったら室内でも上手に遊べるように工夫したいものです。
膵炎は生活習慣が大きく関わっているので、食事と運動をしっかりとしていれば予防しやすい病気です。
体重管理を心がけ食事管理、日頃からの体重チェックを行いましょう。
急性膵炎の治療法
急性膵炎の症状が出たら、すぐに動物病院に連れていきましょう。
早期の治療は重症化せずに治療できる可能性が上がります。
完治すれば繰り返したり後遺症が出たりすることも減りますので、できるだけ早く治療を始められるようにしましょう。
膵炎の治療では絶食をして膵臓を休めてあげることが一番重要なので、点滴で水分や栄養を確保します。
1週間ほどすれば低脂肪食を食べられるようになるでしょう。
しかし急性膵炎に特効薬はなく、薬で完全に治すということはできません。
結局のところ、症状が軽いうちに治療をして重症化を防ぐことが重要となります。
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