歯・口

愛犬の歯肉炎・歯周病の違いとは?|違い・症状・治療法について解説

わんちゃんの平均寿命は延びた一方で、高齢化により歯肉炎・歯周病の問題を抱えるケースが増えています。

今回は、犬の【歯肉炎】・【歯周病】について解説していきます。

犬の歯肉炎とは?歯周病との違い

歯肉炎も歯周病もどちらも口内に炎症が発症することによって生じる病気です。

この2つはしばしば同じものとして扱われますが、同じメカニズムで発症します。違うのは症状がどれだけ進んでいるかです。

炎症が歯肉までにとどまっている段階を歯肉炎、さらに歯肉の奥まで症状が進行してしまった状態が歯周病です。ですから両方を含めた総合的な病名として歯周病が使われることもあります。

炎症を起こす原因は歯にこびりついた歯垢をエサに細菌が繁殖してしまうことによるものです。

この点は原則として虫歯と同じプロセスなのですが、歯肉に炎症を起こすのが大きな特徴です。

最初のうちは歯茎が変色する程度なのですが、進行すると

・歯を支えている骨にまで達して溶かす
・歯を支えている部分を壊す

などといった症状まで進みます。

そうなると歯がぐらついてうまく噛むことができなくなり、さらに歯が抜けてしまうといった問題も出てきます。それだけに予防はもちろん、早期発見による治療が大事なのです。

人間の虫歯・歯周病対策でもよく言われますが、歯垢は歯磨きで落とすことができますが、これが固まって歯石になってしまうと歯磨きでは落とせず、歯科医での特別なクリーニングが必要になります。特に犬の場合は、歯垢から歯石に変化するのが人間よりも早く、歯磨きでのケアが難しい面があります。

おそらく多くの飼い主さんが考えている以上にワンちゃんの歯肉炎・歯周病は多く見られ、3歳以上の子の約80パーセントに見られるとのデータもあります。もしあなたのワンちゃんが3歳以上だったら、すでに発症・進行している可能性もあるわけです。

犬の歯肉炎・歯周病の症状について

歯肉炎・歯周病の症状を把握しておくことは早期発見につながります。早い段階で察知するためにもこの点はぜひ知っておきましょう。

一部分が変色・腫れるだけでなく、全体に見られることもあるので日頃から歯茎の状態を確認しましょう。

この初期症状から進行すると歯周炎と呼ばれる症状が見られるようになります。歯と歯茎の間に隙間ができてしまうのです。これは人間でいう「歯周ポケット」、正式には「生理的歯肉溝」と呼ばれるものです。

細菌にとっては絶好の繁殖の場となるため、一気に症状が加速してしまう恐れがあります。

しかもこの溝は炎症が進むにつれてどんどん拡大してしまい、歯を支える力も弱まってしまいます。そしてついに炎症が歯を支える部分、歯根膜や歯槽骨にまで達してしまうと本格的な歯周病に発展します。

出血や膿が生じることがあるほか、最終的には歯を支えきれなくなって抜けてしまう恐れも出てくるのです。歯周炎になった段階で口臭が強くなることが多いのでできれば早い段階で察知して適切な治療を受けるようにしたいものです。

歯肉炎は治療をすれば治せる!治療法について解説

 

歯肉炎は、簡単に言えば炎症による汚れが原因ですが、それを除去することで予防・治療は十分に可能です。

ただし、歯がグラグラになってしまうような状況まで発展すると難しくなるのでその前段階での治療が大前提です。

治療法は基本的に人間と同じ、まず歯石を除去すること。なお、人間の場合と違いワンちゃんの歯石の除去は原則として麻酔下で行われます。高齢のワンちゃんには麻酔が使えないケースも出てくるので難しい部分でもあります。

そして炎症の原因となっている細菌感染を治療するための投薬。患部に直接塗布するタイプ飲み薬の2種類があります。飲み薬の場合は抗生物質、それから治療後の痛みを和らげるための痛み止めが処方されることもあります。

症状が進行して、もはや歯を維持するのが難しいと判断された場合には抜歯による治療が行われることもあります。なお、抜歯した後には抜歯窩と呼ばれる穴が生じるため、そこに炎症などのトラブルが発生しないよう慎重なケアが必要になります。

人間に比べて歯を磨く、口の状態をチェックする機会が少ないワンちゃんは歯肉炎・歯周病を抱えやすいです。飼い主さんはこまめに歯磨きをすること、口内の状態をチェックすることでわんちゃんの歯の健康を保ちましょう。

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