緑黄色野菜の王様であるかぼちゃ。ほくほくとした食感と自然な甘みがあるので、わんちゃんも大好物の一つです。

今回はそんなかぼちゃをわんちゃん与えた際のメリットや注意点、与える量の目安などについて解説していきます。

犬にかぼちゃは与えてもいいの？

結論から言うと、犬にかぼちゃを与えても問題ありません。

かぼちゃには犬にとって有害な成分を含まれておらず、安心して与えることができる食材です。特に秋が旬のかぼちゃは栄養価が高く、愛犬の健康維持に役立つビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。

ただし、生のかぼちゃは硬くて消化しにくいため、必ず加熱して柔らかくしてから与えるようにしましょう。蒸したり茹でたりしてから与えることで、胃腸への負担を軽減できます。

また、大きな塊のまま与えると喉に詰まる危険性があるため、愛犬の体の大きさに合わせて小さくカットするか、つぶして与えるのが安心です。

犬にかぼちゃを与えた際のメリット

かぼちゃは栄養価が高く、愛犬の健康に多くの良い影響をもたらします。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

栄養豊富でヘルシー

かぼちゃは、ビタミン・ミネラル・食物繊維など、犬の健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含む食材です。特に、かぼちゃの実の部分は犬に与えても問題なく、体にうれしい効果が期待できます。

ただし、生のかぼちゃは非常に硬く、消化不良を起こす恐れがあるため、必ず茹でる・蒸すなどの加熱調理をしてやわらかくしてから与えましょう。加熱することで自然な甘みが引き立ち、犬の食いつきも良くなります。

繰り返しになりますが、大きな塊のまま与えると喉に詰まる危険があるため愛犬の体格に合わせて細かく切るか、つぶして与えるのが安心です。消化しやすい形にすることで、胃腸への負担も軽減できます。

血圧を安定させる

かぼちゃには、カリウムが豊富に含まれています。

カリウムは、体内の細胞の浸透圧を調整し、余分なナトリウム（塩分）を尿とともに体外へ排出する働きがあります。これにより、体内の塩分バランスが整い、高血圧や心臓病の予防につながると考えられています。

さらにカリウムは、神経や心臓の正常な働きを保つうえでも欠かせないミネラルです。

皮膚や粘膜などの抵抗力を高める

かぼちゃに含まれるβ-カロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ち、細菌やウイルスに対する抵抗力を高める働きを持っています。これにより感染症にかかりにくい体づくりをサポートしてくれます。

また、β-カロテン自体にも強い抗酸化作用があり、細胞の酸化ストレスを抑えて老化防止にも役立つとされています。健康的で若々しい体を維持するためにも、かぼちゃはおすすめの食材です。

低カロリー

かぼちゃは自然な甘みがあり、犬の食いつきが良い人気の食材です。
一見ヘルシーに思えますが、野菜の中では比較的カロリーが高めなため、与えすぎには注意が必要です。主食として大量に与えるのではなく、栄養補助やおやつとして少量を与えるのが理想的です。

また、かぼちゃの皮や種には中毒性はありませんが、消化しにくいという特徴があります。特に種は喉や腸に詰まる危険性があるため、必ず取り除きましょう。皮については、実に少量残っている程度であればしっかり加熱すれば問題ないとされていますが、基本的には取り除いて与えるのが安全です。

これらのポイントを守ることで消化不良を引き起こす可能性を低減し、愛犬に負担をかけずにかぼちゃの栄養を安心して取り入れられます。

腸内環境を整える

かぼちゃには食物繊維が豊富に含まれており、特に不溶性食物繊維が多く含まれています。

不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らむことで便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促進します。これにより、便秘の解消や排便リズムの改善に役立つとされています。

さらに、食物繊維は腸内環境を整えることで免疫力の向上や病気に対する抵抗力の強化にもつながると考えられています。ただし、犬は人間と比べて食物繊維の消化が得意ではないため、与えすぎると痢や消化不良を起こすこともあります。適量を意識して与えることが大切です。

水溶性食物繊維	悪玉コレステロールを吸収し心疾患のリスクを低下させる。
不水溶性食物繊維	食べ物が化管を移動するスピードを穏やかにし、血糖値や中性脂肪の上昇を防ぐ

老化防止

かぼちゃには、β-カロテン（ビタミンA）・ビタミンC・ビタミンEといった抗酸化作用の強い栄養素がバランスよく含まれています。これらの抗酸化物質は、体内で発生する活性酸素を除去し、細胞の酸化ストレスを軽減することで、老化の進行を遅らせる効果が期待されています。

特にビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、血管や細胞を健康に保ち、血行を促進する効果が期待でき、これらの栄養素が相乗的にはたらくことで、がんや心臓病の予防にもつながる可能性があるとされています。

かぼちゃに含まれる栄養素とその効果

かぼちゃには犬の健康維持に役立つ栄養素がバランスよく含まれています。
ここでは、主な栄養素とそれぞれの効果について詳しく解説します。

βカロテン（ビタミンA）

かぼちゃに豊富に含まれるβカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは「目のビタミン」とも呼ばれ、視力の維持に欠かせないだけでなく、
皮膚・被毛・粘膜を健康に保つ働きがあります。

また、β-カロテン自体にも強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素の発生を抑え細胞の酸化ストレスを軽減することで、老化防止や免疫力アップにも効果が期待でき、皮膚や粘膜を健康に保つことで、病原体の侵入を防ぐバリア機能を高める役割も担っています。

ビタミンC・E

かぼちゃには、ビタミンCとビタミンEも豊富に含まれています。

ビタミンC（アスコルビン酸）は水溶性ビタミンで、骨・軟骨・皮膚・筋肉・血管などを丈夫に保つために欠かせません。傷の治りを早めたり、免疫力を高めたりする効果もあります。また、ビタミンCも強い抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守ることでアンチエイジング（老化防止）や病気予防にも役立つとされています。

一方、ビタミンE（トコフェロール）は脂溶性ビタミンで、体内の脂質の酸化を防ぎ、血管や細胞を健康に保つ働きがあります。血行を良くする効果もあり、冷え対策やアンチエイジングにも効果的です。

ビタミンCとEは互いに抗酸化作用を高め合うため、一緒に摂取することでより高い健康効果が期待できます。

カリウム

かぼちゃには、犬の体に欠かせないミネラルであるカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、体内の細胞の浸透圧を正常に保ち、余分なナトリウム（塩分）を体外へ排出する働きがあります。これにより血圧の安定や高血圧・心臓病の予防にも役立つとされています。

またカリウムは神経や筋肉の正常な働きにも重要な栄養素です。不足するとうまく歩けなくなったり食欲不振や元気の低下などの症状が見られることがあります。

かぼちゃはカリウムを自然に補給できる食材として、シニア犬にもおすすめです。

食物繊維

かぼちゃには食物繊維が豊富に含まれており、特に不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増すことで腸のぜん動運動を促進し、便秘の解消や腸内環境の改善が期待できます。

また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やすことで免疫力の向上や病気に対する抵抗力の強化にもつながると考えられています。

さらに、糖質の吸収を緩やかにする作用があるため、食後の血糖値の急上昇を抑制する働きもあります。ただし、犬は人間と比べて食物繊維の消化が苦手なため、与えすぎると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。必ず適量を守って与えましょう。

炭水化物

かぼちゃは、犬にとって大切なエネルギー源である炭水化物も豊富です。
炭水化物は体や脳を動かすためのエネルギーを供給し、日常の活動や代謝を支える重要な栄養素です。

かぼちゃに含まれる炭水化物の多くはでんぷんで、加熱することで甘みが増し、犬が好んで食べるようになるという特徴があります。

ただし、糖質も多めのため、与えすぎると肥満の原因になる可能性があります。主食である総合栄養食とのバランスを考慮し、おやつやトッピングとして少量を与える程度にとどめましょう。

犬にかぼちゃを与える際の注意点

かぼちゃは犬に多くのメリットをもたらしますが、与える際にはいくつか注意すべき点や与えない方がいい場合もあります。愛犬の健康を守るためにも、これらの注意点を理解しておくことが重要です。

糖質が多いので与えすぎに注意

かぼちゃは自然な甘みが強く、犬の嗜好性が高い食材です。
しかし、糖質を多く含むため、与えすぎには注意が必要で、過剰に与えると肥満や血糖値の急上昇につながり、糖尿病や関節炎のリスクを高める恐れがあります。

また、かぼちゃの皮や種は消化しにくく、喉や腸に詰まる危険性があるため、基本的に取り除いてから与えるのが安全です。かぼちゃの種には中毒性はありませんが、犬の消化器には負担となります。皮についても、しっかりと茹でて柔らかくすれば大きな問題にはならない場合もありますが、基本的には除去するのが安心です。

与える際は、あくまでおやつやトッピングとして少量を目安にし、主食であるドッグフードの量を調整して全体のカロリーバランスを整えることが大切です。

便がゆるくなる場合がある

かぼちゃには食物繊維が豊富に含まれているため、与えすぎると便がゆるくなることがあります。特に、食物繊維の多い食材に慣れていない犬や、消化器系がデリケートな犬は注意が必要です。

また、かぼちゃのわたの部分にも栄養が含まれており、人の料理では取り除かれることが多いですが、犬に与える場合は、しっかりと加熱して柔らかくしてから与えるようにしましょう。初めて与える際は、ごく少量から始めて愛犬の便の状態をよく観察し、問題がなければ徐々に量を増やしていくようにすると安心です。

適量を守ることで、腸内環境を整えながらもお腹に優しい栄養補給ができます。

肝臓への影響と注意点

かぼちゃは肝臓にやさしい野菜のひとつであり、ビタミンEや食物繊維、抗酸化成分が豊富で、免疫や代謝のサポート、血行促進にも役立ちます。特にビタミンEは肝臓の回復を助ける働きがあるとされています。

ただし、かぼちゃに含まれるβ-カロテンは体内でビタミンAに変換されるため、過剰摂取は肝臓に大きな負担をかける可能性があります。そのため、肝臓に持病がある犬や療法食を食べている犬に与える場合は、必ず事前に獣医師に相談するようにしましょう。

また、脂質の多いおやつや食事を与えすぎると肝臓が胆汁を過剰に分泌して消化を助けようとするため負担がかかり、下痢や脂肪便の原因になることがあります。

肝臓ケアを意識する場合は、低脂肪で高品質なタンパク質を中心とした食事に、かぼちゃを少量トッピングする程度に留めるのが理想です。

腎臓病のわんちゃん

腎臓病の犬にかぼちゃを与える際には、特に注意が必要です。
かぼちゃにはカリウムが豊富に含まれており、健康な犬にとっては余分なナトリウム（塩分）を排出して血圧を安定させる働きがあります。

しかし、腎臓の機能が低下している犬の場合、このカリウムをうまく体外に排出できず、体内に蓄積してしまうことがあります。その結果、血中のカリウム濃度が上昇する「高カリウム血症」を引き起こします。高カリウム血症になると、しびれ・嘔吐・筋力低下・不整脈などの症状が見られ、重度の場合は突然死につながるリスクもあります。

そのため、腎臓病と診断されている犬や、獣医師から療法食（腎臓ケア用フード）を勧められている犬、特に高カリウム血症の診断を受けている犬には、かぼちゃを与えるのを控えるか、必ず事前に獣医師に相談し、適切な量を守るようにしてください。

また、腎臓病の犬の食事ではタンパク質の摂取量にも注意が必要です。過剰なタンパク質は腎臓に負担をかけるため、低タンパク質療法食を中心に与えることが基本です。どうしてもかぼちゃを取り入れたい場合は、茹でることでカリウムを減らす調理法を取り入れるか、カリウム含有量の低い野菜（キャベツやきゅうりなど）に置き換えるのもおすすめです。

わんちゃんがかぼちゃを食べる際の注意点

愛犬にかぼちゃを与える際は、健康への配慮が不可欠です。以下に具体的な注意点を解説していきます。

・皮をむいて食べさせる

皮はワンちゃんにとって口の中に残りやすいものです。できれば緑色の皮をむいて、身だけの状態にして食べさせてください。

種を包むワタの部分もワンちゃんも食べられます。しかし、食物繊維をとりすぎると、消化不良の原因となりやすいので、できるならば避けたほうがよいでしょう。

・種はできるだけ与えない

種に関しては不飽和脂肪酸など体に良い成分が含まれています。丈夫な血管づくりを助けてくれる効果があるので、食べさせてもよいでしょう。種はよく洗って乾かしてからフライパンで乾煎りします。冷めたものを1日に1～3粒程度食べさせるだけでよいですよ。かぼちゃの種もカロリーが高いので、食べさせすぎは禁物です。

かぼちゃは口の中で水分を含みやすく、のどに詰まりやすい性質があります。口が小さい小型犬には、細かく刻んだものやペーストにして犬用ミルクなどで伸ばしたものを食べさせましょう。また、大型犬は丸ごと口の中にほおばってしまう傾向があります。一口ずつ与えるなどの工夫をしてください。

・加熱して与える

生のかぼちゃは硬く、犬が消化しにくい食材です。
そのまま与えると、消化不良や下痢、嘔吐の原因になる可能性があります。
犬にかぼちゃを与える際は、柔らかくなるまで茹でる、蒸す、電子レンジで加熱するなど
必ず火を通してから与えるようにしましょう。

加熱することでかぼちゃの自然な甘みが増し、食いつきも良くなるというメリットがあります。ただし、加熱直後は熱いため、必ず覚ましてから与えることが大切です。火傷を防ぐためにも、温度をしっかり確認してから与えましょう。

・加工食品は避ける

人間用に味付けされたかぼちゃの加工食品は、犬には絶対に与えないようにしましょう。
かぼちゃスープやかぼちゃチップス、かぼちゃサラダには、砂糖、塩、油、香辛料などが多く含まれており、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、塩分や油分の摂りすぎは肝臓や腎臓への負担につながり、長期的に与えると生活習慣病の原因にもなります。犬にかぼちゃを与える場合は、味付けされていない純粋なかぼちゃを加熱調理したものを与えるのが基本です。

余分な調味料を使わないことで、かぼちゃ本来の甘みと栄養を安心して摂取できます。

・アレルギーに注意

どんな食材にも共通しますが、かぼちゃも犬によってはアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギーは、食材に含まれるタンパク質などに対して免疫が過剰に反応することで起こるものです。かぼちゃにもごく少量ながらタンパク質が含まれているため、まれにアレルギーの原因になることがあります。

初めてかぼちゃを与えるときは、ごく少量からスタートし、愛犬の様子をよく観察しましょう。もし嘔吐、下痢、皮膚のかゆみ、赤みなどの症状が見られた場合はすぐに与えるのをやめて獣医師に相談してください。アレルギーがない犬であっても、体調や年齢によって反応が変わる場合があるため、少しずつ慣らしていくことが大切です。

子犬やシニア犬に与えても大丈夫？

子犬やシニア犬にかぼちゃを与えることは可能です。
ただし、それぞれの年齢や体の状態に合わせた注意が必要です。

【子犬に与える場合】
生まれたばかりの子犬は、消化器官がまだ十分に発達しておらず、歯も乳歯の段階にあります。そのため、かぼちゃを与えるのは、最低限乳歯が永久歯に生え変わってからが安心です。

また、消化機能が未熟な時期に与えると、下痢や嘔吐などの消化トラブルを起こす可能性があります。与える場合はしっかり加熱して柔らかくし、ペースト状にしたものをほんの少量からスタートしましょう。初めて与える際は、体調や便の状態をよく観察し、異常がないか確認してください。

もし不安がある場合は、1歳を過ぎてから与えるのがおすすめです。

【シニア犬に与える場合】
シニア犬もかぼちゃは食べられますが、加齢により消化機能や腎臓・肝臓の働きが低下していることがあるため消化不良を起こさないよう、工夫が必要です。

かぼちゃは必ず柔らかく加熱し、細かくつぶしてから与えましょう。特にシニア犬は噛む力も弱くなっているため、喉に詰まらせないように注意が必要です。

また、肥満気味の犬や消化トラブルを起こしやすい犬、腎臓・肝臓に持病がある犬は、かぼちゃに含まれる糖質やカリウムが負担となることがあります。そのため、与える前に必ず動物病院で獣医師に相談するようにしてください。

犬にかぼちゃを与える量の目安と頻度

かぼちゃは栄養価が高く、犬の健康維持に役立つ優れた食材ですが、比較的カロリーも高いため、与えすぎには注意が必要です。与える際は、主食（ドッグフード）の栄養補助やおやつ、トッピングとして少量を取り入れるようにしましょう。

犬の体格（体重）やかぼちゃの種類（日本かぼちゃと西洋かぼちゃ）によってもカロリーや適切な量は異なりますが、一般的な目安としては、1日の総摂取カロリーの約1割程度、多くても2割以内にとどめるのが理想的です。

▼ かぼちゃの適量目安（1日あたり）▼

犬のサイズ	体重の目安	かぼちゃの量（目安）
超小型犬	4kg以下	約25g以下
小型犬	4～10kg	約50g以下
中型犬	10～25kg	約75g以下
大型犬	25kg以上	約100g以下

初めて与える際は、少量から始めて愛犬の体調や便の状態をよく観察し、問題がなければ徐々に量を増やしていくようにしましょう。また、与える頻度の目安としては、週に1〜2回程度がおすすめ。毎日与えるよりも、バランスの取れた食事の一部として取り入れるのが理想的です。

愛犬の体調や持病によって適切な量は異なるため、特に肥満気味・腎臓病・糖尿病などの犬は、与える前に獣医師へ相談するようにしましょう。

わんちゃんのおすすめレシピ

愛犬にかぼちゃを与える際には、手作りレシピで安全かつ美味しく調理してあげるのもおすすめです。かぼちゃは、愛犬にとって栄養価が高く、自然な甘みを楽しめる食材。ここでは、いくつか簡単なレシピを3つご紹介します。

【かぼちゃケーキ】

愛犬の誕生日やハロウィンなど、イベントにもぴったりな見た目もかわいい手作りケーキです。かぼちゃの自然な甘みを活かしながら、砂糖や塩を使わずに作れます。

【材料】
・かぼちゃ（皮と種を除く）
・りんご
・水切りヨーグルト
・紫芋パウダー（デコレーション用）

【作り方】
1.かぼちゃの皮と種を取り除き、電子レンジで柔らかくなるまで加熱して潰す。
2.りんごを細かく刻み、潰したかぼちゃと混ぜる。
3.水切りヨーグルトを用意し、デコレーションしやすい固さにする。
4.型に詰めてケーキの形を作り、ヨーグルトや紫芋パウダーで飾りつける。

オーブンで焼く場合は、小麦粉と卵を加えて200℃で15分ほど焼きましょう。
蒸し器を使う場合は、15〜20分程度蒸すとふんわり仕上がります。
甘みと香りがしっかりしていて、愛犬も喜ぶ一品です。

【かぼちゃとささみのボール】

低脂肪・高タンパクで、ダイエット中の犬にもおすすめのヘルシーなおやつです。

【材料】
・かぼちゃ（皮と種を除く）
・鶏ささみ
・おからパウダー

【作り方】
1.かぼちゃを電子レンジで柔らかくなるまで加熱し、マッシュする。
2.ささみは筋を取り除き、茹でて細かくほぐすかみじん切りにする。
3.マッシュしたかぼちゃ・ほぐしたささみ・おからパウダーを混ぜ合わせる。
4.固さを調整しながら、水を少しずつ加える。
5.直径2〜3cmほどのボール状に丸め、蒸し器またはフライパンで中火で約10分蒸す。

竹串を刺してスッと通れば完成です。このレシピは、皮や種を取り除くことで消化への負担を軽減し、ささみで良質なタンパク質を補給できます。保存期間は冷蔵で約3日、冷凍で2～3週間が目安です。冷凍する場合は1個ずつラップしておくと便利です。

【蒸しかぼちゃのつぶし和え】

シンプルながらも手軽で栄養満点な定番トッピングレシピです。
胃腸にやさしく、食欲が落ちた時や高齢犬にもおすすめです。

【材料】
・かぼちゃ（皮と種を除く）
・茹でた鶏むね肉またはささみ
・無糖ヨーグルト（少量）

【作り方】
1.かぼちゃを蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。
2.粗熱を取ったらフォークで潰す。
3.潰したかぼちゃに細かく裂いた鶏むね肉やささみを加えて混ぜる。
4.仕上げに少量のヨーグルトを加えると、風味が増して腸内環境の改善にも◎。

味付けは不要で、かぼちゃ本来の甘みだけで十分おいしく仕上がります。
水分も摂れるため、ドライフードのトッピングにも最適です。

まとめ

かぼちゃは、愛犬の健康に多くのメリットをもたらす栄養豊富な食材です。β-カロテン、ビタミンC・E、カリウム、食物繊維など、犬の体の機能維持や免疫力アップに役立つ栄養素がバランス良く含まれています。

一方で、与え方や量には注意が必要で、生のまま与えることや皮や種を与えることは避けるようにしましょう。また、糖質やカロリーも高めのため、与えすぎると肥満や消化不良の原因になる可能性もあります。

さらに肝臓病や腎臓病などの持病がある犬は、かぼちゃに含まれるカリウムやβ-カロテンが負担になる場合があるため、与える前に必ず獣医師に相談し、適切な量を守ることが重要です。

愛犬の体質や健康状態に合わせて、少量から慎重に与え、手作りレシピやトッピングなども活用しながら、安全に美味しくかぼちゃを楽しませてあげましょう。