犬の散歩はしつけが重要!~お散歩のコツからトラブル解決策までをご紹介~
愛犬との毎日の散歩。愛犬とのゆったりとした時間を楽しみたいと思うけど、毎日苦痛になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
他のワンちゃんへの無駄吠えや拾い食いが直らない、まっすぐ歩いてくれないなどのお悩みから、おしっこやウンチの対処が合っているのか不安…という思いから愛犬の散歩が億劫になることもありませんか?
簡単に思えて、実は意外と難しい犬との散歩。
今回は犬の散歩の基本準備からお散歩のしつけのコツ、トラブル対策までをご紹介します。
犬の散歩のしつけの重要性とは?
犬にとって散歩の「しつけ」とはどういう意味をもつのでしょう?「しつけ」というと愛犬の自由を縛ってしまうように思える方もいるかもしれませんね。
本当に犬にとって「しつけ」は嫌なものでしょうか。実は犬にとって「しつけ」は自由が無くなるものでもなく、嫌な事でもなく、大好きな飼い主との信頼関係を強くするものでした。
詳しい理由を見てみましょう!
コミュニケーション
群れで生活してきた社会性の高い犬。上下関係は群れで生活をするために必要なものでした。
だからこそ、しつけを通して飼い主とコミュニケーションを取ることはお互いの信頼関係を深める事に繋がります。
特に散歩のしつけでは、アイコンタクトを意識的にとり、飼い主に意識を向けるようにすることが大切です。
犬が飼い主に意識を向けたら優しく声をかけたり、褒めてあげてくださいね。
コミュニケーションを取りながら散歩することで、愛犬との信頼も深められますね。
危険から愛犬を守る
もし、しつけをせずに散歩をするとどうなるのでしょうか。
外は刺激や危険でいっぱいです。愛犬のしつけが不十分なままだと、愛犬自身だけでなく飼い主や周囲の方を危険に巻き込み、最悪の場合は事故を起こす可能性があります。
突然のことに驚いた愛犬が車道に飛び出し事故にあう、人を噛んでしまうなど不慮の事故に愛犬を巻き込みたくないでのであれば、最低限の散歩のしつけはとても大切なものといえるでしょう。
散歩のしつけは、愛犬とのコミュニケーションを深め、愛犬や周囲を危険から守る事がわかったと思います。
散歩のマナーを守り、愛犬との楽しい暮らしを叶えましょう。
散歩に行くときに必要なものやマナー
散歩のしつけの大切さをわかっていただいたと思いますが、ここではまず、散歩に行くときに必要なものやマナーをご紹介します。
基本中の基本と言われるものを厳選しました。
犬につけるもの
①首輪、ハーネス
犬のサイズに合った首輪かハーネスを装着しましょう。
サイズが合わないと散歩中に抜けて、事故や脱走につながるので要注意です。
犬の大きさや性格によっては、首輪とハーネスの両方をつけましょう。
②リード
首輪やハーネスにつけます。
スタンダードなリードや伸縮式のリード、反射板の付いたリードなどいろんな種類のものがあります。
伸縮式のリードは、ワンちゃんによっては伸び縮みするときの音を怖がる場合もあるなど、犬によって合うものは違います。
愛犬のサイズや性格に合わせて選びましょう。
③ライト
暗い夜道では、犬は歩行者や運転者には見えにくい存在です。
気づいてもらえず、自転車や歩行者とぶつかりケガをする危険もあります。
小さいサイズの犬の場合、命を落とす危険すらもあります。愛犬を守るために、暗い夜道の散歩では必ず愛犬にライトを付けましょう。
ライトは首輪に付けるタイプから首輪タイプ、リードタイプ、ハーネスタイプなどいろんな種類があります。
高齢犬の場合、目が弱り光が苦手になっている場合もありますので、ライトの明るさやつける場所に気を配ってあげてください。
愛犬のサイズや年齢に合ったライトを選んでくださいね。
持っていくもの
愛犬につけるものを準備したら、次は飼い主が準備するものです。どんなものがあるでしょう。ここではお散歩の基本の持ち物をご紹介します。
①水
お散歩中のおしっこを洗い流すためのマナー洗浄用に必須です。
夏場などは、愛犬の水分補給用にもなるので必ず常備してくださいね。
専用のおしゃれなボトルもありますが、ペットボトルでも十分です。
市販のペットボトルに取り付けることによって、シャワーや給水器になるような便利なキャップも売っているのでぜひ活用したいですね。
②ウンチ袋
お散歩中のウンチを持ち帰るために、①の水同様必須です。
普通のビニール袋でも問題ないですが、ニオイ対策用の消臭袋だとニオイが軽減されて安心ですね。
ペット用の専用袋もありますが、通常のニオイ対策用の袋でも大丈夫。
百均でも販売されているものもあるので手軽に手に入れることができますね。
③トイレットペーパー、もしくはウェットティッシュ
愛犬のウンチのふき取りや汚れた手足を拭くなど、何かと便利。常に準備しておくと安心です。
④おやつ
お散歩トレーニングにはおやつは必須。上手にできた時にすぐにあげれるように常備しておきましょう。
常備するおやつは愛犬の好きなものがおすすめです。愛犬によってはカロリー低めなどを選んであげてください。
常に新しいものを持ち歩くように気を付けてくださいね。
⑤お散歩バッグ
お散歩グッズを入れておく専用バッグがあれば、毎回準備しなくても安心ですね。
足りないものがないか、お散歩の前に中身を確認するだけですぐにお散歩へ出かけることができます。
さて、愛犬も飼い主もこれでお散歩の準備ができました。次は、お散歩のマナーを確認していきましょう。
おしっこの処理
犬がおしっこした後には必ず水をかけて、なるべくきれいに洗い流すのがマナーです。
トイレシーツを持参しておしっこを吸収した後に、水を流してきれいにするやり方も。
どちらにしても、最後は水で流すようにしてください。おしっこをそのままにするとニオイなどで周囲の方に迷惑をかけることになります。
特に夏場のお散歩では確実にきれいに流しましょう。
スマホなどを見ながらお散歩していると、うっかり愛犬がおしっこをした事を見逃すこともあります。愛犬をしっかり見守ってくださいね。
うんちの処理
ウンチの後は、準備したトイレットペーパーやティッシュ、ビニール袋などでウンチをそっとつかみ、真上に持ち上げるようにして取りましょう。
ウンチがやわらかめの時は、道路に汚れが残ってしまう事も。道路の汚れまでしっかりとふき取り、きれいな状態にしましょう。
それでもまだ汚れが気になるようなら、最後は水で流すと安心ですね。
また、愛犬がウンチをしているところにサッとトイレットペーパーなどを差し込んで、道路が汚れないようにするのも1つの方法です。
散歩用のウンチキャッチャーや袋ごとトイレに流せる処理袋なども販売されているので、それぞれに合ったものを選んでくださいね。
リード
犬の散歩に欠かせないリード。リードは、通行人に危険を晒さないだけでなく、ワンちゃんの命を守る大切なものになるので必ずつけてください。
リードにもいろいろな種類があります。一般的なスタンダードリードから伸縮リード、飼い主の両手が使えるタスキ状のものなど、豊富な種類が販売されています。
大型犬など力が強いワンちゃんなどは特に慎重に選びましょう。
またいつも使っているリードが切れそうになっていないかなど、リードのこまめなチェックも必要となります。
ノーリードでの散歩は動物愛護法違反になりますので、必ずリードはつけましょう。
歩き方の工夫
犬の散歩では、犬が飼い主の左側を歩き、飼い主より前に出ないようにします。
特に日本では車が左側通行なので、犬が左側を歩くことによって、犬を危険から守るという意味合いもあります。
また、他の犬とすれ違うときは、立ち止まる、端に寄る、犬と犬の間に飼い主が入るようにするなど飼い主が壁になるように歩きましょう。
また、リードは短めに持つことで万が一の飛びつきなどの事故を防ぐこともできます。
ここまで愛犬と散歩する基本のもちものやマナーを確認しました。次の章では愛犬とお散歩を楽しむためのポイントを見ていきましょう。
愛犬とのお散歩のポイント
ここでは愛犬との散歩を一段格上げできるポイントをご紹介します。
愛犬の困ったクセ対策やお散歩を楽しむためのポイントを抑えておけば毎日のお散歩もラクになりますね。
犬が人を気にしながら歩く
人間が大好きな犬は人が通るたびに目をキラキラさせて立ち止まる事があります。
人が大好きなのはいいのですが、もし突然相手に飛びついたりするとトラブルの原因にもなります。
犬が苦手な人にとっては、犬にジッと見られただけで恐怖を感じるかもしれません。
人とすれ違うたびに止まられると、飼い主にとってもあまり嬉しい事ではないですよね。
こういうワンちゃんには、できるだけ飼い主に意識をむけてもらい、コントロールする必要があります。
次章に記載されているリーダーウォークで愛犬の意識をコントロールしたり、おすわりなどで一旦落ち着かせて、飼い主に意識を戻すようにしてください。
リードは短く持つこと
一般的な散歩用として販売されているリードは、長さ120㎝~150㎝のものが多くなっています。
長めのリードだと愛犬が自由に歩けるような気もしますが、リードが長いと自転車や人と衝突したり、ほかのワンちゃんと鉢合わせるなどのトラブルの素になることもあります。
トラブル回避の為にも、リードは短く持つようにしましょう。
とはいっても、あまり短くピンと張った状態では愛犬も苦しいので、ある程度余裕を持った状態で歩かせましょう。
犬がついてくるように覚えさせる
人とすれ違う時や車道を歩かなければならない時や愛犬が急に動くと危ない状況では、愛犬が飼い主の隣をピッタリとついて歩いてくれたら安心ですよね。
そんな時におすすめなのが「ついて」歩くトレーニングです。少々難易度は高めですがぜひともチャレンジしてください。
【ついて歩くトレーニング方法】
■準備:お散歩に大好きな「おやつ」と「おもちゃ」を持っていく。
①散歩中、愛犬が飼い主を見た瞬間に「ついて」と言っておやつをあげる。
②次に、愛犬がこちらを意識していない時に「ついて」と言い、愛犬が飼い主を見たらおやつをあげる。
③慣れてきたら、愛犬が飼い主を気にしていないときに「ついて」とよびかける。
④愛犬がこちらを見たらおやつを自分の目の横に持っていき、数秒間アイコンタクトをとり「おやつ」をあげる。
⑤④までができるようになったら、「ついて」と言って30秒ほど愛犬とアイコンタクトを取りながら歩けるように練習。
⑥最後、お散歩途中に周囲の刺激を無視できるようになれば合格です!
「ついて」を覚えると車の多い通りなどでも安全にお散歩ができるようになります。少し難しいですが頑張って覚えさせてくださいね。
ただ、ずっと「ついて」でお散歩するのは犬も窮屈です。公園などでは好きなようにお散歩させてあげてくださいね。
立ったまま待てができるようにする
家では「待て」ができるワンちゃんも外の刺激の中で「待て」をするのは難しいことです。
しかも、立ったまま「待て」ができるようになるのはさらに高難度。
「待て」という言葉が体を動かさないという意味だとわかるまで、いろいろな状況で「待て」の練習が必要です。
座って「待て」、伏せて「待て」ができるなら、次は立ったまま「待て」ができるように、「待て」と言われたら動かないと覚えるまであらゆる状況で「待て」を覚えさせてください。
立ったまま「待て」を覚えると、道路へ飛び出しそうなとき、突然の危険な状況で愛犬を止める時などに役立ちますよ。
ここでは、お散歩のポイントを4つあげてみました。
愛犬に教えるのが難しそうなものもありますが、どれも愛犬の命を守るためのポイントです。1つずつクリアして、愛犬と信頼関係を深めてくださいね。
お散歩にあたって覚えさせておきたいしつけについて
愛犬のためにも覚えさせておきたいしつけについてご紹介します。
愛犬のしつけは、愛犬との信頼を深めるとても良いコミュニケーションです。愛犬を信じて気長に頑張りましょう!
ツケ
「ツケ」とはまずどういったものでしょうか?
「ツケ」とは、散歩などの時に飼い主の歩調を合わせて隣で歩き、止まると同時に止まることをいいます。ツケができるようになると、愛犬が勝手に先へ先へと歩くことがなくなり、急に道路へ飛び出すというようなトラブルを防げるようになります。
【ツケのトレーニング方法】
①まずは飼い主の左側に付くことを教えます。
左手にリード、右手におやつを持ち、おやつを見せながら飼い主の左側につくように促します。
②愛犬が左側にたったらリードを短めに持ち、おやつを見せながらアイコンタクトを取りつつゆっくりと歩きます。この時に「ツケ」と声をかけながら歩き、歩調を合わせて歩けるようになったら褒めておやつを与えます。
愛犬の集中が途切れないように右手に持っているおやつを見せたり隠したりしながら愛犬の注意を引いてくださいね。
③慣れてきたら、徐々におやつをなくします。
何度も繰り返して「ツケ」の言葉だけできちんと左側について歩くようになればOKです。
焦らずゆっくりと愛犬のペースに合わせてトレーニングしていきましょう。
リーダーウォーク
愛犬に覚えてもらいたいリーダーウォーク。
愛犬を危険から守るだけでなく、拾い食い、愛犬の引っ張り対策にもなります。
まずは、リーダーウォークの準備段階から。
愛犬の立ち位置を飼い主の横、左側に立たせます。
そのまま飼い主だけ少し前に歩き、犬の名前を呼んであげましょう。犬が飼い主の元まできたらしっかりと褒めてあげてくださいね。来ない場合はしゃがんで、アイコンタクトを取りながら愛犬の名前を呼んであげましょう。
それでも来ない場合は、リードを軽く引きます。どうしても来ない場合はリードを軽く引っ張って横まで連れてきます。
これを繰り返すことで「呼ばれて前に出たら飼い主が喜ぶ」ということを犬が覚えます。
【リーダーウォークのトレーニング方法】
①愛犬を飼い主の左側にたたせる。
さきほどの「ツケ」を習得していれば簡単です!
②まずは10歩ごとくらいのペースで愛犬の名前を呼びながら歩きます。
犬に「飼い主についていきたい」と思ってもらうことが大切です。
③犬が飼い主より前に出ようとした場合、犬の鼻先を横切るようにします。
犬にぶつかりますが「飼い主より前にでたらぶつかる」という事を犬に覚えさせることが目的です。
④立ち止まって草などのニオイを嗅ぎ始めたら、リードを引きながら一度だけ叱ります。また、飼い主が足を止めたタイミングで前に出てしまう時は犬の前に右足を出して愛犬を止めます。この時に目が合うと、犬が遊んでいると勘違いしてしまうので、目を合わせないように気をつけてくださいね。
⑤すべてできるようになったら、いつもの散歩コースを歩いてください。
しっかり覚えるまでには時間がかかるかもしれませんが、リーダーウォークができる犬は他のしつけを覚えるのも早くなるので根気よく頑張ってくださいね。
おすわり
犬のしつけの中でも基本中の基本「おすわり」。犬の気持ちを落ち着かせるために欠かすことができない大切なしつけです。
【おすわりのトレーニング方法】
①おやつを準備してください。トレーニング中は何度もおやつを与えることになるのでカロリーに低いものや、小さいものなどがおすすめです。
②おやつを手に取り、愛犬とアイコンタクトを取ります。
③おやつを持った手を愛犬の頭より少し上にあげます。
おやつを見上げた愛犬が自然に腰をおろせばOKです。
④しっかりと地面にお尻が付いた状態でおやつをあげます。おやつをあげるのと同時にきちんと褒めてあげることが大切です。
⑤④までできたら、次はお尻が地面についた瞬間に「おすわり」と声をかけます。
家の中でおすわりができるようになったら、散歩に出た時にもおすわりの練習をしてみてくださいね。お散歩の最初、興奮して走りだそうとしている時などに「おすわり」と声をかけて、愛犬が落ち着いてからお散歩を始めてみてください。
待て
「待て」は餌を食べるときなどにできている愛犬も多いのではないでしょうか。飼い主の指示が出るまでジッとさせる、この「待て」は犬の衝動的な行動を予防できるしつけです。散歩の時に「待て」ができればトラブルや危険を回避することができるので重要なしつけのひとつと言えるでしょう。
【待てのトレーニング方法】
①まずは「おすわり」をさせて1~2秒待ちます。
②動き出さないうちにごほうびをあげます。
おしりが浮いてしまったり、動き出してしまう前にタイミングよく声をかけてください。
待ちきれずに動いたらもう一度「おすわり」から始めてください。
③②までができたら、今度は1秒ずつ時間を延ばしてみてください。犬が待っている間は余計な言葉をかけずに、しっかりとアイコンタクトをとってください。
10秒できるようになったら、次のステップへ進みましょう。
④おすわりをして2秒ほどたったら「待て」と声をかけてください。そのまま10秒待てたらおやつをあげて褒めてくださいね。
⑤④で10秒数えている間、飼い主は愛犬の正面から1歩下がります。そのまま10秒間待てたら「よし」と伝えておやつをあげます。
⑥「待て」の状態で飼い主が下がる距離を一歩ずつ延ばしていきます。5歩下がった距離でしっかりと習得できたらOKです。
⑦「待て」の言葉と一緒にハンドシグナル(手の動き)を覚えさせます。
このトレーニングも時間がかかるものですが、日々成長する愛犬を褒めながら焦らずゆっくりとした気持ちでトレーニングしてみてくださいね。
吠えさせない
犬や人とすれ違うたびにワンワン吠えられるのは、飼い主も大変ですよね。どうしたら吠えなくなるのでしょうか。
散歩中に吠えるのは、犬にも理由があります。警戒している、怖い、ストレスなどです。
では、どのようにしたら吠えなくなるのでしょうか。
効果的な方法としては3つ。
①吠える相手に慣らす。
吠える相手との距離を保ち、吠えない状態から少しずつ近づくなど、愛犬が吠える相手を怖がらないように時間をかけて慣らします。
②吠える相手に気づかせない。
そもそも相手に気づかなければ吠えないので、簡単な方法ですね。飼い主が愛犬をコントロールして方向転換したり、別のものに注意をそらすなどの対策をすることになります。
③吠える前に「おすわり」「ふせ」を指示する。
吠えそうだと思ったら、愛犬に「おすわり」や「ふせ」の指示を出して飼い主さんに集中させましょう。
愛犬との信頼関係を築き、愛犬に基本のしつけを覚えさせることが、結果としてトラブルや危険を回避することになります。
しつけは大変ですが、覚えると愛犬も飼い主もお散歩を楽しめるようになるはずです。気長に頑張りましょう!
散歩中に起きるよくあるトラブルと対策
お散歩には刺激がいっぱい。興奮した愛犬はつい本能に逆らえずトラブルを起こしてしまうこともあるのではないでしょうか。
拾い食いや引っ張り癖、飛びつき、無駄吠えなど、よくあるトラブルの対策方法をここでは詳しく説明します。
拾い食い
愛犬が散歩中にニオイをクンクン嗅いでいたと思ったらパクっと何かを口に入れたというような経験を持つ飼い主は多いのではないでしょうか。
拾い食いは一歩間違えれば命の危険にかかわることも。
拾い食い対策としては、4つ。
①散歩中は飼い主の存在を意識させる。声かけや合図などを出して飼い主に意識を時々向けさせます。
②「待て」の指示で拾い食いを防止する。
拾い食いしそうな時に「待て」で愛犬の動きを止めます。
③口に入れる前に飼い主に「お伺いをたてる」トレーニングを覚えさせる。
④口に入れてしまった場合、「チョウダイ」などの言葉で飼い主が口の中に手を入れることを許すトレーニングをします。
拾い食いは、犬の本能なので多くの犬がやりがちな行動です。まずは飼い主が愛犬の命を守るために注意を払って観察し、拾い食いしそうなものに犬を近づけないようにしましょう。
引っ張り癖
散歩中に愛犬がリードをぐいぐいと引っ張るクセですが、大型犬ともなれば飼い主も本当に大変ですよね。
愛犬に引っ張られて飼い主が散歩されているような光景も時々見受けられます。
引っ張り癖には、愛犬の散歩がとても好きで早く先に行きたいと興奮してしまう気持ちが理由として考えられます。愛犬に引っ張られると、飼い主もついリードを引っ張り返すことも多いのではないのでしょうか。
リードを引っ張り返すのは、犬の首や体に負担がかかるのでまずはやめておきましょう。
では、どうしたらいいのでしょうか。
それは愛犬と逆方向に歩くことです。
愛犬が少しでもリードを引っ張ったら、飼い主は即座にUターンして反対側に歩きましょう。思うように動いてくれない場合もありますが、粘り強く続けてください。この時大切なことは、愛犬を見ないで声もかけない事です。目をみてしまうと愛犬が「遊んでくれている」と勘違いする可能性があります。
飼い主が反対側に歩き、愛犬が行きたい方向に行けずにびっくりして立ち止まり、飼い主の顔をみるまでは「見ない。声をかけない。」です。
ただ、愛犬が飼い主にアイコンタクトを取った瞬間、褒めながらおやつなどをあげてください。
これを何度も繰り返すことで飼い主さんについてきてくれるようになります。
飼い主がお散歩をコントロールできるようになると、散歩はとても楽になります。
この練習は。リーダーウォークの基礎にもなるのでしっかりと頑張ってくださいね。
飛びつき
愛犬が散歩中に楽しそうに飛びつくしぐさはかわいいものの、健康面や安全性から考えると直したいしぐさですね。
犬が人に飛びついてくるのは犬の習性からくるものです。また「飛びつくこと=楽しいこと」だと学習して癖になっているケースもあります。
飛びつきが癖になると、犬の足腰に大きな負担をかけることになります。また人に飛びかかった時に押し倒してけがをさせてしまうなどトラブルに繋がることも。
では、直すにはどうしたらいいでしょうか。
飛びつくたびに飼い主が反応すると、「飛びつくこと=楽しいこと」だと認識してしまいます。まずは、飼い主が飛びつきに反応せず、愛犬が落ち着いたらおすわりをさせご褒美をあげましょう。
飛びついても楽しい思いができないけど、おすわりできたらおやつがもらえると理解するので自然と飛びつきをやめていくでしょう。
無駄吠え
お散歩中の無駄吠えの対処はどうしたらいいでしょうか。
無駄吠えと言いますが、実は犬は何か伝えたいことがあり吠えています。
そのため、愛犬の吠える原因を理解して対策していくことが大切です。
犬が吠える原因としては、「怖い」「警戒している」「興奮している」などです。
対策としては「怖い」「警戒している」場合、愛犬を安心させる事が一番です。
他のワンちゃんが近づいてきて吠える場合、飼い主が前もって抱っこなどして安心させてあげると無駄吠えは収まっていきます。
興奮している場合は、おすわりや伏せなどの指示を出して愛犬を落ち着かせることが大切になります。
どんな状況でも、飼い主が愛犬の気持ちを汲み取り、状況にあった対策をしてくださいね。
うまくいかないときはプロの力を借りることも大切!
しつけを頑張っているがうまくいかない、しっかりとしつけする時間を持てないと悩んでいる飼い主も多いのではないでしょうか。
そういう場合はプロを頼ることも大切です!
愛犬と飼い主さんが一緒に参加するタイプのしつけ教室や、出張ドッグトレーナーなど飼い主さんと一緒にトレーニングできるタイプのものから、愛犬を一定期間プロに預かってもらいしっかりとトレーニングしてもらえる教室などもあります。
愛犬と暮らすうえでかかすことのないしつけ、愛犬のためにも飼い主さんのためにもプロの手を借りることができれば、とても安心ですね。
まとめ
今回は犬の散歩のしつけについて詳しくご紹介しました。
愛犬との暮らしの中で欠かすことのできない「散歩」。しつけは愛犬を縛るものではなく、飼い主との信頼関係の上にある犬としての本能を活かしたものだとお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、愛犬が地域の中でも安心して暮らすには、愛犬のしつけだけでなく、飼い主の散歩マナーも大切な事だと気づいて頂けたのではないでしょうか。
愛犬との豊かな暮らしのためにも、まずは愛犬とコミュニケーションを取り、お互いの信頼関係を築くことが大切ですね。
3か月後、半年後、愛犬と毎日楽しく散歩している姿を想像して、頑張ってくださいね。
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