犬の手作りご飯のメリット・デメリットとは?与える際の注意点やNG食材について解説
手作りご飯を愛犬に与える飼い主さんが増えてきた一方で、愛犬に手作りを本当に与えてよいのか迷っている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。これまで犬はドックフードを食べることが当たり前でしたが、最近は手作りご飯も人気が出てきています。
もちろん手作りご飯にもメリット・デメリットがありますし、犬が食べてはいけない食材があるのもまた事実です。今回は手作りご飯のメリット・デメリットをお伝えしていくとともに与えてはいけないNG食材のご紹介などを解説していきます。
愛犬の手作りご飯に挑戦する前に本記事を読んで、手作りご飯についての知識をつけておきましょう。
犬の手作りご飯のメリット・デメリット
実は、ドックフードを食べていた犬より手作りご飯を食べていた犬の方が3年ほど長生きしたという調査結果が存在します。ただ手作りであればなんでもよいというわけではないので、調理の仕方や食材によっては逆に不健康にしてしまうリスクもあります。
そこで以下でまずは手作りご飯のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
①不要な添加物を避けられる
飼い主さんが使う食材を選ぶことができる手作りご飯は、不要な添加物を避けられるメリットがあります。
市販のドッグフードには、保存料や酸化防止剤・着色料・香料・人工添加物が含まれていることが多いため、手作りご飯にすればそういった不要な添加物の危険や不安などを取り除くことができます。ただし野菜は農薬が使用されているので調理前にしっかり洗いましょう。
②何を食べているか把握できる
添加物と同様に、飼い主さんが使う食材を選ぶと何を食べているかを把握できるのもメリットの1つです。ドッグフードだと、原材料が混合になっているため何が使われているのか分からなくて不安かと思いますが手作りご飯であれば、飼い主さんが自分で選んだ食材を食べさせるので安心です。
ただしウインナーなどの既製品を使う場合は、何から作られてるのかチェックするようにしましょう。
③新鮮な食材をあげられる
手作りご飯は新鮮な食材を愛犬にあげることができます。新鮮な食材を使うことによって市販のドッグフードではなかなか摂取できない栄養素を摂りいれることができ、栄養価も高く旬の野菜やお魚なども食べさせてあげられるというのもメリットの1つです。
愛犬と飼い主さんが同じ食材を使うことで、節約になり経済的であることもまたメリットの1つかもしれませんね。
④食いつきがいい
手作りご飯だと、食欲をそそる香りにより食いつきが増します。新鮮な食材を使い、作りたてのご飯は香りや味の嗜好性も高いためです。特に香りという部分では犬は嗅覚が鋭い動物なので、ご飯の香りというところは重要なポイントです。
手作りご飯であればドックフードより温かく香りもあるので、多少時間が経ってしまっても食いつきが悪くなることは少なく、そこが嬉しいポイントでもあります。
⑤健康状態に合ったごはんを与えられる
手作りご飯であれば、その日の愛犬の体調によってレシピ変更ができる点も大きなメリットです。愛犬が体調が悪い時には量や食べ物を調整することもできますし、ダイエットに適した低カロリーのご飯や病気予防に適したご飯など愛犬の状態に合ったご飯を与えることで健康状態の維持にも繋がります。
また子犬や高齢犬・病気にかかっている犬も体調や成長に合わせたご飯を与えることができます。
⑥カロリー調整が自由自在
飼い主さんが使う材料を選ぶことで、カロリーのコントロールができるのもメリットです。例えば、体重が気になる場合にはカロリーを抑えたレシピにすることも可能ですよね。
ドッグフードの量を減らすと愛犬が満足できずストレスになることもありますが、手作りご飯であれば野菜を多めにしてお肉を減らす・水分を多くするなどで満足感に繋げることなど愛犬にストレスをかけない工夫ができます。
デメリット
①継続が難しい
1番のデメリットといっても過言ではないのは、継続が難しい点です。ドッグフードであれば、購入したものをお皿に入れるだけで簡単でいいのですが手作りご飯はそうもいきません。
メニューを考えるところから作る工程までがハードルが高く、一度作れたとしてもその後毎日それを継続することはやはり大変ではあります。
②金銭面的に負担が大きい
選ぶ材料にもよりますが、ドッグフードよりコストが高くなり、金銭面的負担が大きくなる場合も。飼い主さんによっては愛犬のために使う食材を完全無農薬・無添加・国産ものなどにこだわることでコストが高くなってしまうこともあります。
メリットであげたように飼い主さんと同じ材料内で行う場合には節約に繋がることもありますが、選ぶものによっては金銭面の負担が大きくなるでしょう。
③保存期間が短い
ドッグフードであれば、保存料が含まれているため1年〜2年など長期保存が可能ですが、手作りご飯はもちろん保存料は含まれておらず、塩や砂糖なども含まれていないので食品が傷みやすくなるため、長期保存には向いておらずその日中か少なくとも翌日までには食べきらないといけません。
冷凍保存という手段もありますが、味が落ちて食いつきが悪くなったり雑菌やカビの繁殖などにも注意が必要になります。
④栄養学の基礎知識が必要
当たり前のことになりますが、犬に与えてもいい食べ物の知識が必要になるため事前に勉強をする必要があります。犬が摂るべき栄養についての基礎知識を学んでいないと、栄養バランスを崩してしまう可能性があります。
手作りご飯に挑戦する前に、犬に必要な栄養素とそのバランス・食べさせて良い食材・避けるべき食材についてもきちんと勉強した方が良いためその勉強をする時間が必要な点がデメリットとも言えるでしょう。
何故、犬の手作りご飯が「悪い」と言われていたのか
以前は、犬に手作りご飯を与えるのは良くない=悪いとされていました。その理由としては戦後までさかのぼることになるのですが、それまで犬は何を食べていたのかというと人間と同じご飯を食べていました。
ただし手作りご飯というよりも、犬には人間の残飯を与えていました。その為、栄養失調になる犬が多く出てしまい短命であったため、犬に手作りご飯を与えるのは良くないという話が広まりました。その他にも以下のような理由があります。
食べてはいけない食材が犬のご飯に混じる恐れがあったから
人間は食べれても犬には与えてはいけない食材が多く存在しますが、無知な人が誤った食事を与えてしまう恐れがあるということも犬の手作りご飯が悪いとされてきた理由の1つです。
残飯を与えていた多くの人は、犬に与えてはいけない食材に関する知識がなかったために犬に与えてはいけない食材を知らず知らずのうちに与えてしまったということが多くありました。
このようなリスク回避のために、手作りご飯ではなく栄養バランスが良く安全な食材で作られたドッグフードを推奨するようになりました。
栄養バランスが崩れてしまう可能性があったから
人間に必要な栄養バランスと犬に必要な栄養バランスは違います。そのため人間が犬に手作りご飯を与えるとどうしても問題になってくるのが、人が行う食材選びによって栄養の偏りが起きてしまい栄養バランスを崩してしまう恐れがあることです。
ドッグフードであれば必要な栄養素をバランスよくとることができるため、犬の食事にはドッグフードが推奨されるようになったことで、手作りご飯は良くないとされるようになってしまいました。
与えてはいけない食材とは?
では実際に犬に与えてはいけない食材にはどんなものがあるのでしょうか。与えてはいけない食材はなぜ与えてはいけないのかも併せて以下でご紹介するのでぜひ覚えていただき、愛犬に与えないように気をつけましょう。
NG食材①カフェイン
犬の手作りご飯にわざわざカフェインを含むことはそうそうないかと思いますが、カフェインは中枢神経を興奮させる作用があり注意が必要な食材です。
代表的なものでいえばコーヒーに含まれていますが、お茶やエナジードリンクにも含まれています。食材や調味料にカフェインが含まれていることもあるため注意しましょう。
NG食材②キシリトール
キシリトールは人間が食べるガムなどに含まれていることで有名な食材ですよね。
実は犬がキシリトールを食べてしまうと、嘔吐や脱力感などの症状が現れてその後、痙攣を起こして肝障害を起こす可能性が高いため、絶対に与えないように気をつけましょう。
NG食材③チョコレート
チョコレートもNG食材の1つです。チョコレートには先程ご紹介したカフェインも含まれていますし、チョコレートのカカオに含まれている「テオブロミン」という成分が犬に中毒症状を引き起こさせます。
また大量に食べてしまった場合、嘔吐や下痢の症状が出て最悪の場合は死に至る可能性もあるため、安易に食べさせないようにしてくださいね。
NG食材④タマネギ・ネギ・ニラ
犬にタマネギは食べさせてはいけないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。タマネギ・ネギ・ニラを食べると犬に元気がなくなってしまったり、体を痒がったりする症状が出ることがあります。
その他にも【溶血性貧血】や【血色尿素】を発症することがあるので注意が必要です。
犬の手作り食を与える際の注意点
さきほどお伝えした犬に与えてはいけないNG食材を与えないこともそうですが、犬に手作りご飯を与える際には注意点があります。
その注意点を以下でご紹介します。注意点をしっかり踏まえて愛犬に手作りご飯をあげるようにしましょう。
与えても大丈夫な食品か調べる
犬に与えてはいけないNG食材についてご紹介しましたが、NG食材を与えてはいけないことは大前提で、その他にも注意した方が良い食材もあります。そのため手作りご飯を与える前に必ず与えても大丈夫な食品であるのかは必ず調べるようにしましょう。
もし自分で分からない・判断がつかなくて心配というときは、かかりつけの獣医に聞くことをおすすめします。
やけどに注意
人肌程度の温度のご飯であれば、香りがたち犬の食欲をかきたてることができますが高温で与えてしまうとやけどをする可能性があります。犬は自分で冷ましてから食べたり、温度の様子を見ながら食べることができないので必ず飼い主さんがやけどをさせないように注意してください。
温度としては35℃前後まで冷まして与えると程よい温度で食欲も増し、犬も食べやすくなるためおすすめですよ。
手作り食に自信がないかたは市販の物がおすすめ
手作りご飯に魅力を感じていて、手作りご飯を愛犬に与えたいけど栄養バランスが心配で毎日の調理の継続なども自信もない・・なんて方も多いと思います。
そんなときは市販の手作りご飯がおすすめです。以下でおすすめの市販の手作りご飯をご紹介します。
キドニーレシピ
「キドニーレシピ」は、獣医師・食育指導士が共同監修した愛犬想いの手作りご飯です。SNSでも食いつきがいいと評判で人気の商品です。
プロによる栄養設計なので栄養バランスもしっかりしており、着色料や保存料も不使用かつ国内工場で製造しているため安心の手作りご飯です。
味の種類も4種類と豊富なのも嬉しい点です。また、犬の体に負担をかけやすい「カリウム」「リン」「ナトリウム」を可能な限り排除している点も嬉しいポイントです。
人間が食べても大丈夫なヒューマングレードな手作りご飯なので愛犬にあげる前に飼い主さんが食べてみても良いですね。
タミーレシピ
「タミーレシピ」は、獣医師・食育指導士が共同監修した手作りご飯です。厳選された食材を使い、低脂肪かつ良質な脂肪や良質なたんぱく質を含んでおりダイエットをされているワンちゃんにもおすすめな手作りごはんです。
また、消化に配慮した食材で犬に優しい手作りご飯になっており健康維持にもってこいの手作りご飯なのでおすすめ!
味の種類も4種類と豊富なのも嬉しい点です。中でも人気なのは鳥ささみを使った和風チキンスープです!
まとめ
手作りご飯のメリット・デメリットを踏まえて、愛犬に手作りご飯を与えたいと思ったらぜひ一度挑戦してみてくださいね。
その際に与えていい食品のみを使っているのか確認を忘れずに。もし手作りご飯の調理の継続が難しければ市販の手作りご飯に頼りながら、たまに手作りするということでも、ドックフードと手作りご飯を半分半分にしても良いと思います。
大切なのは愛犬も飼い主さんも無理なく美味しい食生活が送れることです。愛犬と楽しい食生活ライフを送ってくださいね。
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