ドッグフード

【保存版】老犬に良い食べ物はコレ!手作りごはんはいいの?今日から変えたいごはん選び

愛する老犬との生活では、食事が健康を保つ上で非常に大切な役割を果たしています。年を重ねるにつれて、体の調子や消化能力は少しずつ変化していくもの。

だからこそ、その変化に合わせた適切な食事を選ぶことが、老犬が毎日を快適に過ごすための「生活の質(QOL)」を高めることにつながります。

この記事では、老犬にとって本当にいい食べ物は何か、どのように食事を与えれば良いのか、そして食事に関するよくある飼い主さんが抱える悩みとその解決策まで、具体的な情報をお届けします。

今日から実践できるヒントも満載なので、ぜひ愛犬のために役立ててください。

目次
  1. 老犬におすすめの食事とは
  2. 老犬に良い食べ物の種類をご紹介!
  3. 老犬の食事のポイントとは
  4. 老犬の消化を助けるごはんのひと工夫
  5. 老犬がごはんを拒否する原因
  6. 老犬がごはんを食べないときの対策
  7. 寝たきりの老犬への食事の与え方は?
  8. 老犬におすすめの食材
  9. 積極的に摂取させたい栄養素
  10. 老犬の食事における注意点
  11. 老犬に手作りご飯はいいの?
  12. 老犬向け手作りごはんのレシピ
  13. まとめ

老犬におすすめの食事とは

老犬におすすめの食事とは

年齢を重ねた老犬は、若い頃に比べて運動量が減り、消化機能も衰えがちです。そのため、食事には特別な配慮が必要です。老犬の食事で大切なのは、「消化のしやすさ」と「必要な栄養をしっかり摂れること」です

たとえば良質なタンパク質は、衰えやすい筋肉を維持するために欠かせません。また、適切な量の脂質は、元気の源となる大切なエネルギー源です。

さらに、関節の健康をサポートする成分(グルコサミンやコンドロイチンなど)や、お腹の調子を整える食物繊維なども、積極的に取り入れたい栄養素です。

これらの栄養素をバランス良く含み、そして何よりも愛犬が「美味しい!」と喜んで食べてくれる食事を選ぶことが、健康で長生きするための第一歩となります。

老犬に良い食べ物の種類をご紹介!

老犬に良い食べ物の種類をご紹介!

老犬の健康を維持するには、消化が良く、栄養がぎゅっと詰まった食べ物を選ぶことが大切です。愛犬の体調に合わせて食事内容を調整すれば、食欲が落ちやすい老犬でも無理なく栄養を摂れるようになります。

ここでは、老犬に特におすすめの食べ物と、それぞれの栄養や期待できる効果について詳しく解説します。

肉類

老犬にとって、良質なタンパク質は筋肉を維持するうえでとても大切な栄養素です。特に鶏肉や牛肉は、タンパク質が豊富で消化しやすいと言われています。

中でも、ささみや鶏むね肉は脂肪が少なく、アミノ酸を多く含んでいるため、筋肉の維持や回復に役立ちます。豚肉には疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富ですが、他の肉に比べて消化に時間がかかる場合があるので、薄切りやひき肉にして発酵食品と一緒に与えるなど、消化を助ける工夫をすると良いでしょう。

牛肉は鉄分や亜鉛を含み、貧血予防や脳の健康維持にも役立つとされています。元気な老犬には脂肪の少ない赤身肉がおすすめです。もし食欲が落ちているようなら、少量でも高カロリーなバラ肉の薄切りも良いでしょう。

ただし、持病がある場合は、必ず獣医師に相談して、適切な種類の肉を選ぶようにしてくださいね。

魚類

魚はタンパク質やカルシウムが豊富なだけでなく、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸もたくさん含まれており、血液をサラサラにしたり、脳の働きを活発にしたりする効果が期待でき、認知症の予防にもつながると考えられています。

また、魚は肉類と比べて消化しやすいことが多く、消化機能が弱まってきた老犬にも適しています。魚を与えるときは、必ず骨を取り除き、塩分が多い煮干しや干物は避けてください。茹でたり蒸したりして柔らかく調理すると、より食べやすくなります。

野菜類

野菜は老犬の健康維持に役立つビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。特に、さつまいもやかぼちゃのような緑黄色野菜は、消化しやすくエネルギー源にもなります。

キャベツには食物を助ける酵素やビタミンCが含まれており、消化を助ける効果が期待できます。アスパラガスには血流を良くするルチンや、疲れを取るアスパラギン酸が含まれていて、滋養強壮に良いとされています。

野菜を与える際は、消化しやすいように細かく刻んだり、柔らかく茹でたりするのがおすすめです。ただし、与えすぎると尿路疾患に影響する可能性もあるので、適量を心がけましょう。

発酵食品

ヨーグルトや納豆などの発酵食品は、消化を助けお腹の調子を整えるのに役立ちます。これらの食品に含まれる乳酸菌や納豆菌といった「善玉菌」は、腸内環境のバランスを良くし、消化吸収の能力を高めるのをサポートします。

老犬は歳を取ると消化機能が弱まりやすいので、便秘や下痢といったお腹のトラブルの予防や改善が期待できます。与える際は、砂糖が入っていないプレーンヨーグルトや、味付けされていない納豆を選び、少量から様子を見ながら与え始めるのが良いでしょう。

サプリなどの栄養補助食品

必要な栄養を効率よく摂るには、サプリメントなどの栄養補助食品を使うのも良い方法です。特に老犬は関節炎になりやすいので、コンドロイチンやグルコサミンなどが配合されたサプリメントは、関節の健康維持をサポートするのに役立ちます

また、脳の働きを保つためには、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸のサプリメントがおすすめです。

食欲がなくて十分な栄養が摂れない場合や、特定の栄養が不足しがちな場合に、サプリメントは手軽に栄養を補える便利な手段ですが、サプリメントを選ぶ際は、愛犬の状態や目的に合ったものを選び、必ずかかりつけの動物病院で相談することをおすすめします。

水分補給に適した飲み物

老犬になると喉の渇きを感じにくくなるため、意識的に水分補給をさせることがとても大切になります。水分補給に良い飲み物としては、新鮮な水はもちろんのこと、犬用ミルクや甘酒などもおすすめです。

犬用ミルクは栄養価が高く、特にシニア犬用のものは消化吸収に配慮されています。人間用の甘酒を与える場合は、酒粕から作られたアルコールを含むものではなく、米麹から作られたノンアルコールのものを選びましょう。

水分を多く含むウェットフードを活用したり、ドライフードをぬるま湯や犬用スープでふやかしたりすることも、食事と一緒に水分を摂らせることができますす。こうした工夫を取り入れて、老犬の脱水症状を防ぐよう努めましょう。

老犬の食事のポイントとは

老犬の食事のポイントとは

食事は、栄養バランス、消化のしやすさ、食事の回数、そして水分補給が特に大切なポイントです。これらの要素をしっかり管理することで、老犬の健康を保ち、快適なシニアライフをサポートすることができます。

栄養バランスについて

食事における栄養バランスは、健康を維持するための基本です。年を取ると、体の代謝や運動量が変わるため、若い頃と同じ食事では栄養が多すぎたり、足りなくなったりする可能性があります。

老犬には、筋肉を維持するために欠かせない良質なタンパク質を、適切な量で与えることが大切です。一方で脂肪を分解するのが苦手になることもあるため、低脂肪の食事も検討が必要です。ビタミンやミネラルも体の調子を整えるために必要ですが、摂りすぎには注意が必要です。

愛犬の年齢、体重、活動量そして健康状態に合わせて、必要な栄養素がバランス良く含まれた食事を選ぶことが大切です。もし持病がある場合は、獣医師と相談して療法食などを検討することも重要になります。

消化しやすい食事

老犬は消化機能が衰えるため、消化しやすい食事を与えることが大切です。消化に負担がかかる食事は、下痢や嘔吐の原因になるだけでなく、せっかく摂った栄養を効率よく吸収できなくなってしまいます。

ドッグフードを選ぶ際は、「消化吸収に配慮」と書かれたものがおすすめです。手作りごはんの場合は、食材を柔らかく煮たり、細かく刻んだりすることで消化の負担を減らせます。また、発酵食品などを取り入れることで、腸内環境を整え、消化を助ける効果も期待できます。

一度にたくさん与えるのではなく、少量ずつ複数回に分けて与えることも、胃腸への負担を軽減する方法のひとつです。

食事の回数の調整

老犬になると一度にたくさんの量を食べることが難しくなったり、消化に時間がかかったりすることがあります。そのため、1日の食事量を複数回に分けて与えることがおすすめです。

たとえば、今まで1日2回だった食事を、3回〜4回に増やすことで、一度の食事量を減らし、消化器への負担を軽くできます。また、少量ずつこまめに与えることで、血糖値の急激な変動を抑える効果も期待できます。愛犬の食欲や消化の様子を見ながら、最適な食事回数を調整してあげましょう。

水分補給の重要性

若い頃に比べて老犬は喉の渇きを感じにくくなるため、意識的に水分補給をさせることが大切です。脱水症状は、さまざまな体調不良を引き起こす原因となります。

常に新鮮な水をいつでも飲める場所に用意しておくことはもちろん、犬用ミルクや無糖の犬用スポーツドリンクなどを活用するのも良いでしょう。

食事に水分を多く含むウェットフードを取り入れたり、ドライフードをぬるま湯でふやかしたりすることでも、水分摂取量を増やすことができます。

特に夏場や空気が乾燥する時期は、より一層の注意が必要です。水分をしっかり摂らせて、体内の循環を良くすることが健康維持につながります。

老犬の消化を助けるごはんのひと工夫

老犬の消化を助けるごはんのひと工夫

老犬になると消化機能が衰えるため、普段のごはんに少し工夫を加えることだけでも、消化吸収を助け、愛犬の負担を軽減することができます。

消化しやすい食材を選んだり、食材の準備方法を工夫したりすることで、老犬でも美味しく安心してごはんを食べられるようになります。

消化しやすい食材の選定

消化を助けるためには、食材選びがとても大切です。鶏ささみや白身魚のような高タンパクで低脂肪な食材は消化しやすく、老犬におすすめです。

また、かぼちゃやさつまいもなど、柔らかく煮ると甘みが出て食べやすい野菜も、胃腸への負担が少ないとされています。これらの食材は、必要な栄養素を含みながら、胃腸への負担を軽くすることができます。

新しい食材を試す際は、少量から始め、愛犬の便の状態や体調に変化がないか注意深く観察することが大切です。

食材を細かく刻む

老犬は噛む力や飲み込む力が弱くなることがあります。食材を細かく刻むことで、噛まずに飲み込みやすくなり、消化の負担を軽減できます。

特に、硬い野菜や肉類は、ミキサーにかけたり、包丁で細かく刻んだりして、ペースト状やみじん切りにすることで、より消化しやすくなります。

ドライフードを与える場合も、そのままでは食べにくい場合は、細かく砕いたり、後述のようにふやかしたりする工夫が有効です。

加熱処理をする

食材を加熱することで、繊維が柔らかくなり消化しやすくなります。特に肉類や野菜は茹でたり蒸したりすることで柔らかくなり、老犬でも食べやすくなるほか、加熱することで食材の香りも引き立ち、食欲を刺激する効果も期待できます。

ただし、加熱しすぎると栄養素が失われることもあるため、適切な加熱時間を心がけましょう。

また、熱すぎる食事は口内を火傷する可能性があるので、人肌程度に冷ましてから与えることが重要です。

ドライフードを柔らかくする

ドライフードは栄養バランスが整っていることが多いですが、老犬にとっては硬くて食べにくい場合があります。ぬるま湯や犬用スープでふやかすことで、柔らかくなり、噛む力や飲み込む力が弱くなった老犬でも食べやすくなります

ふやかすことで水分量も増えるため、同時に水分補給もでき脱水症状の予防にもつながります。ただし、ふやかしたフードは傷みやすいので、一度に作りすぎず早めに食べきるようにしましょう。

複数のフードを試す

老犬になると食の好みが変わることや特定のフードが合わなくなり、消化不良を起こす可能性も考えられます。いくつかの老犬用フードを試してみて、愛犬が喜んで食べ、消化の調子が良いものを見つけることが大切です。

総合栄養食」と記載されたフードであれば、必要な栄養素をバランス良く摂取できます。新しいフードに切り替える際は、今のフードに少量ずつ混ぜながら徐々に慣らしていくことで、胃腸への負担を抑えることができます。

老犬がごはんを拒否する原因

老犬がごはんを拒否する原因

老犬がごはんを食べなくなるのには、さまざまな理由が考えられます。単なるわがままの場合もあれば、体の変化や病気が関係していることも少なくありません。

原因を正しく見極め、適切な対処を行うことが老犬の健康維持につながります。

必要なエネルギー量の低下

若い頃に比べて活動量が減り、基礎代謝も低下するため、体に必要なエネルギー量そのものが少なくなります。そのため若い頃と同じ量の食事を与えていると、必要以上にカロリーを摂ることになり、肥満の原因となることもあります。

自然な老化現象として食が細くなるのはめずらしくありませんが、体重が減っている場合は、食事量やカロリーの見直しが必要です。愛犬の年齢や活動量に合わせて、必要なエネルギー量を満たしつつ与えすぎにならないように注意しましょう。

身体的な機能の衰え

年を取るにつれて、匂いを嗅ぐ力や味を感じる力が鈍くなることで、食べ物への興味が薄れることがあります。また、歯や歯茎のトラブル、顎の筋力低下により、硬いものが噛めなくなったり、口の中に痛みを感じたりして食事が億劫になることも。

口内の痛みや、飲み込む力が弱くなる「嚥下困難(えんげこんなん)」も食事を拒否する原因のひとつです。

さらに、関節の痛みや筋力の衰えから食事の姿勢を保つのが辛くなり、食べたくても食べられないという状況も考えられます。

食の好みの変化

老犬になると若い頃には好きだった食べ物を食べなくなったり、逆にこれまで興味を示さなかったものを好むようになったりと、食の好みが変化することがあります

これは、必要な栄養素が変わることや、嗅覚や味覚の変化などが影響していると考えられています。特定の食材に強いこだわりを見せるようになることもあります。

愛犬の好みの変化に合わせて、食事の内容や種類を見直すことも、食欲の維持につながります。

病気の可能性

食欲がないのは単なる老化だけでなく、さまざまな病気のサインである可能性も考えられ、お腹の病気や口の中のトラブル、腎臓病や肝臓病などの内臓の病気、さらには認知症などが食欲低下の原因となることがあります。

いつもと比べて急にごはんを食べなくなったり、吐く、下痢をする、元気がないといったほかの症状が見られる場合は病気が隠れている可能性が高いので、早めに動物病院を受診し、獣医師に診てもらうことが重要です。

食事環境の問題

食事をする場所や食器、時間帯なども、老犬の食欲に影響を与えることがあります。騒がしい場所や落ち着かない環境では、リラックスして食事ができないことも

また、食器の高さや素材・形状が合わなかったり、一度に大量のフードが入っているのが苦手なども食欲低下の原因に。

さらに食事の時間の不規則、他の犬や家族との関係性によるストレスが原因で食欲が低下することもあるため、愛犬がリラックスして食事ができる環境を整えてあげましょう

老犬がごはんを食べないときの対策

老犬がごはんを食べないときの対策

老犬がごはんを食べないとき、さまざまな原因が考えられますが、病気が隠れていない場合は、ちょっとした工夫をすることで食欲を刺激し、ごはんを食べてくれるようになる可能性があります

愛犬の様子を見ながら、無理のない範囲で以下の対策を試してみましょう。

食事の温度や固さを変えてみる

嗅覚や味覚が衰えると、食事の香りや口当たりが食欲に影響することがあります。手作りごはんやウェットフードを人肌程度に温めることで香りが引き立ち、食欲を刺激する効果が期待できます。

また、ドライフードが硬くて食べにくい場合は、ぬるま湯や犬用スープでふやかすと柔らかくなって食べやすくなります。愛犬の歯や顎の状態に合わせて、食事の固さを調整してあげましょう。

運動をする

適度な運動は、老犬の食欲を刺激する効果が期待できます。軽い散歩や室内での優しい遊びは、体の活動量を増やし、お腹を空かせることにつながります。また、運動することで血行が良くなり、消化機能の働きを助ける可能性もあります。

ただし、老犬に無理は禁物です。愛犬の体調や体力に合わせて、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。食前の軽い運動は、気分転換にもなりリラックス効果も期待できます。

食事をする場所の工夫

老犬が安心して食事ができる環境を整えることも重要です。静かで落ち着ける場所に食事の場所を移動したり、他のペットや家族から離れて集中して食べられるように配慮したりすると良いでしょう。また、食器の高さや種類を変えてみることも効果的です。

老犬になると首を下げて食べるのが辛くなることがあるため、高さのある食器台を使用したり、傾斜のある食器を選んだりすることで、より楽な姿勢で食事ができるようになります。

温める

フードを温めることは、老犬の食欲を刺激する効果的な方法のひとつです。温めることで食材の香りが強くなり、嗅覚が衰えた老犬でも食欲を感じやすくなります

ドライフードの場合は、ぬるま湯でふやかしたり、電子レンジで軽く温めたりすると良いでしょう。手作りごはんやウェットフードも、人肌程度に温めてから与えると、より美味しく感じられるようです。

ただし、熱すぎると口内を火傷する可能性があるので、温度には十分注意してください。

トッピングをする

いつものフードに老犬の好きなものや香りの良いものを少量トッピングすることで、食欲を刺激することができます。例えば、茹でた鶏ささみや野菜、少量の鰹節や無糖ヨーグルトなどがおすすめです。

トッピングは普段のフードに飽きてしまった老犬や、嗅覚が鈍くなった老犬に特に効果的です。ただし、トッピングの量が多くなりすぎると栄養バランスが崩れる可能性があるため、フードの量を調整しながら与えるようにしましょう。

おやつをあげる

食欲がないときに少量のおやつを与えることで、食べるきっかけとなることがあります。おやつは嗜好性が高く栄養価も補いやすいため、選び方によっては栄養サポートにもなり、ごはんを全く食べない場合でも受け付けてくれることがあります。

しかし、おやつばかり与えすぎると、必要な栄養が不足したり、わがままになったりする可能性があるためおやつが主食にならないよう注意が必要です。あくまで食事につなげるための一歩として考え、少量にとどめましょう

寝たきりの老犬への食事の与え方は?

寝たきりの老犬への食事の与え方は?

寝たきりになってしまった老犬への食事介助は、誤嚥(ごえん)を防ぎ、安全に栄養を摂らせることが大切です。体勢や食事の形状、与え方などを工夫することで、老犬の負担を減らし、快適に食事を摂れるようにサポートしてあげましょう。

体勢を変える

寝たきりの老犬に食事を与える際は、体の向きを変え、誤嚥しにくい体勢にすることが大切です。横向きのままだと、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうリスクが高まります。

飼い主さんが体を支えたり、クッションやタオルなどを活用したりしてできるだけ上半身を起こした状態にすると安心です

食事を終えた後も、すぐに横にせずしばらくの間上半身を起こした状態を保つことで、食べ物が胃にしっかり落ちるのを助けることができます。

マッサージをする

食事の前に軽いマッサージをしてあげることで、体がリラックスして、食欲を促す効果が期待できます。体を優しく撫でたり、軽くもみほぐしたりすることで、血行が促進され、消化器の働きをサポートすることができます。

ただし、食後すぐに全身を強くマッサージすると、消化器官への血流が減少し消化不良を引き起こす可能性も考えられます。食事の直前や食後すぐのマッサージは避け、食前であれば軽く体をほぐす程度にとどめるのが良いでしょう。

上半身を起こして与える

食事を与える際の基本的な姿勢は、上半身を起こして与えることです。頭を高くすることで、食べ物や飲み物が食道にスムーズに入りやすくなり、誤嚥を防ぐことができます。

飼い主さんの膝の上に乗せたり、厚みのあるクッションやタオルを体の下に敷いたりして、安定した姿勢を保ちましょう。このとき、老犬の首や体に負担がかからないように優しく支えてあげることが大切です。

食事中も、しっかり飲み込めているか喉元を確認しながら、焦らずゆっくりと与えてください。

老犬におすすめの食材

老犬におすすめの食材

老犬の健康維持には、消化しやすく栄養価の高い食材を選ぶことが大切です。ここでは、老犬の体にやさしく、日々の食事に取りれやすいおすすめの食材をいくつかご紹介します。

これらの食材を普段の食事に取り入れたり、手作りごはんの材料として活用したりすることで、老犬の健康をサポートすることができます。

キャベツ

キャベツは、食物酵素やビタミンCを豊富に含む食材で、消化を助ける効果が期待できます。また、比較的嗜好性が高く、多くの犬が好んで食べるとされています。

老犬に与える際は、消化しやすいように細かくみじん切りにして、軽く茹でてから与えるのがおすすめです。水分も含まれているため、水分補給の助けにもなります。普段のドッグフードへのトッピングとしても手軽に取り入れることができます。

アスパラガス

アスパラガスには、血流改善に役立つルチンや疲労回復を助けるアスパラギン酸が多く含まれており、老犬の滋養強壮や体力回復に効果が期待できます。

消化に不安がない場合は、硬めに茹でてスティック状にし、噛むおやつとして与えることもできますが、老犬には消化しやすいように細かく刻んでフードに混ぜるのがおすすめです。

魚は、老犬に必要な栄養素を豊富に含む優れた食材です。タンパク質やカルシウムに加え、脳の健康維持や認知症予防に効果が期待されるDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸を多く含んでいます。

老犬に魚を与える際は、骨や皮を取り除き、消化しやすいように加熱して与えましょう。塩分の高い加工品や干物は避けてください。茹でたり蒸したりして柔らかく調理することで、より安全に美味しく食べさせることができます。

ささみや胸肉

鶏ささみや胸肉は、高タンパクで低脂肪なため、老犬におすすめの食材です。消化しやすく、筋肉量の維持に必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。老犬は加齢とともに筋肉量が減少しやすいため、良質なタンパク質を摂取することはとても大切です。

茹でて細かく裂いたり、ひき肉にして与えたりすることで、より消化しやすく食べやすくなります。トッピングや主菜としても使いやすい万能食材です。

マヌカハニー

マヌカハニーは、抗菌作用や抗炎症作用を持つとされるはちみつで、老犬の健康維持に役立つ可能性があります。特に口の中の健康維持や、軽い胃腸の不調に効果が期待できるとされています。

少量であれば嗜好性が高く、食欲がない老犬が舐めてくれることもあります。ただし、糖分が高いため与えすぎには注意が必要です。老犬に与えても安全なマヌカハニーを選び、少量から試してみましょう。

積極的に摂取させたい栄養素

積極的に摂取させたい栄養素

老犬の健康を維持し、生活の質(QOL)を高めるためには、必要な栄養素を積極的に摂取させることが重要です。年を重ねることに伴う体の変化に対応し、病気を予防するためにも、以下の栄養素を意識した食事を心がけましょう。

動物性タンパク質

動物性タンパク質は、老犬にとって最も重要な栄養素のひとつです。筋肉や皮膚、内臓など、体のあらゆる組織を作るために必要であり、特に加齢による筋肉量の減少を防ぐためには、良質な動物性タンパク質の摂取が不可欠です。

鶏肉、牛肉、魚などが良質なたんぱく源となります。消化しやすいように茹でる・蒸すなど適切に調理し、必要な量をしっかりと摂取できるようにしましょう。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸(DHAやEPAなど)は、老犬の健康維持に多岐にわたる効果が期待できる栄養素で、脳の健康維持や認知機能のサポート、関節の炎症緩和、皮膚や被毛の健康維持などに役立つとされています。

魚油や亜麻仁油などに多く含まれており、これらの成分を配合したサプリメントや、オメガ3脂肪酸が豊富な食材を食事に取り入れることがおすすめです。

関節の健康に関わる栄養素

老犬になると関節のトラブルが多くなるため、関節の健康をサポートする栄養素を積極的に摂取させることが重要です。コンドロイチンやグルコサミンは、関節軟骨の健康維持に役立つとされており、軟骨の弾力性や修復をサポートする働きで、関節の痛みを和らげたり、動きやすさを保ったりするのに役立ちます。

これらの成分を含むサプリメントや、牛・豚・鶏の軟骨、きのこ類などにも含まれています。

お腹の調子を整える栄養素

老犬は消化機能が低下しやすく、便秘や下痢といった消化器系のトラブルを起こしやすくなります。お腹の調子を整えるためには、食物繊維や発酵食品に含まれる善玉菌を積極的に摂取させることが重要です。

食物繊維は腸の働きを活発にし、便通を改善する効果があります。さつまいも・かぼちゃなどがよい例です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品は、腸内環境を整え、消化吸収を助ける効果が期待できます。

老犬の食事における注意点

老犬の食事における注意点

食事管理においては、体調の変化や特定の病気、さらには精神的な要因など、さまざまな点に注意が必要です。愛犬の様子をよく観察し、異変があれば適切に対応することが、健康と安全を守るために非常に重要です。

体調不良の場合

体調不良の際は、食事への配慮が特に重要になります。食欲がない、食事後に吐くことを繰り返す場合は単なるわがままではなく、病気のサインかもしれません。安易に自己判断せず、必ず動物病院に相談することが大切です。

食欲がない場合

食欲がない場合、さまざまな原因が考えられますが、単に老化による代謝の低下や好みの変化だけでなく、病気が原因である可能性も十分考えられます。「いつもより食べる量が減った」「全く食べない」といった変化が見られたら、まずは体調に異変がないか確認し、必要であれば動物病院を受診しましょう。

病気以外の場合は、食事の温度や硬さを変えたり、トッピングを加えたりするなどの工夫が効果的な場合もあります。

食後に嘔吐を繰り返す場合

食後に吐くことを繰り返す場合は、消化不良や胃腸のトラブル、その他の内臓の病気など、さまざまな原因が考えられます。

特に、吐くこと以外にも下痢や元気がないといった症状が見られる場合は、早急に動物病院を受診する必要があります。自己判断で食事内容を変更したり、何も与えなかったりすることは危険な場合もあります。獣医師の指示に従い、適切な処置を受けましょう。

特定の病気の場合

老犬がかかりやすい特定の病気がある場合、病状に合わせて食事内容を調整する必要があります。病気によっては、摂取を控えるべき栄養素や、逆に補うべき成分が異なります。療法食の活用やサプリメントの使用も含めて、獣医師と相談しながら調整しましょう。

副腎皮質機能亢進症

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、副腎からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気で、老犬に多く見られます。
この病気になると食欲が増したり、水を飲む量が増えたりといった症状が見られることがあり、タンパク質や脂質の量を調整するなど、食事療法が重要になる場合があります。

糖尿病

糖尿病は血糖値を調節するインスリンが不足したり、うまく働かなくなったりする病気で、老犬もかかることがあります。糖尿病の管理には、血糖値の急激な上昇を抑えるための食事療法が不可欠です。
食物繊維を多く含む食事や、血糖値の上昇を緩やかにするGI値の低い炭水化物の種類を選ぶなどの配慮が必要です。獣医師の指導のもと、適切な食事管理を行いましょう。

膵外分泌不全

膵外分泌不全は、膵臓からの消化酵素が十分に分泌されなくなる病気で、食べたものをうまく消化吸収できなくなる病気です。この病気になると、食欲があるのに痩せてきたり、便の状態が悪くなったりといった症状が見られます。
消化酵素を補うサプリメントの投与と並行して、消化しやすいように調整された食事を与えることが大切です。

認知症

認知症も、食行動に変化をもたらすことがあります。認知機能が低下すると、食事への興味がなくなる・異常な食欲が出る・食事に集中できないなどの行動が見られます。
認知症による食のトラブルに対しては、根気強く接し、食事のタイミングや環境を工夫するなどの対応が必要です。

ストレス

老犬は環境の変化や生活リズムの乱れ、大きな音などに対してストレスを感じやすいと言われています。ストレスは食欲不振の原因となることがあるため、愛犬がリラックスできる静かな環境で食事を与えたり、食事前に軽いスキンシップや遊びを取り入れたりすることでストレスを軽減し、食欲を促す効果が期待できます。

薬の副作用

老犬が何らかの病気で薬を飲んでいる場合、その副作用として食欲不振や吐き気などが見られることがあります。新しい薬を飲み始めてから食欲が落ちた、という場合は、かかりつけの獣医師に相談し、薬の影響である可能性について確認することが重要です。
必要に応じて薬の種類や量を調整したり、食欲増進剤を処方してもらったりするなどの対応を検討してもらいましょう。

偏食やわがままの場合

病気ではないけれど、特定のものしか食べない、おやつは食べるのにごはんは食べないといった偏食やわがままが見られる老犬もいます。このような場合は、根気強く正しい食習慣を促すことが大切です。

特定の美味しいものだけを食べる

おやつやトッピングされたものだけを食べて、肝心のドッグフードを残してしまうといった偏食が見られることがあります。これは、美味しいものを学習してそれ以外のものを拒否するわがままな行動である可能性があります。

健康に必要な栄養は、総合栄養食であるドッグフードから摂取することが基本です。美味しいものだけを与えるのは控えめにし、主食であるドッグフードを食べるように促すことが重要です。
ただし、食欲が全くない場合はまずは何か食べてもらうために嗜好性の高いものを与える必要がある場合もあります。

おやつは食べる場合

ごはん(ドッグフード)は食べないのに、おやつは喜んで食べるという場合も、偏食やわがままが原因である可能性が高いです。おやつはあくまで補助的なものであり、必要な栄養バランスは満たしていません。おやつでお腹がいっぱいになってしまい、ごはんを食べなくなるという悪循環に陥ることもあります。

このような場合は、おやつの量を減らしたり、一時的におやつを与えるのをやめたりして、空腹時にドッグフードを食べるように促すことが大切です。ただし、病気の可能性も否定できないため体調の変化がないか観察することも重要です。

老犬に手作りご飯はいいの?

老犬に手作りご飯はいいの?

老犬になると、市販のドッグフードが合わなくなったり、食欲が低下したりすることがあります。そんなときは、手作りごはんを検討する飼い主さんも多いのではないでしょうか。

手作りごはんには、愛犬の体調や好みに合わせて食材や栄養バランスを細かく調整できるという大きなメリットがあります。例えば、消化機能が衰えてきた老犬には、消化しやすい食材を選んだり、柔らかく調理したりすることで胃腸への負担を軽減できます。アレルギーがある老犬の場合も、アレルギーの原因となる食材を避けてごはんを作ることができます。

また、水分量を多くすることで、食事と一緒に水分補給ができるという利点もあります。食欲が落ちている老犬にとっては、手作りならではの香りの良さや美味しさが、食欲を刺激することもあるため。愛犬が喜ぶ手作りごはんで食生活を豊かにしていきましょう。

しかし、手作りごはんだけで必要な栄養素をバランス良く摂取させるには、栄養学に関する専門的な知識が必要です。特定の栄養素が不足したり、過剰になったりしないように注意が必要なので、自己流の手作りごはんではなく、可能であれば獣医師や栄養学の専門家に相談し、レシピのアドバイスを受けるようにしましょう。

老犬向け手作りごはんのレシピ

老犬向け手作りごはんのレシピ

老犬向けの手作りごはんは、消化しやすく、必要な栄養素をバランス良く含んでいることが重要です。

ここでは、老犬でも食べやすく、消化に配慮した手作りごはんの簡単レシピをいくつかご紹介します。これらのレシピを参考に、愛犬の体調や好みに合わせてアレンジしてみてくださいね。

卵と野菜うどんのレシピ

うどん・卵・野菜を使った、やさしい味わいのメニューです。
柔らかく消化しやすい食材を使っており、老犬におすすめのレシピです。

【材料】

・茹でうどん:適量

・卵:1個

・消化の良い野菜(かぼちゃ、にんじん、キャベツなど):適量

・鶏ひき肉:少量

【作り方】

1.野菜と鶏ひき肉を、鍋で柔らかくなるまで煮ます。

2.茹でたうどんを短めにカットし、鍋に加えて溶き卵を回し入れ、火を通します。

3.味付けは基本的に不要ですが、風味付けに犬用の無添加スープなどを少量加えてもOK。

4.全体にしっかり火が通ったら、食べやすい温度に冷まして与えましょう。野菜は細かく刻んだりすることで、より消化しやすく、飲み込みやすくなります。

ハンバーグのレシピ

タンパク質と野菜がバランスよく摂れる、しっとり仕上げのハンバーグです。
老犬向けのハンバーグは、柔らかく消化しやすいように工夫することがポイント。

【材料】

・鶏ひき肉や脂肪の少ない牛肉ひき肉:100g程度

・絹ごし豆腐:1/4丁(しっかり水切り)

・消化の良い野菜(すりおろしたにんじんやかぼちゃなど):適量

・おからや米粉(つなぎ用):少量

【作り方】

1.材料をすべてボウルに入れ混ぜ合わせ、少量のおからや米粉などをつなぎとして加え、柔らかく成形します。

2.フライパンで両面を焼くか、蒸し器で加熱して中までしっかり火を通します。焼く場合は油の使用を控えめにし、焦げ付かないように注意しましょう。

3.加熱後、粗熱を取り、食べやすい大きさにほぐしたり、細かく刻んだりして与えてください。

まとめ

まとめ

老犬との生活において、食事は健康を保つために最も重要な要素の一つです。年齢とともに変化する消化能力や体調に合わせて、適切な食事を選ぶことが、愛犬が快適に過ごすための「生活の質(QOL)」向上につながります。

この記事では、老犬に適した消化しやすく栄養バランスの取れたフードや食材、そして手作りごはんのメリットと注意点について詳しく解説しました。良質なタンパク質を含む肉や魚、ゆで卵などの食材は、老犬の健康維持に役立つ大切な栄養源です。また、複数回に分けて少量ずつ与える工夫や、水分補給の重要性についてもお伝えしました。

もし愛犬がごはんを食べたがらない場合は、単なるわがままだけでなく、体の機能の衰えや病気が隠れている可能性も考えられます。食欲不振の原因を見極め、食事の温度や硬さを変えたり、トッピングを工夫したりするなどの対策を試してみましょう。寝たきりの老犬には、誤嚥を防ぐための体勢や与え方の工夫が特に大切です。

今日から愛犬の健康状態や好みに合わせて、食事を見直してみませんか?もし不安なことがあれば、必ず獣医師に相談し、アドバイスをもらうことをおすすめします。愛犬にとって今一番合った食事を選んで、いつまでも元気で幸せな毎日をサポートしてあげましょう。

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