「愛犬の唸りをなんとかしたい」
「遊んでいるのに唸るのがなんで?」
このように犬の唸りに関して、疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
当記事では、犬の唸りに関して詳しく紹介します。
是非参考にしてください。
目次
犬が唸る理由
愛犬がなにかあるたびに、唸って困っている飼い主はいらっしゃいませんか?
ただ警戒心が強い犬だけで片づけてしまうと飼い主・犬のお互いにとって良くありません。
結論、犬が唸るのは理由があります。
下記ではどの理由を紹介します。
縄張り意識
犬は本能的に自分の縄張りを守る習性があります。
家や庭、飼い主を含めた生活空間が犬にとっての縄張りです。
見知らぬ人や動物がその領域に近づくと、「ここは自分の場所だ!」と唸って警告することがあります。
特に警戒心の強い犬種や、過去にトラウマがある犬はこの行動が顕著になることも。
唸り声は単なる攻撃の前兆ではなく、自分のテリトリーを侵害されたくないというメッセージです。
警戒している
特に見知らぬ人や物に対して不安を感じると、唸り声を上げることで自分を守ろうとします。
これは、「怖いけど攻撃されたくない」という気持ちの現れでもあります。
例えば、玄関先に訪問者が来たときや、大きな音が聞こえたときに見られることが多いです。
テンションが上がっている
唸り声は必ずしもネガティブな理由だけではありません。犬が遊んでいる最中や、興奮しているときにも唸ることがあります。
特におもちゃで遊んでいるときや、飼い主と引っ張りっこをしているときに「うーうー」と唸るのは、楽しくてテンションが上がっている証拠です。
この場合、唸り声は怒りや警戒ではなく、喜びの一部と言えます。
ただし、興奮しすぎて制御が効かなくなることもあるので、適度な休憩を挟んだり、興奮度をコントロールするしつけが必要です。
物を奪われたくない(所有権)
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犬は自分の持ち物、例えばおもちゃや食べ物を守るために唸ることがあります。
これは「リソースガーディング」と呼ばれる行動で、「これは自分のものだから近づかないで」という意志を示しています。
特に他の犬や人がそれに手を伸ばそうとしたときに顕著です。
嫌悪感(嫌なことをされている時)
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犬が唸るのは、「もうやめて!」というサインでもあります。
例えば、体を無理に触られたり、嫌いなケア(爪切りやシャンプーなど)を強要されたときに見られることがあります。
この場合、唸り声は犬にとっての「警告」であり、無視するとさらに強い反応(噛みつきなど)につながる可能性があります。

犬が唸る時はどうすればいい?対処法を紹介
犬が唸る行動は、その原因を正しく理解し、適切に対応することで改善できることがあります。
ただし、むやみに叱ったり恐怖心を与える対応は逆効果になることも。
下記では、具体的な対処法を紹介します。
お座りなどでクールダウンさせる
犬が興奮して唸っている場合、まずは「お座り」や「伏せ」などの基本的なコマンドで気持ちを落ち着けさせることが有効です。
これにより、犬は行動を制御する練習ができ、冷静さを取り戻しやすくなります。
唸る行動に対してすぐに反応するのではなく、一旦距離を取り、落ち着いた状態で指示を出すのがポイントです。
おやつとの交換をする
犬が食べ物やおもちゃを守るために唸る場合には、「おやつとの交換」を使ったトレーニングが効果的です。
無理に物を取り上げると、犬の警戒心を強めてしまうことがあります。
代わりに、犬が持っている物よりも魅力的なおやつやおもちゃを見せて、「これと交換しよう」という形で唸りを解消します。
この方法を繰り返すことで、犬は物を奪われるのではなく「良いものがもらえる」と認識するようになります。
ハウスに入ることを習慣化させる
犬が唸りやすい場面では、あらかじめ「ハウス」を使って安全な場所で休ませる習慣をつけるのも良い方法です。
ハウスは犬にとって安心できる場所として認識されやすく、興奮や警戒心を和らげる効果があります。
「ハウス」の指示に従えたら、たっぷり褒めたりご褒美を与えてポジティブな経験に変えましょう。
物を保守させない
犬が特定の物に執着して唸る場合には、日頃から「物を保守しない習慣」をつけることが重要です。
例えば、おもちゃや食べ物を独占することを許さず、「飼い主と共有する」という意識を持たせます。
そのためには、リーダーシップを示しつつ、無理に取り上げるのではなく交換やトレーニングを活用するのが効果的です。
また、与える物の管理を徹底し、犬が執着しやすい環境を作らないこともポイントです。
犬の唸る原因をしっかり見極めることが大切|犬が唸るシチュレーション
犬が唸るのは、多くの場合その背景に感情や本能が関係しています。
そのため、唸る原因や状況を正しく見極めることが、適切な対応につながります。
ここでは、犬が唸りやすいシチュエーションをいくつかご紹介します。
自宅のピンポンがなった時
自宅のチャイムが鳴ると、犬が唸り始めることは少なくありません。
これには、縄張り意識や警戒心が大きく関わっています。
見知らぬ人が近づいてきたというサインとして、犬は「ここに誰かいるぞ!」と知らせるために唸るのです。
この場合、まずは犬を落ち着かせ、訪問者に慣れる練習を少しずつ行うのが効果的です。
飼い主と遊んでいる時
飼い主と遊んでいる最中に、興奮が高まるあまり唸る犬もいます。
特に引っ張りっこやボール遊びでは、遊びの延長として唸り声を上げることが見られます。
この場合、犬は喜んでいるだけで、攻撃的な意図があるわけではありません。
しかし、興奮しすぎて手加減ができなくなることもあるので注意が必要です。
犬の唸る行為を放置するのは危険
が唸る行為を無視して放置すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。
唸りは犬が不安や警戒心を感じているサインであり、適切な対応をしないと、その感情が悪化したり、行動がエスカレートすることがあります。
下記では、唸る行為を放置するリスクを紹介します。
社会性が育たない
犬が唸る行為を放置すると、犬が周囲の環境や他の犬、人々との適切な関わり方を学べなくなる恐れがあります。
唸ることは、犬が不安を感じている場合や、自分のテリトリーを守りたいという本能的な反応であることが多いですが、これを無視してしまうと、犬は他者と適切に接する方法を学ぶ機会を失います。
その結果、犬が他の犬や人に対して攻撃的な態度を取ったり、社会的なトラブルを引き起こす原因になりかねません。
さらに唸るようになる
唸る行為を放置することで、犬はその行動が問題解決の手段だと学んでしまいます。
例えば、唸ることで不安や警戒心を表現したり、何かを守ろうとしている場合、犬はその行動が効果的だと感じるようになります。
唸りを放置すると、次第に唸る頻度や強さが増し、最終的には攻撃的な行動に発展する可能性もあります。
犬が唸ることを辞めない時に飼い主が起こるのはNG
犬が唸る行為を続けると、飼い主はどうしてもイライラしたり、感情的に怒ってしまうことがあります。
しかし、唸る行為に対して怒りで反応することは、犬にとって逆効果になりかねません。
犬が唸る理由は不安や警戒心からくることが多く、感情的に叱ると犬の信頼感が損なわれ、ますます不安を強める結果になります。
できたら褒めるをここをがける
犬が唸る行為を止めさせたい場合、感情的に怒るのではなく、犬が適切な行動を取ったときに「できたら褒める」を心がけることが重要です。
例えば、犬が唸る代わりに落ち着いて座ったり、リラックスした状態を保てたときには、すぐに褒めてあげることが効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事を読んで、犬が唸る理由を知ることができたと思います。
唸るのは必ず理由があります。
犬の悩みを解消してあげることで、かなり唸ることを抑えることができるので根気強く愛犬と向きましょう。


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