犬がマウンティングするのはなぜ?
どうにか辞めさせたいけどどうすればいいの?
このような犬のマウンティングに関するお悩みはありませんか?
そんな方へ当記事では、犬のマウンティングに関する知識・対処法などを詳しく紹介します。
是非参考にしてください。
目次
犬がマウンティングをする理由
犬がマウンティングをする行動にはさまざまな理由が考えられます。
これらは犬の心理や状態を理解する上で重要です。
それぞれの理由について詳しく説明していきます。
上下関係を示すため
犬のマウンティングは、群れの中での上下関係を示す行動の一つとされています。
犬は本能的に社会的な動物であり、他の犬や飼い主との関係性を確認するためにこの行動を取ることがあります。
特に多頭飼いの環境では、犬同士で上下関係を決める際にマウンティングが見られることがあります。
家族の中で、お父さんにはせず子供だけにするのは、家族の中で自分のランキングを示しているからです。
吹き出し:子供にマウンティングしても特に嫌ながらないからね!どんどんやっちゃうよ!
ストレス発散
犬がストレスを感じている場合、その発散手段としてマウンティングを行うことがあります。
たとえば、散歩不足や遊び不足、環境の変化などがストレスの原因となることがあります。
マウンティングは一種の自己慰撫行動であり、飼い主がこの行動を目にした場合は、犬の生活環境や日常のストレス要因を見直すことが重要です。
興奮しすぎ
犬は興奮が高まりすぎると、エネルギーの発散手段としてマウンティングをすることがあります。
これは遊びの最中やおもちゃで興奮しているとき、さらには飼い主が帰宅した際の歓迎時などに見られることがあります。
興奮によるマウンティングは一時的なものが多く、特に構わず放置していきましょう。
葛藤行動
犬がマウンティングをする背景には、葛藤行動が隠れている場合もあります。
これは、犬が迷いや不安を感じたときに見られる行動の一つです。
例えば、新しい環境に慣れていない場合や、他の犬との関係に戸惑いを感じているときに、葛藤の表れとしてマウンティングを行うことがあります。
吹き出し:知らない人からおやつを貰うという、怖いとうれしいの感情が混ざることでマウンティングを行う
遊びに誘っている
マウンティングが単なる遊びの一環である場合も少なくありません。
特に若い犬や子犬に見られる行動で、相手の犬や飼い主に「一緒に遊ぼう」と示していることがあります。
この場合、行動そのものに深い意味はなく、犬同士のコミュニケーションの一部として受け取ることができます。
ただし、相手の犬が嫌がっている場合や過度なマウンティングをする場合は、適切に介入して落ち着かせることが必要です。
発情している
発情期の犬は、生理的な理由でマウンティングを行うことがあります。
これは特に去勢されていないオス犬に多く見られ、ホルモンの影響によるものです。
発情によるマウンティングは本能的な行動であるため、飼い主が完全に止めることは難しいかもしれませんが、去勢手術や適切な運動、しつけを通じて軽減することが可能です。
特に散歩中に雌犬がいる場合は注意が必要です。
犬のマウンティングを辞めさせる方法
犬のマウンティング行動は、状況や原因に応じて適切に対処することで改善することができます。
基本的に犬のマウンティングは、「飼い主・他の犬に対する要求」です。
したがって、個体差はありますが愛犬がまぜマウンティングをするのかを観察することでトレーニングすることで辞めさせることができます。
無視する
マウンティングを辞めさせる最も基本的な方法の一つは「無視」です。
犬が飼い主にマウンティングをしてきた場合、注目を与えないことが重要です。
犬は飼い主の反応を求めて行動していることが多いため、反応をしないことでその行動の価値がなくなります。また、無視する際は一貫性が大切です。
家族全員でルールを共有し、同じ対応を徹底することで、犬も「この行動は無意味だ」と学習します。
吹き出し:無視されるとあれって、唸っても要求が通じないから次第に唸ることをしなくなるよ
散歩などでストレスを発散させる
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マウンティングがストレスやエネルギー過多から来ている場合、運動量を増やすことが効果的です。
散歩や遊びを通じて犬の体力をしっかり消耗させることで、余計な行動を抑制できます。
特に毎日の散歩は犬の心身の健康に欠かせません。
また、ボール遊びやドッグランでの交流を取り入れると、犬の満足度がさらに高まります。
散歩に行かないだけでも犬にはストレスが貯まるので、毎日しっかり散歩しましょう。
家の中でも主従関係をしっかりする
犬は飼い主との関係性を敏感に感じ取ります。家の中で明確な主従関係が築かれていないと、犬が優位性を主張しようとしてマウンティングをする場合があります。
これを防ぐためには、飼い主がリーダーとして毅然とした態度を持つことが重要です。
たとえば、食事やおやつを与えるタイミング、散歩の主導権を飼い主が握るなど、日常の中で「飼い主がリーダーである」というメッセージを一貫して伝えましょう。
吹き出し:家族の食事のあとに犬に餌を与えるだけでも主従関係を明確にすることができます。
犬が行う対象物によって異なるマウンティングの意味
犬のマウンティングは、人・物・他の犬に向かって行うことがあります。
では、それぞれにマウンティングをする時に犬がどのような目的をもって行っているか下記にて説明します。
また、合わせて対処法も紹介します。
人
犬が人に対してマウンティングをする場合、興奮やストレス、遊びの延長、あるいは主従関係の確認が主な理由です。
特に飼い主や家族に対して行う場合は、「注意を引きたい」「自分が優位だと示したい」といった心理が働いていることがあります。
対処法
この場合、無視をするのが効果的です。
マウンティングをしてきたときに騒いだり笑ったりすると、犬はそれを「注目された」と認識します。
一切反応せず、すぐに離れて行動をやめさせましょう。
ぬいぐるみ・クッション
ぬいぐるみやクッションなどに対するマウンティングは、ストレス解消や自己慰撫のための行動である場合が多いです。
触り心地が良い物や安心感を覚える物を対象にすることが一般的で、特に飼い主が留守にしている間や環境の変化があった際に見られることがあります。
対処法
まず、特定の物に対して過剰に執着している場合、その物を一時的に取り上げることで行動をコントロールできます。
また、散歩や遊びを増やし、犬のエネルギーを発散させることも有効です。
吹き出し:物に対するマウンティングは、交換のトレーニングをすることで解決することができます。子犬のころから訓練しましょう。
他の犬
他の犬に対するマウンティングは、主に優位性を示すための行動や、遊びの一環として行われることがあります。
特にドッグランや散歩中に他の犬にマウンティングをする場合、その犬との関係性や犬自身の性格が関係しています。
また、発情期の行動である場合もあります。
対処法
他の犬と遊ばせる際には、注意深く観察し、マウンティングが始まったら即座にやめさせます。
リードをつけている場合は、軽く引いて注意を引くなどして行動を中断させましょう。
やめさせた後におやつを与えるなどして、マウンティングを辞めることでいいことがあるという風に覚えさせましょう。
メス犬でもマウンティングをするのはなぜ?
マウンティング行動は、オス犬に多いイメージがありますが、メス犬でも見られる行動です。
社会的な地位・ストレスの発散などが上げられます。
メス犬だからといってマウンティングをしないということはないので、飼い犬がマウンティングをしても驚かずスルーしましょう。
犬のマウンティングを放置するリスク
マウンティング自体には、特に飼い主にとって迷惑なことはなくつい放置しがちです。
犬のマウンティング行動は、適切に対処せず放置すると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
では、マウンティングを放置することでどんなリスクがあるのか下記で紹介します。
他の犬をケガさせるリスクがある
犬が他の犬に対して頻繁にマウンティングを行うと、トラブルにつながる可能性があります。
特に相手の犬が嫌がったりストレスを感じたりする場合、相手の犬が反撃に出ることも少なくありません。
ドッグランや散歩中に他の犬との間で喧嘩が起きる原因となり、場合によっては双方の犬がケガを負う可能性もあります。
吠え・かみつきが激しくなる
マウンティング行動を放置すると、犬が自分の優位性を主張する手段としてその行動をさらにエスカレートさせることがあります。
その結果、他の犬や飼い主に対して吠えたり、かみつきが激しくなったりする可能性があります。
特に、飼い主が犬の行動をコントロールできなくなると、家の中でも問題行動が増え、日常生活に支障をきたす場合もあります。
マウンティングが続く=自分の地位が高いと勘違いをさせることになります。
マウンティングをしやすい犬の特徴
犬のマウンティング行動は、その犬の年齢や性別、去勢手術の有無、犬種などによって起こりやすさが異なります。
ここでは、マウンティングをしやすい犬の特徴について詳しく解説します。
年齢:10歳以下
マウンティング行動は特に若い犬に多く見られます。
生後数か月から成犬期(約1~2歳)にかけて、エネルギーが有り余っていたり、社会的な順位を確認しようとしたりすることが原因で行動が目立つことがあります。
また、10歳以下の犬は、好奇心旺盛で活動的なため、マウンティングを通じて他の犬や人との関係性を試すこともあります。
去勢手術を受けていない
去勢手術を受けていない犬は、ホルモンの影響でマウンティング行動を起こしやすくなります。
特にオス犬の場合、テストステロンという男性ホルモンがマウンティング行動を促進すると考えられています。
発情期にあるメス犬の匂いを感じることで、興奮しやすくなり、この行動が増えることもあります。
犬種:ビーグル・プードル・チワワ・日本犬・ハスキー・サモエド
特定の犬種は性格や活動性によって、マウンティング行動を起こしやすい傾向があります。
ビーグルやプードル、チワワなどの犬種は、好奇心が旺盛で社会的な行動を取ることが多いため、他の犬や人に対してマウンティングを行うことがあるようです。
また、日本犬やハスキー、サモエドといった独立心が強い犬種は、自分の地位を主張する行動の一環としてマウンティングをすることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事で犬のマウンティングに関して詳しく知ることができたと思います。
マウンティングには、犬の様々な感情がのっています。
なぜマウンティングをしているのかを観察して適切な対応をすることで辞めさせることができます。
愛犬のマウンティングを直す際の参考にしてください。
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