こんにちは。ドッグヘルスアドバイザーのだいずです。
当サイトでもおすすめしているイギリスの無添加グレインフリーフード「カナガンドッグフード」。
よく質問として頂く内容で下記のようなカナガンの量についてのお問い合わせがよくあります。
「うちの子犬だと給餌量は1日どれくらい?」
「うちの子ちょっと太ってて・・・どれくらいが適正量なのかな?」
「高齢になってきたけど与えすぎにならないかな?」
確かに公式サイトを見ても、子犬期と成犬期の2パターンのみでしか表が載っていません。
また肥満や妊娠中、シニア期に入ってからの給与量については記載がありませんね。
せっかくの良質なフードですが、与えすぎると肥満の原因になりますし
成長期や妊娠中であれば量をもっと増やさないと栄養が足りない可能性もあります。
今回はカナガンの適正量を、一般的な計算式を使用しながら
いろいろなパターンで算出したいと思います。

カナガン公式サイトの給与量表

カナガンの給餌量(公式サイトより)
公式サイトに成犬用と子犬用(2〜17ヶ月)に分けて給与量表と注意書きが載っています。
犬には個体差があり、年齢・活動量・代謝・住環境などに応じて、適切な給与量は大きく異なります。 まずは給与量の下限から始め、適宜調節していくことをお勧めします。
●太りぎみの愛犬の場合 → 10%減らす
●痩せぎみの愛犬の場合 → 10%増やす
適正体重になるまで上記の調節を続けてください。
確かにこれだけ見ると、曖昧なような気もしますね。
(個体差の幅を持たせて書くため他のフードでもこんな書き方です)
「成犬の4kgの子だと1日の量はどれくらいなんだろう?」
「老犬だけど同じ量を与えていても大丈夫?」
と不安も出てくるかと思います。
基本的に、子犬期や妊娠期は栄養がたっぷり必要ですので量が多くなります。
また去勢や避妊手術をしたワンコはホルモンバランスの関係で太りやすくなりますので量を控える必要があります。
そして高齢になると運動量が減るため、食べる量も少なくなりますね。

ドッグフードの適正量を知る計算式
この計算式はカナガンのみならず、ドッグフード共通ですので
「あーあういう計算式があったなー」という程度で覚えて頂ければと思います。
流れとしては、
2・カナガンのカロリーで割って1日あたりの量を求める
という流れです。

1・1日の必要カロリーを算出する
子犬だったり、肥満気味だったり、高齢犬だったり個体差ごとの
1日当たりの必要カロリーを求めます。
下記の2ステップです。
(1)体重ごとの必要 カロリーを計算する (PER)
まずざっくり、犬の体重ごとの1日に必要なカロリー量を求めます。
これをPERといいます。
この0.75乗というのが少しややこしい計算式になりますので
電卓で簡単に計算する方法がこちらになります↓
例)体重が4kgの場合
4(体重)× 4(体重) × 4(体重)=64
↓
64の状態で√を2回押す⇒2.828・・・
↓
その値に70を掛ける
2.828×70=約198
つまり体重4kgのワンコが1日に必要なカロリー は 198kcal
ただこのカロリー はあくまで体重だけで求めていますので
この数字に対してライフステージや手術の有無などの個体差を考慮した係数をかけます↓
(2)個体差を考慮した必要カロリー を計算する (DER)
(1)で算出したPERに個体差を考慮した係数をかけて求めます。
これをDERといいます。
DER=PER×個体差ごとの係数(下記表参考)
成長期 | 避妊去勢していない成犬 | 避妊去勢済の成犬 | 肥満傾向 | 高齢(7歳~) | 妊娠中 | 授乳中 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生後4か月未満 | 4~9か月 | 10~12か月 | 1~4週 | 5~6週 | 7~8週 | |||||
3.0 | 2.5 | 2.0 | 1.8 | 1.6 | 1.4 | 1.4 | 2.0 | 2.5 | 3.0 | 4~8 |
例)先ほどの例の4kgのワンコ(避妊手術済の成犬の場合)
198kcal×1.6=316.8kcal
1日に316.8kcal分を摂取すればOKということなります。
これで個体差を考慮した1日当たりの必要カロリーが分かりました。
2・カナガンドッグフードの1日の量の求め方
それではカナガンのカロリーであれば1日何グラムが適正量なのでしょうか?
1日に与えるフードの量= DER÷フードのカロリーkcal/g
カナガンの場合カロリーが 361.25 kcal/100gですので
DER÷3.6125kcal/g
という計算式になります。
先ほどと同様の例で見ていきます。
例)4kgのワンコが避妊手術済の成犬の場合
DERが316.8kcalとなりますので
316.8kcal ÷ 3.6125kcal/g =88g
ということで1日当たり88gが適正量ということになります。
公式の給与量表の範囲に収まっていますね。
ドッグヘルスアドバイザー解説
カナガン の個体差ごとの1日の給与量の求め方まとめ
(1)体重ごとのPERを計算する
PER ={(体重)0.75乗}×70
(2)PERに個体差を考慮した係数をかけてDERを求める
DER= PER×個体差による係数(上記表参考)
(3) カナガン のカロリーで割って1日の給与量を求める
1日の給与量 =DER÷フードのカロリーkcal/g(カナガンの場合は 3.6125 )
子犬や肥満気味、高齢犬など色々なパターンでカナガンの1日の量と価格を算出
それでは色々なパターンを例に、計算式を使いながらカナガンの1日の量と価格を算出したいと思います。
※小数点第一位は四捨五入しています
※価格の算出は通常購入(定価)で1袋2,000gあたり税込4,277円として計算しています。
※例として犬種を書いていますが全犬種共通です
子犬5か月で去勢手術はしていないオス・チワワ2kgの場合
PER=118
DER=118×2.5=295
1日の量=295÷ 3.6125 =82g
1日当たりの価格=175円
成犬5歳で去勢手術をした肥満傾向のオス・ポメラニアン5kgの場合
PER=234
DER=234 ×1.4=328
1日の量= 328 ÷ 3.6125 =91g
1日当たりの価格=195円
※去勢手術をしていて、且つ肥満傾向であれば係数は「肥満傾向」を優先しましょう
成犬5歳で去勢手術をした肥満傾向のオス・フレンチブルドッグ16kgの場合
PER=560
DER=534 ×1.4=748
1日の量= 748 ÷ 3.6125 =217g
1日当たりの価格=464円
定期購入やまとめ買いでもう少し安くなります
上の式を見てみると
「やっぱりプレミアムドッグフードは高いな・・・」
と思われた方もいるかもしれません。。
ご安心ください↓
カナガンは 1回のみの 通常購入の購入と、継続して購入する定期購入があります。
定期購入であれば特別割引価格でずっとお得に購入できます。
また2袋以上のまとめ買いでも単価が安くなります。
※最大の割引を使うと1袋税込3,421円ですので全然違いますね。。

カナガンに切り替えてからの注意点
ドッグフードを切り替える際は、以下注意が必要です。
前のフードからの切り替えは1週間程度かけて
急にフードを切り替えると胃腸がびっくりして下痢や嘔吐をするワンコも多いので
切替時は前のフードに少しずつ混ぜながら1週間程度かけて切り替えていきましょう。
1日目は、カナガンを25%
↓
3日目は カナガン を50%
↓
5日目は カナガン を75%
↓
7日目は カナガン を100%
子犬期はできれば1日3〜4回にわけて与えてあげましょう
生後6ヶ月までであれば1日3〜4回に分けて与えてあげましょう。
それ以降であれば1日2回(朝晩)で大丈夫です。
子犬期は消化器官がまだ弱いためでもありますが、空腹による「低血糖症」の恐れもありますのでなるべく空腹の時間を作らないためでもあります。
- 低血糖とは
- 血液中の糖分が少なくなり、各細胞への栄養補給が不完全になった状態のこと。空腹や過度な運動、体が冷える事が原因で起こることが多い症状です。
給与量はあくまで目安!最終的にはうんちで判断
上記の 計算式 で求めた給与量もあくまで、一般的な考え方なので個体差で微妙に違ってきます。
最終的には「うんち」の状態をみて愛犬に合ったフード量を決めていきます
もし「便がゆるい」場合はフードを減らします。
理想的なうんちになるまで、 少しずつ微調整しましょう。
理想的なうんちとは
ウォルサム®研究所の、ウォルサム糞便スコアチャートが参考になります。
下のチャートで、理想的な便はグレード1.5~2.5となります。またグレード3~3.5の間に入っていれば許容範囲です。
便が少しゆるい時=1日あたり5g減らす
上のチャートでグレート3~3.5の場合は少しゆるいうんち=与えすぎですので5g減らします。

どうしてもわからないときは専任のスタッフさんがサポート
カナガンドッグフードの強みとして、専任のペット栄養管理士といったプロがいつでもサポートしてくれるところです。
適正量だけでなく、フードに関するお悩みをいつでも相談することができます。

まとめ

- 給与量はあくまで目安!ライフステージや肥満傾向、手術の有無の個体差で算出する
- 個体差を考慮した計算式を用いてカナガンの1日当たりの量を求める
- それでも最終的には個体差で微妙に違うため、便の状態で様子をみる
以上、カナガンドッグフードの1日当たりの量についてまとめました。
カナガンはチキンの生肉がメインのため、他のフードに比べて
◇1粒あたりの栄養価が非常に高い
◇材料も良質なため消化吸収率の高い
等の特徴があるため、食べた分だけしっかり栄養吸収されます。
一般的なフードは小麦やとうもろこしがメインですので
食べても結局消化されず便として出てきてしまいます。

適正量を守れば とても良質なドッグフードで、子犬から高齢犬までおすすめのフードです。
皆さんの愛犬のフードの計算の参考にして頂ければ幸いです。
※カナガンドッグフードは公式サイト のみでの販売です。楽天やペットショプでは購入できません


最新記事 by だいず(ドッグヘルスアドバイザー) (全て見る)
- 犬はブロッコリーを食べても大丈夫?適量と注意点を紹介! - 2025年3月3日