こんにちは。ドッグヘルスアドバイザーのだいずです。
PeTeMo プレミアムドッグフードはイオン動物病院獣医師と日清ペットフードの共同開発商品です。
スーパーのイオンのペットショップ内で目立つ位置に陳列されているフードですね。
こちらのフードは
・成犬用
・7歳以上用
・11歳以上用
の3種類があります。
今回は成犬用を詳しく見ていきたいと思います。
良さそうなフードですが実際の安心度、オススメ度はどうでしょうか?
ドッグヘルスアドバイザーとして評価します!ドッグフード選びのご参考にしてください。
目次
おすすめ度
おすすめ度は星1つ!
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PeTeMo プレミアムドッグフード商品情報
こちらのフードの特徴として
・国産(国内製造)
・香料・着色料不使用(天然由来酸化防止剤使用)
・小分け包装
といった特徴があります。
「国産」を名乗っていながらも、実際は海外で製造されているフードも多い中、このフードは製造も国内(神奈川県鶴見工場)ですので安心感がありますね。
また危険な添加物は使用せず、天然由来の保存料を使用しています。
さらに100g×8袋と小分けに包装されており酸化も防ぐことができます◎
こうして見ると、とても良いフードに見えますが、原材料や栄養成分など気になる点を見ていきたいと思います。
原産国
日本
対象は?
成犬
PeTeMo プレミアムドッグフード原材料
好ましくない部分は青文字で表しています。
気になる原材料
・小麦全粒粉、中白糠、ホミニーフィード(穀物)
・チキンミール
・脱脂大豆
・ビートパルプ
穀物
こちらのフードは日清との共同開発とのことで、メインが小麦粉(穀物)です。
他にも中白糠、ホミニーフィード(とうもろこしの副産物)といった穀物がたくさん使用されています。
一般的に犬は穀物が以下の2点の理由で苦手ですので、できれば穀物不使用(グレインフリー)が理想的です。
(1)穀物は犬のアレルギーを起こしやすい
最近本当にこのアレルギーで悩むワンコは多いのです。。。
穀物(特に小麦やとうもろこし)はアレルゲンになりやすいとされています。
それにもかかわらず加工のしやすさ、またコスト削減のために「かさ増し」のために
多くのドッグフードではこの穀物が使用されています。
私の愛犬も謎のお腹の湿疹からの痒みの症状で悩んでおりましたが
グレインフリーに切り替えたことで症状が改善しました。
こちらのフードでは小麦がたっぷり使用されているため、アレルギーを引き起こす可能性があるフードです。
(2)犬は穀物を完全に消化できない
詳しく解説すると
- 犬の唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる、でんぷん質の炭水化物を分解する酵素が含まません
- 消化器官が草食動物に比べ短いため穀物をうまく消化することができません
つまり完全に消化されず、うんちとして出てきます。=ウンチの量が増える!

脱脂大豆(大豆ミール)
大豆ミールとは
大豆から油脂分や有用成分を絞り取った栄養価の無い最後の残りカスです。
実は家畜用の飼料としても使用を禁じられている原料です。
大豆ミールは「鼓腸症」という恐ろしい病気の原因になります。
鼓腸症とは
大豆ミールを摂取することで腸内で通常の5倍以上のガスがが発生すると言われます。要はお腹にガスが溜まる病気です。
この鼓腸症がひどくなると、動脈が圧迫されてひどい血行障害が起こり、脳に十分な血液が送れなくなってショック死してしまうケースもあります。
では何故ドッグフードに入っているのか?
↓
それは「かさ増し」のためです。
チキンミール
ミールとか言われたらお肉なのかな?って思ってしまいますが実態はかなり粗悪なものです。
この粉は、脂肪から油を作る工程(レンダリング)から生まれます。
ペットフードに多く使用されている肉粉は直接食用にできない脂肪に熱を加えて溶かして油を作る工程でできた最後の残りカスです。
この食用にできない部分には「食肉処理場に運ばれる途中で死んでしまった動物」「糞尿」「安楽死したペット」なども含まれているケースがあります。 (参考文献:「食べさせてはいけないペットフードの恐ろしいはなし」78頁より)
ただし良質な肉のみを粉にしているメーカーもありますので、ミール=絶対に粗悪なもの!と決めつけるのも極端な判断だと思います。
しかしながら粉にするということは、ある程度高音で調理されますので生肉に比べると栄養価が崩れやすいため、〇〇ミールの表記は避けたい原材料です。
ビートパルプ
これは犬のうんちを固める(=良いウンチ出ますよアピール)目的です。
- ビートパルプとは
- サトウダイコン(甜菜)から砂糖を抽出した後に残ったカスのことです。
なぜビートパルプが危険なのか?
砂糖を抽出する方法として硫酸系の薬剤が使用されており、その残留が危惧されるからです。
また本来の愛犬のウンチの調子がわかりにくくなるという問題点もあります。
PeTeMo プレミアムドッグフード栄養成分
カルシウム1.0%以上、リン0.8%以上、リノール酸0.9%以上、ビタミンA 7000IU以上、ビタミンE 70IU以上、ビタミンB1 2.0mg以上、ビタミンB2 4.0mg以上
[カロリー]
370kcal/100g
タンパク質量が少し低いのが気になります。
国産のフードでありがちな小麦などの穀物メインのフードは、お肉の割合が少なくなりタンパク質量が低くなってしまいます。
成犬期であれば25-30%程度は欲しいところです。
運動量が多いワンコであれば筋肉量が落ちてしまう可能性もあるのでおすすめできません。
価格は?
1kg当たり⇒1,916円
PeTeMo プレミアムドッグフードを採点評価
判定項目※ | 判定 | 判定内容 |
---|---|---|
高タンパク 原材料にタンパク質源である「肉」が1番目に表記されているか |
× | 小麦がメイン |
肉副産物不使用 人間でも食べられる品質か(副産物✕/肉粉✕) |
× | チキンミールという曖昧な表記です。「人間でも食べらる」という表記もなく疑わしいため×としました |
穀物不使用 低炭水化物/低アレルゲンか |
✕ | 小麦全粒粉、中白糠、ホミニーフィード |
無添加 有害な人工添加物が含まれていないか |
◎ | ローズマリー抽出物(天然由来の保存料) |
価格 続けていける価格か |
◯ | 1kg:2107円 |
採点 ◎=2,◯=1,△=0,✕=-1 |
0/10点中 | ↓最終判定↓ |
※ドッグフード選びに大切な5つのポイントを判定項目にしています
さらに、上の5項目に加えて気になる点をチェックします。
気になる点があれば減点方式として判定します。
判定項目※ | 判定 | 判定内容 |
---|---|---|
不安な原材料はないか | ×(-1点) | 脱脂大豆、ビートパルプ |
その他 | – | – |
最終採点 ◎=2,◯=1,△=0,✕=-1 |
0/10点中 | ちょっと辛口評価になってしまいますが、正直原材料は不安な点が多いフードです。まずメインがお肉ではなくアレルギーになりやすい小麦である点。また添加物不使用でも犬にとって危険な脱脂大豆(大豆ミール)やビートパルプが使用されています。国産と聞くと良いイメージがありますが、ペットフード業界ではまだまだ日本は後進国。そして大事なのは中身です。 |
PeTeMo プレミアムドッグフードの口コミ・評判は?
公式サイトの口コミです
- 最初は驚き恐る恐る食べましたが、食べ始めると食いつきはバツグン。いまではこれでないとダメです。
海外産のゴハンが多いので国産というところもとても嬉しいです♪- 好き嫌いが多くて普段ゴハンをなかなか食べてくれないのですが、このフードを試してみてびっくり!!
「7才以上用」を与えてみたのですがすぐにペロッと食べてしまいました。年齢別になっており選びやすかったのも良かったです。- ゴハンをあげると匂いを嗅ぎにきてプイッとされることが多かったのですがウチの子は大喜びでした♪
小分けになっており開けたてで鮮度が良いからなのでしょうか?これからも使ってみます!!- もともと歯が良くない子ですが、小粒なのが合っているのか、本人も進んで食いついています。
食いつきがいい評判が多かったですね。
これはチキンレバーパウダーとチーズパウダーで味付けされているからですね。
このパウダーも人間の食品基準で考えると安全性が不透明です。
正真正銘の食いつきが良いフードは、お肉たっぷりのフードです。
お肉メインのフードであれば、味付しなくても素材の味だけでもぐもぐ食べてくれます。
PeTeMo プレミアムドッグフード分析まとめ
以上、PeTeMo プレミアムドッグフードの分析でした。
イオンのペットショップで「良質なフード」「国産のフード」として大々的に陳列されているフードですので気にされている方も多いと思います。
国産・国内製造と聞くと一見良さそうに見えますが、ペットフード業界では日本はまだまだ後進国。
コスト削減のために小麦やとうもろこしといった穀物がメインのフードがほとんどです。
小麦やとうもろこしはアレルギーになりやすいだけではなく、肉食の犬にとって良質なタンパク質とは言えません。
犬には動物性タンパク質の肉や魚がメインのフードを与えてください。
同じ国産でも穀物不使用(グレインフリー)の「ナチュロルドッグフード」をおすすめします。
ナチュロルは国内原材料・国内製造でお肉メインでおすすめです。
100円でお試しができますので国産無添加でお探しの方は是非愛犬に試してあげてください。
当サイトでは無添加のグレインフリーフードをランキングでご紹介しています。是非ご参考にしてください。
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