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緑黄色野菜で、調理方法も幅広く使いやすいことなどから、人気のブロッコリーですが、愛犬にも与えてみたいので、犬に安全かどうか知りたい方もいるのではないでしょうか。
人が食べる食材であるブロッコリーには、犬にとってメリットがある成分や、逆にデメリットにもなる成分など、いろいろ含まれています。
あえて与える必要性はないものの、手作り食に利用したい、飼い主が食べるときに興味を持っているから少し与えたいなど、気になることが多いかもしれません。
犬にブロッコリーが良いかどうか、以下の記事で解説します。
目次
犬にブロッコリーを食べさせていい?
結論として、ブロッコリーは、犬に食べさせても良い野菜です。
栄養価も高く、健康維持や病気予防が期待できる成分が含まれています。
ただ、逆にその成分がデメリットとなるケースもあり、手放しで大量に与えて良いとはいえません。
量や回数を適度に、成分が悪影響を及ぼす可能性がある体質の犬や、特定の持病がある犬には与えない、獣医師に相談するなど、注意が必要です。
どのような栄養素がある野菜か、合わない犬について、以降で紹介していきます。
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犬にも良いブロッコリーの栄養素
ブロッコリーは栄養価から緑黄色野菜と定義されています。
外観の色で見分ける印象もある緑黄色野菜ですが、厚生労働省が定めた「可食部100g当たりカロテン含量が600マイクログラム以上の野菜」という基準があり、ブロッコリーはそれを満たしているのです。
ブロッコリーに含まれる、犬にもメリットがあると考えられる栄養素を紹介します。
下記は2023年4月28日に文部科学省から公表された、日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によるデータです。
エネルギー37kcal | 156kJ |
水分 | 86.2g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 3.8g |
たんぱく質 | 5.4g |
脂肪酸のトリアシルグリセロール当量 | 0.3g |
コレステロール | 0mg |
脂質 | 0.6g |
食物繊維総量 | 5.1g |
炭水化物 | 6.6g |
ナトリウム | 7mg |
カリウム | 460mg |
カルシウム | 50mg |
マグネシウム | 29mg |
リン | 110mg |
鉄 | 1.3mg |
ビタミンC | 140mg |
β−カロテン | 900μg |
抗酸化作用があるベータカロテン
ブロッコリーのブロッコリーの可食部100gあたりに含まれるβ-カロテンは約900μg(マイクログラム)です。
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンが多く含まれているため、抗酸化作用が期待できます。
皮膚や粘膜の健康を維持する作用もあり、血液の脂質が酸化することを予防する作用があるといわれています。
犬の血管を健康的に保ちたいと考えるなら、取り入れたい栄養素で、ブロッコリーの犬の血管を健康的に保ちたいと考えるなら、取り入れたい栄養素といえます。
豊富なミネラルで健康維持
ビタミン系栄養素だけではなく、ブロッコリーにはミネラルも豊富に含まれています。
過剰な塩分や水分を排出するカリウムや、骨や筋肉の健康面を維持するカルシウムなどです。
多すぎる摂取によるデメリットもありますが、疾患がない犬には、ミネラルの摂取は大きなメリットといえます。
アブラナ科に含まれるグルコシノレート
アブラナ科の野菜にはグルコシノレートが含まれています。
ビタミンやミネラルと比べて、あまり聞き慣れない栄養成分ですが、解毒作用や抗酸化作用、抗炎症作用があります。
がん予防などを意識して、愛犬にブロッコリーを与える人もいます。
ビタミンCが免疫力をケア
ビタミンCはいろいろな果物や野菜に含まれていて、サプリなどでも人気です。
ビタミンAと同じく、積極的に摂取したいビタミンCを、ブロッコリーは多く含み、免疫力のケアが期待されます。
病気予防や老化による衰えが感じられる犬には、与えたい栄養素です。
ビタミンB群の葉酸
ブロッコリーには葉酸が多く含まれています。
農林水産省の決定で、令和8年度からブロッコリーは指定野菜に追加となります。
葉酸は人間にも多く必要で、特に妊婦である女性には積極的な摂取が推奨されている成分です。
DNAの合成に役立ち、妊娠中の犬や成長途上の犬に、与えたい栄養素で、ブロッコリーは安心して葉酸を摂取できる食品といえます。
腸を整える食物繊維
食物繊維を摂取することにより、腸の環境を整えるという考えは、人間も犬も同じといえます。
食物繊維は腸内環境を整えて、排便の改善に役立ちます。
愛犬のお通じの形状や回数に悩みがあり、まず食生活で改善してみたいと思う場合には、ブロッコリーの食物繊維が効果をもたらす可能性があります。
不調はまず獣医師に相談することが大切ですが、水分量や食事内容の改善が重要な犬の場合は、ブロッコリーに含まれる食物繊維の摂取を考えても良いでしょう。
良い成分でも体質で注意が必要な犬も
多くの良い成分が含まれるブロッコリーですが、その成分がメリットとはならず、デメリットに転じてしまうケースもあります。
人も同様ですが、犬の体質もさまざまです。
一般的に良いとされる成分の特性が、犬の身体に異常を引き起こす可能性もあります。
どのようなことが考えられるか、与えるときに注意が必要な犬と、ブロッコリーに含まれる成分との関係について解説します。
カリウムは腎機能に注意して
人も犬も、体内に余分な水分や塩分が溜まると、むくみなどの影響が出ます。
カリウムは、過剰量の水分や塩分を排出する良い栄養素です。
ただ、腎機能に異常がある、腎疾患がある犬には、カリウムを多く与えないように注意しましょう。
腎疾患があったり、シニア犬だったりする場合には、体内に取り入れたカリウムをうまく排出できず、逆に高カリウム血症になる可能性があります。
腎機能、心機能の衰えがある犬は、カリウムを含むブロッコリーを与える前に、獣医師に相談が必要です。
シュウ酸は尿路結石の原因になることも
ブロッコリーには、シュウ酸が含まれています。
カルシウムと結びつくことで、体内でのカルシウムバランスを整える役割があるシュウ酸ですが、尿路結石の原因になることがあります。
シュウ酸カルシウム結晶と呼ばれる結石です。
尿路結石症の既往歴があったり、可能性が考えられる気になる症状があったりする犬には、ブロッコリーをはじめ、シュウ酸が豊富な野菜は避けましょう。
グルコシノレートが甲状腺ホルモンに影響
アブラナ科の野菜に多いグルコシノレートは、甲状腺ホルモンの分泌を妨げる作用もあります。
運動性が低下したり、気力が低下したり、甲状腺ホルモン低下が引き起こす症状が出ることも考えられます。
グルコシノレートを毎日大量に摂取しなければ、あまり心配は要りません。
犬に適量与えるブロッコリーから、グルコシノレートをそこまで多く体内に取り入れることはまずありませんが、甲状腺ホルモンの異常を指摘されたことがある犬には、大量に与えないほうが安心です。
犬にブロッコリーを与える適量とは
多すぎる摂取は、どんな栄養素もデメリットになる可能性があります。
犬にブロッコリーを与える場合の適量を知って与えましょう。
体重に応じた目安
体重に応じ、適量の目安は変わります。
同じ犬種でも、年齢や運動量で体型や体重に違いがあり、犬に食事を与えるときは、体重を目安にすると覚えておきましょう。
ゆでて刻んで与えます。
目安として、次の量が適量です。
小型犬平均(2~5kg) | 約51g~約101g |
中型犬平均(6~15kg) | 約116g~約231g |
大型犬平均(20~50kg) | 約286g~約569g |
上記は一日の目安量です。
体質や、可能性がある疾患に応じて、適宜減らし、異常があればすぐ獣医師に相談しましょう。
毎日の摂取は?
ブロッコリーを毎日与える必要は特にありません。
手作りフードに使うとしても、毎日多量に与えることは好ましくなく、過剰摂取になります。
一日の適量を超えない範囲で、楽しみや栄養補給の意味で与えるレベルにとどめましょう。
犬にブロッコリーを与える注意点
思い当たる健康異常がなくても、形状や調理法を考えずに与えると、トラブルの原因になります。
犬には、できれば与えたい総合栄養食があり、栄養バランスの面で推奨されていますが、ブロッコリーがメインになり、フードを食べなくなることもあります。
食べすぎて引き起こす異常にも気を付けましょう。
食べ過ぎによる健康リスク
食べすぎることで、良い成分でも過剰に体内に溜まり、健康を維持できないどころか、病気の原因になる可能性があります。
含まれている栄養素が、愛犬にとってデメリットがないか、考えて与えましょう。
また、ブロッコリーを大量に食べることで、本来与えるのが望ましい総合栄養食のフードを食べなくなるケースもあります。
本末転倒にならないよう、軽いおやつ程度で与えます。
アレルギーや消化不良の可能性
タンパク質が多いため、アレルギーや消化不良にある可能性もあります。
犬にはタンパク質を多く与えることが推奨されますが、中にはタンパク質の過剰摂取で異常が起きる体質の犬もいるため、アレルギー症状や、嘔吐、下痢が起きたら、一旦ブロッコリーを中断して受診しましょう。
ブロッコリーの調理法と与え方
ゆでること、細かく刻むこと、人間の感覚で味をつける調理をしないこと、など、注意が必要です。
生が絶対にダメな野菜ではありませんが、消化しにくく、噛みにくいという欠点があります。
ゆでて噛みやすい大きさに刻んで与えましょう。
生のブロッコリーを与えて良い?
生のブロッコリーには、生独特の栄養素があります。
ただ、犬には消化しにくいことから、ゆでることが推奨されています。
できれば生ではなく、加熱したものを与えましょう。
強いて生で与えるメリットは少ないといえます。
茹で時間やカット方法
長時間茹でるとビタミンなどが破壊されやすいため、短時間湯で加熱する、レンジで加熱するなどが良い方法です。
犬が噛みやすく、飲み込みやすい、小さめの量にカットしましょう。
ブロッコリースプラウトについて
発芽して間もない、ブロッコリーの新芽をブロッコリースプラウトとよびます。
ブロッコリーよりカロリーが低く、βカロテンやスルフォラファンという優れた栄養素を多く含んでいて、犬に与えても問題はありません。
注意点はブロッコリーと同じで、腎疾患などがある犬には注意が必要です。
加熱して細かく切る点も同様です。
ブロッコリーをトッピングで与えるのもおすすめ
主食として与えることにメリットはありません。
トッピングに使うと良いでしょう。
メインはドッグフードの総合栄養食をおすすめします。
ドッグフードとの組み合わせ
カリカリタイプのドライフードを食べなくなったときに、トッピングに使うと、味や食感の変化で、食が進むこともあります。
茹でて刻んだブロッコリーと茹で汁を、ドライフードにかけて与えると良いでしょう。
手作りご飯での活用法
ドライフードやウェットフードなど、市販フードを与えずに、もともと手作りをしていた人や、これから手作りで与えたいと考えている人で、ブロッコリーを活用したいと思っている場合は、どうすれば良いでしょう。
動物性タンパク質を主体として、ブロッコリーはビタミンやミネラルを補給する意味で、組み合わせることをおすすめします。
犬の健康維持や成長、病気予防には、動物性タンパク質をしっかり与えることが好ましいとされています。
主と副が逆転しないように、肉や魚に、ブロッコリーを組み合わせましょう。
問題が発生した際の対処法
どの食材も同じですが、問題が発生したら、獣医師の指示を仰ぎます。
受診し、ブロッコリーをいつからどれだけ与えているか、相談しましょう。
ブロッコリーを与え始めて起きた問題だと明確なら、一度ブロッコリーを中断して、受診します。
ブロッコリー以外の犬に良い野菜
ブロッコリー以外にビタミンなどの栄養素を多く含むのは、ニンジンやキャベツ、大根などがあります。
基本は茹でて噛みやすい固さにして、刻むというのは同じです。
キャベツには、ブロッコリーと同じようにシュウ酸が多いため、シュウ酸を与えることでの注意は念頭において与えましょう。
まとめ おやつ程度に与えるのが適量
優れた栄養素が多いブロッコリーですが、メインで与える食事を食べなくなったり、栄養素のメリットが体質によりデメリットになったりするケースはあります。
おやつであると考え、体重に合わせた適量にとどめ、食べ始めてからの犬の健康状態は、よく観察しましょう
多すぎない量を毎日ではなく、楽しみ程度に与え、異常があればすぐに止めてください。
良い栄養を多く含むブロッコリーを、犬の健康維持と楽しみに、上手に与えたいものです。


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