犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード8選!食べてはいけないものも紹介

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード8選!食べてはいけないものも紹介

「愛犬が甲状腺機能低下症と診断された….」
「甲状腺機能低下症の犬にはどんなドッグフードがおすすめ?」
「甲状腺機能低下症の犬は食べてはいけないものはあるの?」

愛犬に長生きしてもらうためにも、まずは毎日与えるドッグフードを変えようと考える飼い主の方も多いでしょう。

結論、下記の特徴がある甲状腺機能低下症向けの「食事療法ドッグフード」がおすすめです。

・消化しやすい良質なタンパク質が含まれているか
・低脂質か
・低カロリー&低糖質か
・腸内環境を整える成分が含まれているか

上記の特徴があるドッグフードは、犬の甲状腺機能低下症の改善効果が期待できます。

ただし、数あるドッグフードの中から「犬の甲状腺機能低下症向けのドッグフード」を探すのは難しいですよね。

そこで今回の記事では、「犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード8選」を紹介します。

最後まで見ることで、愛犬に最適な甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードが見つけられます。

なお「甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード」は療法食です。獣医師に相談にうえ、与える必要がある点に注意しましょう。

【獣医師監修】ドッグフードのおすすめランキング人気30選!原材料の質が良いフードを紹介

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードの選び方

まずは、犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードの選び方を紹介します。

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードの選び方
  • 消化しやすい良質なタンパク質が含まれているか
  • 低脂質か
  • 低カロリー&低糖質か
  • 腸内環境を整える成分が含まれているか

適切なドッグフードを与えることで、愛犬の甲状腺機能低下症の改善効果が期待できます

下記で詳しく解説しますね。

消化しやすい良質なタンパク質が含まれているか

犬の甲状腺機能低下症には、「消化しやすい良質なタンパク質が含まれているか」が重要です。

甲状腺機能低下症はタンパク質の生成がうまくいかないため、脱毛や元気のなさ、体温低下などの症状が現れます。

これらの症状は、体が必要なタンパク質を十分に作り出せないことが原因です。

したがって甲状腺機能低下症の犬は、体内でタンパク質を生成する能力が低下しているため、消化しやすく高品質なタンパク質が必要になります。

特に、下記のような消化しやすい高消化性のタンパク質を選ぶことがポイントです。
犬が消化しやすいタンパク質
鶏、馬、魚肉などの動物性タンパク質

低脂質か

犬の甲状腺機能低下症には、「低脂質か」も重要です。

甲状腺機能低下症の犬は脂肪の代謝が不十分であり、高脂血(脂質異常症)になりやすいからです。

高脂血(脂質異常症)とは
血液中の中性脂肪とコレステロールの濃度が通常よりも高い状態

高脂血(脂質異常症)になると、酸素不足や食欲低下といった症状が出やすくなります。

そのため高脂血(脂質異常症)のリスクを減らすためにも、脂質が少ないフードを選ぶことが重要です。

具体的には、「脂肪分が10%以下のフード」「オメガ3脂肪酸が含まれるフード」を選びましょう。

オメガ3脂肪酸は、炎症を抑え、全体的な健康をサポートする働きがあります。

低カロリー&低糖質か

犬の甲状腺機能低下症には、「低カロリー&低糖質か」も重要です。

甲状腺ホルモンの働きが悪くなることで、基礎代謝が低下してしまうためです。

基礎代謝が低下すると、犬の体は必要以上のカロリーや糖質を摂取してしまい、結果的に肥満になってしまいます。

肥満は健康にさまざまな悪影響を及ぼし、特に血糖値が上がりやすくなり、糖尿病を併発するリスクが高まります。

したがって甲状腺機能低下症の犬には、低カロリーで糖質も低いフードを与えることが重要です。

具体的には、低カロリーでありながら必要な栄養素をバランス良く含んだフードを選ぶと良いでしょう。

低カロリー&低糖質なドッグフードの特徴
低カロリーでありながら必要な栄養素をバランス良く含んだフード
低カロリーで糖質の少ないフードを選ぶことで、甲状腺機能低下症の犬に適した食事管理を実現し、愛犬の健康をサポートしましょう。

ダイエットにおすすめのドッグフード20選!評価・満腹感の良いフードと痩せない理由

腸内環境を整える成分が含まれているか

犬の甲状腺機能低下症には、「腸内環境を整える成分が含まれているか」も重要です。

甲状腺機能低下症の犬は腸内細菌のバランスが崩れやすく、代謝への負担が大きくなるため、腸内環境を整えることが必要です。

腸内環境を整えるためには、消化を妨げず、腸内の善玉菌のエサとなり、腸の運動性を向上させる成分を含むフードを選ぶ必要があります。

具体的には、腸内の善玉菌を増やす働きがある「難消化性の炭水化物」のフードがおすすめです。

難消化性の炭水化物
・穀物(ただし小麦は除く)
・イモ類
腸内環境を整えることは、甲状腺機能低下症の犬にとって非常に重要です。良質な成分が含まれたドッグフードを選び、愛犬の健康をサポートしましょう。

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード8選

ここからは上記で紹介した選び方をもとに、「犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード8選」を紹介します。

下記で、それぞれの特徴を詳しく解説します。

なお、下記で紹介する犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードは特別療法食のため、獣医師へ相談のうえ与えてください。

和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓

和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓

和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓は、和漢植物を使用した特別療法食です。

甲状腺機能低下症の犬に対応するために作られており、低脂肪・低糖質・低タンパク質となっています。

89種類の和漢植物や高消化性のタンパク質が配合されており、低温調理により、素材そのものの栄養をバランスよく摂取できます。

主なタンパク質源は鹿肉と魚肉で、良質なタンパク質を豊富に摂取できます

また脂肪分は7.2%と低めで、カロリーも控えめであるため、軽度の肥満の犬にも最適です。

価格(税込) 【通常】6,600円
【定期】5,170〜6,050円
定期購入で約8〜22%OFF
内容量 1kg
対象 全犬種・子犬〜成犬用(7歳以下)
主原料 生肉(鹿、馬、魚)、大麦、玄米
原産国 日本

犬心 糖&脂コントロール

犬心 糖&脂コントロール

犬心 糖&脂コントロールは、下記の併発しやすい疾患を同時にケアできるドッグフードです。

・甲状腺機能低下症
・クッシング症候群
・胆泥症
・メタボ・肥満
・糖尿病
・高脂血症
・膵炎

主原料には「生牛肉・生鶏肉・生馬肉」と、高品質な動物性タンパク質が使用されています。

また犬心糖&脂コントロールは、犬の免疫バランスをキープする成分「βグルカン」「LSP」が世界で初めて配合されてたドッグフードです。

単なる食材の組み合わせではなく、手作り製法で仕上げられており、美味しさにもこだわって作られているので、療法食が苦手なワンちゃんにもおすすめのドッグフードです。
価格 定期コース:3,089円(税込)
内容量 1kg〜
主原料 生牛肉・生鶏肉・生馬肉など
原産国 日本

ロイヤルカナン満腹感サポート 小型犬用 ドライ

ロイヤルカナン満腹感サポート 小型犬用 ドライ

ロイヤルカナン満腹感サポート 小型犬用 ドライは、減量が必要な小型犬向けに開発された食事療法食です。

摂取カロリーを制限しながらも、必要な栄養素をしっかりと摂取できるように設計されています。

また低脂肪かつ、食物繊維が豊富で、健康的な減量をサポートするとともに、リバウンドを防ぐ効果も期待できます。

さらに健康的な消化、歯の健康、尿の健康を維持するために、食物繊維やミネラルなどの栄養成分がバランス良く調整されている点が特徴的です。

なお「ロイヤルカナン満腹感サポート 小型犬用 ドライ」は、特定の健康状態や疾病に対応するために、獣医師の診断・指導のもとで使用することを目的としている点に注意が必要です。
価格(税込) 定期コース:3,184円(税込)
内容量 1kg・3kg
主原料 植物性繊維・肉類(鶏・七面鳥・ダック)など
原産国 韓国

アイディー ローファット 犬用〈消化ケア(低脂肪)〉チキン 特別療法食

アイディー ローファット 犬用〈消化ケア(低脂肪)〉チキン 特別療法食

アイディー ローファット 犬用〈消化ケア(低脂肪)〉チキン 特別療法食は、消化器の健康をサポートするために特別に設計されたドッグフードです。

低脂肪の栄養バランスと優れた消化吸収性を備えており、血中脂肪レベルに配慮しながら健康的な消化が行えます

また優れた消化性を持つ原材料を使用しており、効率よくエネルギーを摂取できるうえに、細胞組織の修復をサポートしてくれます。

さらに、アイディー ローファット 犬用〈消化ケア(低脂肪)〉チキンは、犬が好むチキン味で作られており、食事を楽しみながら健康を維持できる点も魅力的です。
価格(1kg) 3,520円(税込)
内容量 1kg〜
主原料 鶏肉
原産国 オランダ

ベッツソリューションドッグフード 肥満サポート

ベッツソリューションドッグフード 肥満サポート

ベッツソリューションドッグフード 肥満サポートは、下記の減量を必要とする犬に給与することを目的とした食事療法食です。

・高脂血症
・肥満
・体重過多
・関節疾患
・腸リンパ管拡張症

カロリーを制限しつつも、犬の健康に必要なタンパク質・ミネラル・ビタミンをしっかり摂取できるレシピとなっています。

実際に通常のドッグフードに比べて「タンパク質量」「繊維量」が多く、満腹感を与えながらも摂取エネルギーを制限して体重増加が防げます。

また脂肪燃焼に必須である「L-カルニチン」や、肥満犬に多い皮膚・関節トラブルを抑制する効果がある「オメガ3脂肪酸」も配合されている点も魅力的です。

なお、妊娠中や幼犬などには対応していないため、注意しましょう。
価格 2,442円(税込)
内容量 800g〜
主原料 鶏肉
原産国 イタリア

ドクターズケアストマックケア低脂肪

ドクターズケアストマックケア低脂肪

ドクターズケアストマックケア低脂肪は、消化器疾患がある犬向けに開発された国産の療法食です。

主原料には米粉、米、フィッシュミールなど、消化性に優れた食材が使用されています。

また脂質・ナトリウム量が調整されているうえに、腸内環境を整える乳酸菌や食物繊維が配合されている点が特徴的です。

さらに一般的なドッグフードと比べると、脂質量が約25%抑えられており、甲状腺機能低下症に多い肥満防止にもつながります。

療法食でありながら「美味しさ」にもこだわって作られているため、気になる方はチェックしてみましょう。
価格 8,438円(税込)
内容量 800g
主原料 米粉・米など
原産国 日本

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈犬用〉 メタボリックス 小粒 ドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈犬用〉 メタボリックス 小粒 ドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈犬用〉 メタボリックス 小粒 ドライは、小型犬・中型犬向けの特別療法食です。

低カロリーで、減量に最適であることが科学的に証明されています

独自の原材料と低カロリーで、2ヶ月間で96%の犬の減量*1 に役立つことが科学的に証明された療法食です。

また独自の食物繊維ブレンドにより、低カロリーなうえに、しっかりと満腹感が得られるレシピとなっています。

食事量を減らす必要もないため、食欲旺盛なワンちゃんにもおすすめのドッグフードです。
価格(税込) 3,520円(税込)〜
内容量 1kg〜
主原料 小麦・鶏肉など
原産国 オランダ

スペシフィック 犬用 CRW‐1 減量アシスト1 ウェット

スペシフィック 犬用 CRW‐1 減量アシスト1 ウェット

スペシフィック 犬用 CRW‐1 減量アシスト1 ウェットは、ウェットタイプの療法食です。

エネルギー量(カロリー)は制限しつつも、タンパク質・ミネラル・ビタミン含有量を増量しているため、しっかりと栄養が摂取できます

また食物繊維が豊富なため、糖尿病を併発しているワンちゃんにも最適です。

さらに、脂質量も最大限に制限されています。

スペシフィック 犬用 CRW‐1 減量アシスト1 ウェットは香りもよく、食いつきが良いとの口コミも多いので、減量食が苦手なワンちゃんにおすすめのドッグフードです。
価格(100g×7) 1,540円(税込)〜
内容量 100g×7
主原料 豚肉・とうもろこしなど
原産国 デンマーク

甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないもの

ここまでで、甲状腺機能低下症の犬におすすめのドッグフードを紹介しました。

上記で紹介したドッグフードは甲状腺低下症に最適な食材・成分のため、安心して与えられます。(獣医師への相談は必須)

ただし甲状腺機能低下症の犬は、「食べてはいけないもの」も存在します

ここからは、「甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないもの」を紹介します。

甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないもの
  • 高脂肪のドッグフード
  • 海藻
  • 大豆食品
  • レバー
下記で詳しく解説します。

高脂肪のドッグフード

甲状腺機能低下症の犬は、コレステロールや中性脂肪の値が高くなりやすい状態にあります。

そのため、高脂肪のドッグフードは食べてはいけません。

特に脂肪分の多い肉類は、甲状腺機能低下症の犬は避けるべきです。

さらに注意が必要なのは、「酸化した脂肪」です。

何度も加熱された肉類や、保存期間が長く酸素に触れる時間が長い食品は、脂肪が酸化しやすくなります。

酸化した脂肪は、健康に悪影響を与えるため、甲状腺機能低下症の犬には絶対に与えないようにしましょう。
甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけない脂肪分
・高脂肪
・酸化した脂肪

海藻

海藻には、ヨウ素という成分が含まれています。

ヨウ素は、過剰に摂取することで甲状腺機能を低下させる恐れがあるとされているため、注意が必要です。

大豆食品

大豆には、大豆イソフラボンという成分が含まれています。

大豆イソフラボンは海藻と同様で、甲状腺機能を低下させる恐れがあるとされているため、注意が必要です。

また大豆はミネラルを吸収してしまうため、甲状腺機能低下症の犬にはおすすめできません。

レバー

レバーも甲状腺ホルモンの分泌を抑える作用があるとされています。

レバーを使用しているドッグフードも多いため、注意が必要です。

犬の甲状腺機能低下症の原因

犬の甲状腺機能低下症の主な原因は、「原発性の甲状腺機能低下」「続発性の甲状腺機能低下」「甲状腺ホルモンの変換異常」の3つに分類されます。

・原発性の甲状腺機能低下
・続発性の甲状腺機能低下
・甲状腺ホルモンの変換異常

成犬の甲状腺機能低下症の約95%は、甲状腺そのものに問題がある「原発性の甲状腺機能低下症」とされています。

また脳の視床下部や脳下垂体からの甲状腺ホルモン分泌指令に異常が生じる「続発性の甲状腺機能低下」も考えられます。

「甲状腺ホルモンの変換異常」は、組織細胞内で甲状腺ホルモンがうまく変換されず、甲状腺機能低下症の症状を示すものです。

いずれにせよ、甲状腺機能低下症の症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談することが重要と言えます。
甲状腺機能低下症の症状例
・元気がない
・むくみがある
・低体温
・脱毛など

犬の甲状腺機能低下症に関するよくある質問

ここからは、犬の甲状腺機能低下症に関するよくある質問を紹介します。

犬の甲状腺機能低下症に関するよくある質問
  • 犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードの注意点は?
  • 犬の甲状腺機能低下症にはどんなドッグフードがおすすめ?
  • 甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないものはある?

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードの注意点は?

甲状腺機能低下症向けの食事療法ドッグフードは、獣医師の指示のもと与える必要がある点に注意が必要です。

また甲状腺機能低下症向けのドッグフードに限らず、フードを切り替える際は1週間〜2週間ほどかけて徐々に切り替えることが重要です。(下記引用参照)

ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。フードを変える時には、犬や猫の状態を見ながら、1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
引用元:環境省飼い主のためのペットフード・ガイドライン

犬の甲状腺機能低下症にはどんなドッグフードがおすすめ?

愛犬が甲状腺機能低下症であれば、下記の特徴があるドッグフードを選んであげましょう。

・消化しやすい良質なタンパク質が含まれているか
・低脂質か
・低カロリー&低糖質か
・腸内環境を整える成分が含まれているか
ただし先述したように、甲状腺機能低下症のドッグフードは獣医師の指示のもと与えてください。

甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないものはある?

甲状腺機能低下症の犬が食べてはいけないものは、下記の通りです。

・高脂肪のドッグフード
・海藻
・大豆食品
・レバーなど
判断に迷った際は、獣医師に相談しましょう。

犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード|まとめ

今回は、犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフードを紹介しました。

適切なドッグフードを与えることで、愛犬の甲状腺機能低下症の改善効果が期待できます

逆に甲状腺機能低下症の犬には、「高脂肪のドッグフード」や「高カロリーのドッグフード」など、食べてはいけない食べ物も存在します。

特に「高脂肪のドッグフード」や「高カロリーのドッグフード」などは、肥満につながるため、避けるべきです。

そのためまずは、今回紹介した「犬の甲状腺機能低下症におすすめのドッグフード」を参考に、愛犬に合うフードをチェックしてみましょう。
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ナチュラルドッグフードのひろば編集部

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