子犬の離乳食はいつまで?ドッグフードへ切り替える4つのポイントも紹介

子犬の離乳食はいつまで?ドッグフードへ切り替える4つのポイントも紹介

「子犬の離乳食はいつまで?」
「いつからドッグフードに切り替える?」

このように、子犬の離乳食に関する疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

結論、子犬に離乳食を与えるのは「生後50〜60日頃まで」が一般的です。

生後50〜60日頃を過ぎると歯が生え変わり、普通食(ドッグフード)を食べられるようになります。

ただし、離乳食を卒業する子犬にドッグフードを与える際には、いくつか注意すべき点があります

そこで今回の記事では、「子犬に離乳食を与えるのは生後50〜60日頃まで」である理由と、「離乳食を卒業する子犬にドッグフードを与える際のポイント」「注意点」を紹介します。

最後まで見ることで、愛犬の成長をサポートするための正しい知識を身につけられますよ。

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子犬に離乳食を与えるのは生後50〜60日頃まで

環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、子犬に離乳食を与えるのは「生後50〜60日頃まで」となっています。(下記引用参照)

離乳期
生後20~60日ぐらい。柔らかくしたフードを少しずつ与えます(離乳期用または成長期用)。
引用元:環境省飼い主他のためのペットフードガイドライン

生後50日より前は乳歯が生え揃っていないうえに、消化器官も未発達であるため、離乳食を与えます。

ただし生後50〜60日頃を過ぎると成長期を迎えるため、徐々に普通食(ドッグフード)に切り替えましょう。

生後50〜60日頃からドッグフードに切り替える

離乳食を卒業する「生後50〜60日頃」を過ぎたら、徐々にドッグフードに切り替えましょう。

ライフステージ 時期 与えるべき食事
哺乳期 誕生~30日ぐらい 母乳またはミルク(犬専用)
離乳期 生後20~60日ぐらい 離乳食または柔らかくしたフード
成長期 生後50日~10か月ぐらい(小型犬) ドッグフード(子犬用)
生後50日~1年ぐらい(中型犬) ドッグフード(子犬用)
生後50日~1年半ぐらい(大型犬) ドッグフード(子犬用)
成犬期 成長期後から7年間程度(大型犬は5年) ドッグフード(成犬用)
中高齢期 約8~10歳(大型犬は6~7歳) ドッグフード(シニア用)

参照元:環境省飼い主他のためのペットフードガイドライン

ただし急に離乳食を止めるのではなく、「徐々に切り替える」ことが重要です。

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離乳食を卒業する子犬にドッグフードを与える際のポイント

離乳食を卒業する子犬にドッグフードを与える際は、下記のようにいくつか意識すべきポイントがあります。

離乳食を卒業する子犬にドッグフードを与える際のポイント
  • 生後90〜120日まではドライフードをふやかす
  • フードを1日4・5回に分けて与える
  • 給餌量を守る
  • いきなりドッグフードに切り替えない
下記で詳しく解説します。

生後90〜120日まではドライフードをふやかす

個体差があるものの、生後90日〜120日(3カ月〜4カ月)頃までは乳歯が完全に生え揃っていません。

そのためドライフードを与える場合、生後90日〜120日(3カ月〜4カ月)頃まではふやかして与えましょう

固いドライフードの場合、食べにくいことが理由で「食欲不振」になったり、飲み込んでしまって「消化不良」になったりする恐れがあるからです。

歯が生え揃ってから1カ月ほどしたら徐々に普通食(ドライフード)に切り替えましょう。
ドッグフード(ドライフード)をふやかす際のポイント
  • 「電子レンジ」または「ぬるま湯(30〜40度)」でふやかす
  • ミネラルウォーターは使わない(尿結石症の恐れがあるから)
  • ふやかしたお湯も与える

フードを1日4・5回に分けて与える

子犬は消化不良を起こす恐れがあるため、フードは1日4〜5回に分けて与えましょう

具体的には生後60日(2カ月)頃までは「4〜5回」、生後60日〜150日(3〜5カ月)までは「3回」、生後180日(6カ月)以降は1日2回が目安です。

ライフステージ 1日あたりの給餌回数
生後60日(2カ月)頃まで 4〜5回
生後60日〜150日(3〜5カ月)まで 3回
生後180日(6カ月)以降 2回

ただし上記のドッグフードの給餌回数は、あくまで目安です。

犬種や体質、運動量によっても異なるため、愛犬に適した給餌回数を見極めましょう。

判断が難しい場合は、獣医師と相談することもおすすめです。

給餌量を守る

ドッグフードは、パッケージの裏面に年齢別の給餌量が記載されています。

記載されている給餌量を目安に、適切な量を与えましょう。

とは言っても給餌回数と同様に、犬種や運動量によっても異なる場合があるため、愛犬の様子を見ながら適量を与えましょう。

いきなりドッグフードに切り替えない

離乳食を卒業する時期だからと言って、いきなりドッグフードに切り替えるのはNGです。

急にドッグフードを切り替えてしまうと、「吐く」「下痢」の恐れがあります。

離乳食からドッグフードに切り替える際は、1週間〜2週間ほどかけて徐々に切り替えましょう。(下記引用参照)

ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。フードを変える時には、犬や猫の状態を見ながら、1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
引用元:環境省飼い主のためのペットフード・ガイドライン

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離乳食を卒業する子犬向けのドッグフードの選び方

離乳食を卒業する子犬は、どんなドッグフードを与えても良いわけではありません。

しっかりと成長してもらうためには、子犬に適切なドッグフードを与えることが重要です。

ここからは、離乳食を卒業する子犬向けのドッグフードの選び方を紹介します。

離乳食を卒業する子犬向けのドッグフードの選び方
  • 「子犬」「全年齢」向けの記載があるか
  • ドッグフードの粒サイズが小粒か
  • 主原料が良質なタンパク質か
  • 不要な添加物が使用されていないか
下記で詳しく解説します。

「子犬」「全年齢」向けの記載があるか

犬や猫は、成長段階に応じたフードを選択することが重要です。(下記引用参照)

犬・猫は、下記の成長段階に合わせたフードを選択する必要があります。
また、前述した通り、「総合栄養食」と表示をする場合は、そのペットフードが適用となる犬又は猫の成長段階の併記が必要であることが「ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則」で求められています。「施行規則」に定められている成長段階は栄養要求量の高い順に

①:「妊娠期/授乳期」
②:「幼犬期・幼猫期/成長期又はグロース」
③:「成犬期・成猫期/維持期又はメンテナンス」
④:①~③まですべてを満たす場合は「全成長段階/又はオールステージ」
と分類されています。
引用元:一般社団法人ペットフード協会ペットフードの種類

ドッグフードごとに対象年齢が異なるため、パッケージに「子犬向け」「全犬種対象」などの記載があるフードを選びましょう。

子犬向けのドッグフードの例
  • 子犬向け
  • 全犬種対応
  • パピー用
  • オールステージ対応など

子犬に成犬や、シニア犬向けのドッグフードは適していません。

成犬やシニア犬向けの栄養成分、栄養バランスを考えて作られているからです。

ライフステージに適したドッグフードを選ぶことで、成長をサポートできますよ。

ドッグフードの粒サイズが小粒か

子犬向けのドッグフードを選ぶ際は、ドッグフードの粒サイズが「小粒」かも重要です。

具体的には、子犬は5〜8mm程度の超小粒サイズがおすすめです。

粒の大きさ 向いている犬
超小粒(5〜8mm程度) ・超小型犬
・子犬
・シニア犬
小粒(8〜10mm程度) ・小型犬
・丸飲みする犬
中粒(普通粒)(10〜12mm程度) ・中型犬
大粒(12mm以上程度) ・大型犬

粒サイズが大きいと「消化不良」「食欲不振」になる恐れがあるため、子犬に適した粒サイズを選択しましょう。

なお犬種によって適切なサイズは異なるため、愛犬の口に合う粒サイズを選択することも重要です。

主原料が良質なタンパク質か

子犬向けのドッグフードを選ぶ際は、主原料が良質なタンパク質かも重要です。

犬にとってタンパク質は、筋肉・骨・皮膚・被毛・臓器・爪を作るために欠かせない成分だからです。

具体的には「鶏肉」「馬肉」「鹿肉」「サーモン」「マグロ」など、明確な動物性タンパク質が記載されているドッグフードを選びましょう。

逆に「肉類」など、明確な原材料名が記載されていないものは「4Dミート」の可能性もあるため、避けた方が良いです。

4Dミートとは

4Dミートとは、「DEAD(屠殺以外で死んだ動物の肉)」「DISEASED(病気の動物の肉)」「DYING(死にかけの動物の肉)」「DISABLED(障害がある動物の肉)」と、4つの「D」の肉

不要な添加物が使用されていないか

子犬向けのドッグフードを選ぶ際は、不要な添加物が使用されていないかも重要です。

日本国内で購入できるドッグフードに含まれる添加物は安全性が確認されている(下記引用参照)ものの、長期的に摂取することは避けるべきです。

ペットフードに使用される原材料は、元々は自然・天然のものなので、そのままでは、そこに含まれる栄養素の量にバラツキが生じます。そこで、ペットフード中の栄養素を一定に保つために各種栄養添加物を使用します。ペットフードに使用される添加物は、食品や飼料に使用が許可されたもので、それらの添加物は人間および動物の健康を損なわないことを確認する安全性試験が実施されており、過去の使用実績等から安全であるとされているものです。
引用元:一般社団法人ペットフード協会ペットフードと添加物

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離乳食を卒業する子犬におすすめのドッグフード3選

ここからは上記で紹介した選び方をもとに、離乳食を卒業する子犬におすすめのドッグフードを紹介します。

離乳食を卒業する子犬におすすめのドッグフード3選
  • このこのごはん
  • モグワンドッグフード
  • ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育子犬用
それぞれの特徴は、下記で詳しく紹介します。

このこのごはん

このこのごはん

このこのごはんは、生後3カ月以上の子犬から与えられる小型犬向けのドッグフードです。

小型犬に多い「におい」「毛並み」「目元」に関する悩みをサポートする成分が豊富に配合されています

原材料には低脂質で高タンパク質な鶏肉や、牛肉の1,7倍ものタンパク質が含まれている鹿肉をはじめ、ヒューマングレードの食材が使用されているため、安全性も高いです。

また犬にとって不要な成分は一切使用されていない無添加のため、安心して与えられます

このこのごはんは鰹節も配合されており、良い香りがするため、食いつきの悪い子犬にもおすすめのドッグフードです。

価格(税込) 【通常】3,850円
【定期】3,278円
定期コースで15%OFF
※2024年9月2日時点の価格情報
内容量 1kg
対象 全犬種・全年齢
主原料 鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、玄米
原産国 日本

\初回購入者限定で送料無料&15%OFF /

このこのごはんは子犬に与えてOK?何か月から与えられるのか解説

モグワンドッグフード

モグワンドッグフード

モグワンドッグフードは、全犬種・全年齢に対応しているドッグフードで、累計販売数は450袋を突破しています。

「理想の食いつきの良さ」をコンセプトに作られており、動物性原材料は50%以上と高タンパク質です。

犬は元々肉食であったため、動物性タンパク質が豊富なモグワンに変えてから食いつきが良くなったとの口コミも多く見られます。

また使用される原材料はヒューマングレードなうえ、不必要な添加物は一切使用されていないため、安心して与えられます

モグワンドッグフードは、定期コース(いつでも解約可能)での購入で初回50%オフでお試しできますよ。

価格(税込) 【通常】5,038円
定期初回】2,519円
【定期】4,030〜4,534円
定期コースで初回1個半額
※2024年9月2日時点の価格情報
内容量 1.8kg
対象 全犬種・全年齢
主原料 チキン&サーモン
原産国 イギリス

\初回購入者限定半額キャンペーン実施中/

モグワンは子犬(パピー)にも与えられる?与え方も解説

ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育子犬用

ソルビダ グレインフリー チキン 室内飼育子犬用

ソルビダグレインフリーチキン室内飼育子犬用は、室内で飼育される小型犬向けのドッグフードです。

主原料にはオーガニックチキンを使用しており、他にも成長期の子犬に最適な成分が豊富に含まれています。

また野菜や果物は、USDA(米国農務省)の厳しいオーガニック基準をクリアしているため、安全性が高いです。

さらにグレインフリードッグフードのため、愛犬が穀物アレルギーを持っているご家庭やアレルギーが心配な飼い主の方でも安心して与えられます。
価格(税込) 3,146円(税込)〜
内容量 900g・1.8kg・5.8kg
主原料 オーガニックチキン
原産国 アメリカ

子犬にドッグフードを与える際の注意点

子犬にドッグフードを与える際には、いくつか注意点が存在します。

特に下記の3つには、注意が必要です。

子犬にドッグフードを与える際の注意点
  • ドッグフードは1カ月内に食べきる
  • 子犬向けでないドッグフードは与えない
  • ドッグフードは適切に保管をする
下記で詳しく解説します。

ドッグフードは1カ月内に食べきる

ドッグフードは、できるだけ1カ月ほどで食べきりましょう。

一度開封すると、酸化が始まるからです。

酸化したドッグフードは「におい」「味」が変化し、食べなくなる恐れもあります。

なおドッグフードのパッケージには「賞味期限」「消費期限」が記載されているものの、基本的には開封前のものしか記載されていません。

そのため、一度開封したドッグフードはできる限り1カ月ほどで食べきりましょう。

ただし、あくまで給餌量・給餌回数を守ることのほうが重要である点は忘れないよう注意してください。

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子犬向けでないドッグフードは与えない

先述したように、子犬にドッグフードを与える場合、子犬向けのフードを選択しましょう。

成犬やシニア犬向けのドッグフードは、成長期の子犬に適していない栄養成分で作られていることがあるからです。

そのため、子犬にドッグフードを与える場合、子犬向けのフードを選択しましょう。

ドッグフードは適切に保管をする

子犬に与える際に限らず、ドッグフードは適切に保管することが重要です。

ドッグフードの適切な保管方法は、下記の通り。

・小分けにして保存する
・直射日光が当たらない場所に保存する
・温度・湿度が低い場所に保存する
・冷蔵庫には保存しない(ウェットフードを除く)
適切に保存をすることで、酸化が防げますよ。

子犬がドッグフードを食べない理由

子犬がドッグフードを食べない時に考えられる主な理由は、下記の通りです。

・匂い・味が気に入らない
・普通食(ドッグフード)に慣れていない
・人間の食べ物を与えすぎている
・運動量が少ない
・給餌量が多い
・粒サイズが大きい
・体調不良
・病気など

食欲がある場合、体調不良や病気ではない可能性が高いです。

その場合は、下記で紹介する対処法を実践しましょう。

子犬がドッグフードを食べない時の対処法

子犬がドッグフードを食べない時は、下記の対処法を実践しましょう。

・ドッグフードを変える
・ドッグフードをふやかす
・おやつ・間食を与えすぎない
・ウェットフードに変える
・運動量を増やすなど
また現在与えているフードが「離乳食を卒業する子犬向けのドッグフードの選び方」で紹介した特徴に当てはまっているかもチェックしましょう。

子犬に離乳食を与えるのは生後50~60日頃まで!

先述したように、「子犬に離乳食を与えるのは生後50~60日頃まで」です。

子犬は生後50〜60日頃を過ぎると歯が生え変わるため、徐々に普通食(ドッグフード)に切り替えられます。

ただし急に普通食(ドッグフード)に切り替えると「拒否反応を起こす」「食べてくれない」恐れもある、1週間〜2週間ほどかけて徐々に切り替えることが重要です。

また離乳食を止める時期は個体差もあるため、愛犬の様子を見つつドッグフードに切り替えましょう。
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ナチュラルドッグフードのひろば編集部

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