ゴールデンレトリバーの寿命は短い?長生きの秘訣を紹介!!

ゴールデンレトリバーは大きな体にふさふさとした毛が愛らしい犬種です。

大型犬の中で代表的な犬種と言っても過言ではないでしょう。

愛らしいゴールデンレトリバーに魅了され「飼うのをずっと夢に見ていた」という方も少なくないはず。

ただ、動物を飼育するうえで飼い主が知っておかなければならないことは犬種の特徴と平均寿命です。

そして、愛犬の平均寿命を把握していれば、将来の病気リスクを回避できます。

そこで本コラムでは、ゴールデンレトリバーの平均寿命と病気リスクについて解説します。

併せて、長生きの秘訣も紹介しているので、是非最後までご覧ください。

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ゴールデンレトリバーってどんな犬種?

ゴールデンレトリバーは、温厚で友好的な性格から、多くの家庭で愛される大型犬の一種です。

もともとは鳥猟犬として開発されましたが、優れた訓練性と社交性から、家庭犬やサービス犬、セラピー犬としても活躍しています。

ゴールデンレトリバーの特徴的な金色の被毛は、美しく柔らかい触感があり、定期的な手入れが必要です。

また、知能が高く、指示を素早く理解し、忠実に従う性質を持っています。

エネルギッシュで遊び好きな一方で、穏やかな一面もあり、子供やほかのペットとも仲良く過ごせます。

ただ、適度な運動を必要とするので、広いスペースを確保したうえでの飼育がおすすめです。

まとめとして、ゴールデンレトリバーは、親しみやすさと信頼性から、多くの人々にとって理想的なコンパニオンアニマルと言えるでしょう。

ゴールデンレトリバーの平均寿命は?

「アニコムの家庭動物白書」には、ゴールデンレトリバーの平均寿命は10〜12歳と記載されています。

犬を飼った経験のある方は、ゴールデンレトリバーの平均寿命を短いと感じるかもしれません。

では、ほかの犬種の平均寿命はどれくらいなのでしょうか。

次項でほかの犬種との寿命を比較してみましょう。

他の犬種と比べてゴールデンレトリバーの平均寿命は?

ゴールデンレトリバーの平均寿命が短いのか、長いのか明確にするために平均寿命一覧表をまとめました。

犬種 サイズ 平均寿命
チワワ 小型犬 12~16歳
ペキニーズ 小型犬 12~15歳
シーズー 小型犬 12~15歳
ビーグル 中型犬 12~15歳
ボーダー・コリー 中型犬 10~14歳
ゴールデンレトリバー 大型犬 10~12歳
ラブラドールレトリバー 大型犬 10~12歳
シェパード 大型犬 10~12歳
ドーベルマン 大型犬 8~10歳

犬の犬種というより、犬のサイズで平均寿命に違いがあることがわかりますね。

意外にも小型犬や中型犬と比べ、大型犬の平均寿命が短いという結果になっています。

ゴールデンレトリバーの寿命が短いのはなぜ?

そもそもなぜ、ゴールデンレトリバーを含む大型犬の平均寿命は、小型犬や中型犬より短いのでしょうか。

ゴールデンレトリバーの平均寿命が短い理由は主に2つあります。

小型犬と比べて基礎代謝が高い

ゴールデンレトリバーの寿命が小型犬より短い理由のひとつとして、基礎代謝率の違いが挙げられます。

基礎代謝率とは、身体が安静状態にあるときに消費するエネルギー量を指し、大型犬の方が基礎代謝率が高い傾向にあると言われています。

とくに大型犬は体重や体積が大きいため、日常生活においてより多くのエネルギーが必要です。

加えて、身体の負担も増加します。

以上の要因により、心臓や関節、そのほかの臓器にかかる負担が大きくなり、結果として寿命が短くなるのです。

特定の遺伝的疾患にかかりやすい

ゴールデンレトリバーは、特定の遺伝子疾患にかかりやすいと言われています。

なぜなら、繁殖の過程で近親交配が多く行われてきたためです。

人気のある犬種のため、特定の外見や性格を保つために近い血縁間での交配が繰り返されてきました。

この結果、特定の遺伝子が集中しやすくなり、遺伝的疾患にかかりやすくなったのです。

例えば、股関節形成不全や肘関節形成不全、心臓病、癌などがよく見られます。

また、ゴールデンレトリバーのサイズや体型も以上の疾患の発症リスクを高める一因となっています。

ギネスに登録されたゴールデンレトリバーの寿命は20歳

すべてのゴールデンレトリバーの寿命が短いわけではありません。

ゴールデンレトリバーの中には、20歳を迎え、世界最高齢を記録した子がいます。

犬の20歳を人間で換算すると、120歳に相当すると言われています。

20歳まで長生きするのは珍しいケースですが、しっかりと飼い主がケアをしてあげれば、ゴールデンレトリバーであっても長生きするということが立証されました。

ゴールデンレトリバーの寿命を短くする病気

Full length portrait of Labrador dog lying on examination table at vet clinic with male veterinarian stroking him, copy space

愛犬に健康的に長生きしてもらいたいなら、病気リスクを把握しておきましょう。

そこで、ゴールデンレトリバーの寿命を短くする可能性がある病気を紹介します。

股関節形成不全

股関節形成不全は、ゴールデンレトリバーをはじめとする大型犬に多く見られる遺伝的な疾患です。

この病気は、股関節の構造に異常があり、股関節が適切に形成されないことによって引き起こされます。

股関節形成不全は、遺伝的要因とともに、成長期の過度な運動や不適切な栄養管理が発症リスクを高めるとされています。

主な症状は下記の通りです。

  • 歩行異常
  • 運動後の痛み
  • 後肢の筋力低下

股関節形成不全は、早期発見と適切な治療が重要であり、体重管理や運動制限、外科的処置などが治療法として用いられます。

リンパ腫

リンパ腫はリンパ節に発生する悪性の腫瘍で、ゴールデンレトリバーではとくにリンパ系リンパ腫が多く見られます。

免疫系の細胞が異常に増殖し、正常なリンパ節の機能を妨げるのがリンパ腫の主な症状です。

とくに腫れや疲れ、体重減少などが症状として見られます。

愛犬が「普段よりぐったりしている」「体重の減少が著しい」という場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

胃捻転

胃捻転は、胃がねじれてしまう病気です。

胃捻転には緊急の医療処置が必要で、放置すると命に関わることがあります。

胃捻転の原因になりかねない行為は、下記の通りです。

  • 大量の食事や水分の摂取
  • 急速な食事
  • 激しい運動

また症状には、腹部の膨満、嘔吐不能、落ち着きのなさ、呼吸困難などがあります。

胃捻転の予防には、食事を小分けに与え、運動は食後少し時間を置いてから行うことが重要です。

骨肉腫

骨肉腫は、とくに長い骨に発生しやすく、前肢や後肢に腫瘍ができるケースが多いです。

この病気は骨の異常な増殖を引き起こし、痛みや腫れ、骨の脆弱化を招きます。

主な症状は下記の通りです。

  • 足を引きずる
  • 患部の腫れ
  • 食欲不振

骨肉腫の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や外傷が影響していると考えられています。

治療には、外科的切除や化学療法、放射線治療が用いられますが、進行が早いため、早期発見と迅速な対応が重要です。

飼い主は、犬の健康状態を注意深く観察し、異常が見られた場合は速やかに獣医師に相談することが求められます。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、ゴールデンレトリバーにおいて比較的よく見られる内分泌疾患です。

甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分な量のホルモンを産生できなくなることで発症します。

代表的な症状は、下記の通りです。

  • 体重増加
  • 運動不耐性
  • 被毛の薄毛や乾燥
  • 皮膚の異常
  • 元気の減退
  • 冷え性

症状が多く素人目では判断がつきにくいため、普段からよく愛犬を観察してあげることが重要です。

ゴールデンレトリバーの長生きの秘訣とは?

ゴールデンレトリバーの長生きの秘訣を4つ紹介します。

すぐに実践できるものばかりなので、本記事を参考に今日からチャレンジしてみましょう。

食事管理を徹底する

過度に食事を与えすぎることは肥満につながり、ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気リスクを高めます。

例えば、体重が増加することで関節に過剰な負担がかかり、関節炎や股関節形成不全のリスクが高まります。

病気リスクを高めないためにも、徹底した食事管理が重要です。

ドッグフードのパッケージに記載されている給与量等を目安にして、毎日の食事を調整してあげると良いでしょう。

ストレスを発散させる

ストレスは犬の寿命を縮める要因のひとつとなるので注意してください。

ストレスは、免疫系を弱め、病気に対する抵抗力を低下させる要因となります。

また、ストレスによって引き起こされる不安や行動問題は、心臓病や消化器系の障害を誘発するおそれがあります。

愛犬のストレスを発散させるためにも、良好なコミュニケーションを築き、スキンシップの時間を大切にしましょう。

愛情を伝えることで、ストレスが和らぎ、愛犬の寿命を延ばすことにつながります。

適度に運動させる

適度な運動は、ゴールデンレトリバーの長生きに直結する重要な要素です。

運動は、筋肉や関節の健康を維持し、肥満を防ぐことで、関節疾患や心臓病などのリスクを低減します。

運動により血液循環が改善され、酸素と栄養が全身に行き渡ることで、免疫力が向上し、病気に対する抵抗力が強くなります。

また、運動は精神的な健康をサポートするうえで欠かせません。

適度な運動を日常に取り入れることで、ゴールデンレトリバーの全体的な健康状態が向上し、結果として寿命が延びる可能性が高まります。

こうして、運動はゴールデンレトリバーの長寿と幸福な生活に欠かせない要素となるのです。

定期的に健康チェックを行う

ゴールデンレトリバーは遺伝子疾患にかかりやすい犬種と言われています。

ただ、初期症状だと素人目ではなかなか判別できません。

初期症状を見逃さないためにも、定期的に獣医師で健康チェックを行いましょう。

定期的に健康チェックを実施していれば、病気が判明しても、被害を最小限にとどめることができます。

ゴールデンレトリバーの寿命に関するQ&A

ゴールデンレトリバーの寿命に関するQ&Aをまとめました。

室内飼いだとゴールデンレトリバーは短命になりますか?

必ずしも室内飼いのゴールデンレトリバーが短命であるとは言えません。

適度なスキンシップと運動、徹底した食事管理のもと、飼育されていれば、室内飼いのゴールデンレトリバーでも長生きする可能性は十分にあります。

日本で確認されているゴールデンレトリバーの最高齢は?

日本で確認されているゴールデンレトリバーの最高齢は19歳です。

人間の年齢で換算すると、118歳にあたります。

まとめ

いかがでしょうか。

本コラムをご覧頂き、ゴールデンレトリバーの寿命について詳しく知ることができたかと思います。

前提として、ゴールデンレトリバーは遺伝的な背景から病気リスクが高い犬種であることを覚えておきましょう。

ただし、しっかりと愛情を注ぎ、日々ケアしてあげれば、ゴールデンレトリバーも長生きする可能性は十分にあります。

愛犬と長く一緒に暮らしたいなら、本コラムで紹介した長生きの秘訣を参考にしてみてください。

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暁彦松井

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