
- 犬が撫でられてうれしい場所は、耳まわり、首まわり、胸や背中、腰やしっぽの付け根
- スキンシップをとることで、信頼関係や病気の早期発見に繋がる
- 必ず犬の表情や行動で本当にうれしい思いをしているかを確認する必要がある
犬とのスキンシップは、信頼関係を深める大切なコミュニケーション手段です。
特に、犬が喜ぶ場所を正しく撫でることで、安心感や愛情を伝えられます。
一方で、触れられるのを嫌がる場所や仕草も知っておくことが重要です。
この記事では「犬が喜ぶ撫でる場所」を中心に、嫌がられずに愛犬と心地よく触れ合うコツを解説します。
目次
犬が触られて嬉しい場所

犬は体の部位によって、触られることに対する反応が大きく異なります。
心地よく感じるポイントを見極めて撫でることで、信頼や愛情がより深まるでしょう。
ここでは、犬が触られて嬉しいと感じやすい部位について、詳しく解説していきます。
耳まわり・耳の後ろ
犬にとって耳まわりや耳の後ろは非常に敏感な部位で、優しくなでることで血流が良くなり、筋肉の緊張もほぐれます。
この部分は自分でなかなか触れられないため、飼い主が手のひらや指先で包み込むように丁寧に触れてあげることが大切です。
特に外耳付近や耳の付け根は心地よく感じやすく、ここをやさしくなでられると犬はとてもリラックスし、安心した様子を見せることが多いでしょう。
体を飼い主に預けたり、穏やかな表情に変化するのは信頼関係が築けている証拠です。
強く押さえつけるのではなく、あくまでもソフトに愛情を込めてなでるのがポイントです。
こうしたスキンシップは犬の心と体の健康をサポートし、飼い主との絆もより深まります。
首や肩甲骨まわり
首や肩甲骨まわりは、犬が日常で特に凝りやすい場所です。
リードや首輪の影響も受けやすく、筋肉が固まりやすいことがあります。
両手で包み込むように、首から肩甲骨にかけてやさしくなでると、筋肉がほぐれて犬は力が抜け、うっとりとした表情を見せることが多いです。
犬自身が掻きにくい場所でもあるため、飼い主が積極的に触れてあげることが重要です。
こうしたマッサージは血流を促進し、気分をリフレッシュさせる効果もあります。
撫で終わった後には愛犬の動きや表情が柔らかくなることを感じられ、心を通わせる時間としてもおすすめです。
定期的に行うことで、肩こり解消やリラックス効果が期待できます。
胸や背中といった胴体
胸や背中などの胴体部分は、犬がリラックスしている時に特に触れられるのを好む傾向にあります。
胸は心臓や肺があり、そっと撫でることで愛犬に安心感を与えられます。
背中は筋肉が厚く、手のひらで包み込むように優しく大きな円を描きながら撫でると、犬も満足しやすいです。
愛犬が伏せている時や横になってリラックスしているシーンを見計らい、焦らずゆっくりと撫でてあげましょう。
健康チェックの一環として毛並みや皮膚の状態も観察しつつ優しく触れることで、病気や異常の早期発見にもつながります。
力を入れすぎず、犬が心地よいと感じる程度の強さで行うことが大切です。
こうした日々のコミュニケーションは、飼い主と愛犬との絆や信頼関係をより一層深めてくれるでしょう。
腰やしっぽの付け根
腰やしっぽの付け根は、犬自身ではうまく手が届かない特別な部位であり、多くの神経が集まっています。
そのため、飼い主が手の平をそっと添えて小さな円を描くように、やさしく撫でてあげることで、筋肉や脊椎周囲の緊張をやわらげ、リラックスさせることができるでしょう。
この部分を撫でられると、犬は嬉しそうにしっぽを振ったり、お尻をこちらに向けて「もっと撫でて」とアピールすることがよく見られます。
しっぽの付け根には「腰百会」というツボもあり、体全体のバランスを整える効果があるため、マッサージにも最適です。
毎日のふれあいの中でこの場所を優しく撫でることで、被毛や皮膚の健康チェックも自然と行え、異常の早期発見にもつながります。
犬との関わり合いにおいてスキンシップが果たす役割

犬との毎日のふれあいには、単なるなでる行為をこえた大切な意味があります。
愛犬との信頼関係を育むだけでなく、健康面や感情面にも良い影響を与えることができます。
ここでは、スキンシップが犬との生活においてどのような役割を果たしているのかを、具体的に解説していきます。
犬とコミュニケーションがとれる
スキンシップは、犬と飼い主の間で信頼関係を築くうえで非常に重要なコミュニケーション手段です。
犬は言葉を使わず、飼い主の手の温もりや優しい撫で方、表情、声のトーンから多くの感情を感じ取ります。
特に、耳や体を優しくなでてあげることで愛犬に安心感を与え、心が落ち着いてリラックスした状態へと導くことができるでしょう。
また、飼い主が微笑みながら穏やかな声で接することで、犬はさらに心を開きやすくなり、「この人は信頼できる存在だ」と強く認識します。
日常的なスキンシップは、単なる愛情表現にとどまらず、犬に安心や幸福感をもたらし、同時にストレスや不安の軽減、健康の維持にも役立ちます。
犬に対する愛情表現になる
犬にとってスキンシップは、愛されていることや大切にされていることを実感できる、もっとも分かりやすい愛情表現です。
飼い主のやさしい手で撫でてあげたり、そっと触れることは、犬の心を穏やかにし、幸福感を高める効果があります。
また、この触れ合いによって愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、犬だけでなく飼い主自身にもリラックス作用や安らぎ、前向きな気持ちが生まれることが科学的にも報告されています。
毎日の中で細やかなスキンシップを積み重ねることで、信頼や愛着が一層強くなり、心の距離がぐっと近づいていきます。
犬は飼い主とのふれあいを全身で楽しみながら、「自分は大切にされている」と安心し、家族の一員としての自覚や絆がより深まっていくでしょう。
こうした日常の愛情表現を大切にすることで、双方にとって心豊かで、より親密な関係を築くことができるのです。
皮膚炎やしこりのような疾患が早期発見できる
日々のスキンシップは、愛犬の健康管理において非常に重要な役割を果たします。
手で体に優しく触れながら、毛並みや皮膚の状態を細かく観察することで、しこりや赤み、腫れ、かゆみ、傷などの異常を早期に発見しやすくなります。
このようなスキンシップを習慣化しておけば、皮膚炎やしこりといった疾患も悪化する前に気づき、迅速に動物病院で適切な治療を受けることができるでしょう。
特に犬は体調不良を隠そうとする傾向があるため、飼い主が小さな違和感にも敏感になることが大切です。
また、触れ合いながら健康チェックを行うことで、愛犬との信頼関係も深まり、普段との違いを察知しやすくなります。
継続的なチェックは健康維持や寿命の延伸、QOL(生活の質)の向上につながるだけでなく、万が一の異常の早期発見と予防にも役立つのです。
【喜びの表現】犬が撫でられてとろけているサイン
犬は言葉を話せないぶん、体の動きや表情を通して気持ちを伝えるのが特徴です。
特に、撫でられてうれしいときには、リラックスした独特のサインを見せてくれることがあります。
ここでは、愛犬が「気持ちいい」と感じているときに見せるしぐさを具体的に解説します。
目を細める
犬が撫でられているときにゆっくりと目を細めるのは、飼い主を信頼し、安心しているときに見せるとてもリラックスした仕草です。
この時、目のまぶたがとろけるように半分閉じられ、顔や体の力もすっと抜け、自然と全身が緩んだ様子が表れます。
警戒心が解け、安心してその場を楽しんでいる証拠であり、外の刺激や周囲への注意を忘れ、「ここは安全だ」と心から感じているサインです。
また、この状態では規則正しい穏やかな呼吸になり、表情も柔らかくなります。
飼い主に触れられる心地よさと愛情が、しっかり愛犬に伝わっている証で、触れ合うことで絆や信頼関係をさらに強めることができます。
寝はじめたり寝る態勢に入ったりする
犬を撫でていると、その場でゆっくり横になったり、目を閉じて眠りにつく様子を見せることは多く、これは飼い主のそばが最も安心できる場所になっている証拠です。
犬は警戒心が強い動物ですが、心身ともにリラックスしているときや飼い主の信頼を感じているときには、無防備な姿勢で身を預けるようになります。
特に仰向けで寝る「へそ天」や、目を細めて再び眠る動作などは、極めてリラックスし安心しているサインといえるでしょう。
このような態度を取るとき、犬は飼い主との触れ合いが心地よく、その瞬間に幸福感を感じていることが多いです。
撫で方が適切ならば、犬は全く警戒せず、そばでゆっくりと穏やかな時間を過ごします。
お腹を見せて寝転がる

犬が自分からお腹を見せてゴロンと寝転がる行動は、飼い主への絶対的な信頼や安心感の表れです。
お腹は犬にとって最大の弱点であり、それをさらけ出すのは心から相手を信じている証拠になります。
また、以前お腹を撫でられて気持ち良かった経験があると、「もっと撫でてほしい」「構ってほしい」と甘える気持ちでこの行動を取ることも多いです。
犬種や性格、生活環境によっても見せやすさは異なりますが、お腹を見せる姿は犬が不安や恐怖心から解放され、完全にリラックスしているサインです。
このようなときはゆっくりと優しくお腹や脇腹を撫でてあげ、犬の愛情や信頼に応えてあげましょう。
【要注意】犬が撫でられるのを嫌がるサイン
犬は快・不快を言葉では伝えられないため、しぐさや表情を通じて意思を示します。
スキンシップの最中に見せる小さな反応を見逃さないことが、良好な関係づくりには欠かせません。
ここでは、犬が「もう触らないでほしい」と感じているときに見せる代表的なサインについて解説します。
しっぽの振り方が違う
@miyu_cheerly ワンちゃんが尻尾を振っていても、喜んでいると思うのは間違いだよ
犬が尻尾を振るときは嬉しさだけでなく緊張や不安も表現しています。
普段と異なる速さや、下向きに小刻みに動かす様子が見られた場合、それは警戒や嫌悪のサインかもしれません。
例えばしっぽの付け根を低く保ち、左右にほんの少し揺らす動きをしている場合、撫でられるのを「やめてほしい」と感じている可能性があります。
強い動きや、途中でしっぽを止めてしまう場合も同様です。
また、しっぽがお尻の下側に入り込む、震えるような仕草も、触れられること自体が負担となっている合図と考えられます。
犬によって尻尾で示す感情表現は微妙に違うため、普段との変化をしっかり観察することが大切です。
体を引く・耳を倒す
犬が撫でられそうになると体を引いたり、耳を横や後ろに伏せる仕草を見せる場合、これは「今は触ってほしくない」という明確な意思表示です。
特に目を大きく見開き耳を後ろに倒している場合や、軽く口を開けている場合は、緊張やストレス、不快感、もしくは軽い恐怖を感じているサインとも取れます。
無理に近づいたり撫でたりすると、犬との信頼関係に悪影響を及ぼすことがあるため、このような態度や表情が見られたら、十分に距離を保ち、犬の気持ちを最優先しましょう。
また、耳だけでなく目や口、しっぽなど他のボディランゲージも合わせて観察し、総合的に犬の気持ちを判断することが重要です。
あくびをする
犬があくびをするのは、眠い時だけではありません。
飼い主が撫でている途中や、急に構おうとしたときにあくびを見せる場合、ストレスや緊張、不安のサインであることが多いです。
この行動はカーミングシグナルと呼ばれ、犬自身がその場の緊張を和らげようとしたり、飼い主に「少し距離を置いてほしい」「落ち着きたい」と心の内を伝えているのです。
また、あくび以外にも身震いをしたり、体を舐める仕草が同時に見られる場合は、環境や接し方に犬がプレッシャーを感じている可能性があります。
愛犬のこうしたサインを見逃さず、撫でるのを一度やめて様子を観察することが大切です。
不安やストレスが続くと体調にも影響を及ぼすため、犬の気持ちに寄り添い、安心できる空間や接し方を心がけましょう。
片方の前足を動かす
犬が撫でられているときに片方の前足を上げたり、さりげなく動かす仕草は、必ずしもリラックスしているサインではなく、落ち着きのなさや困惑、さらには不安や戸惑いを感じている可能性があります。
特に突然の環境の変化や、周囲の物音、慣れない触れ方などが原因で、不安や警戒心を抱くことがあります。
また、愛犬が飼い主の手を避けるような動きを見せた場合、「ここは触ってほしくない」「今は距離を置いてほしい」という気持ちであることも少なくありません。
こうしたサインに気づいたら、無理に撫で続けるのは控え、一度手を止めて、犬が自分から近づいてくるまで待つことが大切です。
愛犬のペースを尊重し、安心感を与える時間と空間を用意してあげましょう。
歯を見せたり食いしばったりする
犬が歯をむき出しにして「ウー」と唸ったり、口元を固く締めて食いしばるような姿を見せた場合、それは非常に明確な拒絶や警告のサインです。
こうした仕草は、強いストレスや恐怖、あるいは警戒心が高まっている時に表れます。
この時、犬は自分の身を守ろうと本気で噛みつく恐れがあるため、飼い主や周囲の人はすぐに距離をとり、無理に近づいたり撫でたりしないように注意しましょう。
口元が固く引き締まっている場合は、犬が極度の緊張や警戒、恐怖を感じている可能性が高く、表情や全身にも強張りがみられることがあります。
そのため、状況に応じて無理に関わろうとせず、犬の心が落ち着くまでそっと見守るのが大切です。
犬とのスキンシップにおける5つのコツ
犬とのスキンシップは、ただ触れるだけではなく、タイミングや方法によってその効果が大きく変わってきます。
犬の性格や好みに合わせた接し方を心がけることで、より深い信頼関係が築けるようになります。
ここでは、スキンシップをより良いものにするためのポイントを解説します。
撫でる場所の好みは犬によって違う
犬がリラックスできる場所は個体によって異なります。
例えば耳や首、背中を触られると安心する犬がいる一方、手足や尻尾を苦手とする場合も少なくありません。
実際に触る際には、まず犬の反応を丁寧に観察し、表情や体の動きから快・不快を見極めることが大事です。
撫でている途中で身を寄せてきたり、目を細めたりすれば、その場所を気に入っている証拠です。
一方で、体を引いたり耳を倒したりした場合は、直ちにその場所から手を離し、無理強いしないことが重要になります。
撫でられるのを喜びやすい犬種

ラブラドール・レトリーバーやゴールデンレトリーバーなどの犬種は、人との触れ合いが大好きな傾向があります。
彼らは基本的に社交的な性格で、撫でてもらうことで大きな安心感と喜びを感じやすいです。
飼い主とのスキンシップを積極的に求めることが多く、体を預けてきたり、うっとりした表情を見せることもあります。
一緒にいる時間が長いときほど、この心地よさが絆として強まるため、こまめに撫でたり一緒に遊んだりしながら触れ合いの時間を大切にしましょう。
撫でられるのが苦手・嫌がりやすい犬種

柴犬やシベリアンハスキーなど、一部の犬種は自立心が強く、体を触られることに敏感だったり、苦手意識を持っている場合があります。
これらの犬種は、自分のペースを大切にする傾向があり、無理なスキンシップを強いると警戒心を増すおそれがあります。
はじめは短時間にとどめ、愛犬の反応を見ながら徐々に慣らすことが効果的です。
「スキンシップ=楽しい」と感じられるよう、やさしく声をかけるなど安心感を与える工夫にも配慮しましょう。
普段のスキンシップの頻度を見極める
スキンシップの頻度は犬種や個体差、年齢、生活習慣によって最適なタイミングがあります。
毎日何度も触れ合いを求める犬もいれば、自分の時間を大切にしたい犬もいます。
無理やり触れるのではなく、犬がリラックスしているときや、そばに寄ってくる瞬間を見逃さないことがスムーズな信頼関係につながるでしょう。
散歩のあとのクールダウンや、食事の後のまったりタイムなど、犬が落ち着いているタイミングが理想的です。
愛犬の様子をよく観察し、気持ちに寄り添いながらスキンシップの頻度とタイミングを調節しましょう。
飼い主さんとのスキンシップ=ご褒美がのぞましい
スキンシップを単なる触れ合いにとどめず、「ご褒美」として認識してもらうことで、さらに愛犬との信頼が深まります。
例えば、おすわりや待てなどのトレーニング後にやさしく撫でてあげる、嬉しい場面で一緒に遊んであげる、好物を与えた後に褒めて撫でてあげるなど、日常のふるまいと組み合わせるのがコツです。
こうした積み重ねにより、犬は飼い主とのふれ合いを「最高のご褒美」と感じるようになり、より積極的にスキンシップを求めるようになります。
愛犬が嬉しそうな表情を見せたら、その気持ちを丁寧に受け止めてあげましょう。
まとめ
犬とのスキンシップは信頼や愛情を深めるうえで欠かせないものです。
撫でられて嬉しい部分や嫌がるサインを理解し、愛犬それぞれの個性を大切にしながら触れ合うことが大切です。
日々のコミュニケーションが、より楽しく穏やかな関係づくりの第一歩となります。
開宮崎
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