犬はなぜ草を食べるのか?原因から食べると危険な植物まで詳しく紹介!

「愛犬が散歩のたびに草を食べて困っている」

「ご飯は与えているのに、なぜむしゃむしゃと草を食べるか」

このように愛犬の草を食べる行動に悩む飼い主はいらっしゃいませんか?

当記事では、なぜ犬が草を食べるのかの理由、その対処法を詳しく紹介します。

是非参考にしてください。

そもそも犬は草を食べて大丈夫なの?

そもそも犬は、草を食べて大丈夫なのでしょうか?

結論、あまり食べさせない方が良いです。

心身共に健康な犬は、基本的には草を食べることはありません。

愛犬が草を食べる場合は、食べさせない工夫も必要ですがなぜ食べるのかの原因を探すことの方が大切です。

犬が草を食べる原因

犬が草を食べる要因にはいくつか理由があります。

散歩中にいつも草を食べて困っている飼い主さんは、下記の要因の中に当てはまるものがないか確認しましょう。

空腹だから

犬が草を食べる理由の一つに「空腹」が挙げられます。

特に朝や食事の間隔が長いとき、犬が草を食べる行動が見られることがあります。

これは、胃の中に何もない状態が続くことで胃酸が過剰に分泌され、胃のムカムカを抑えようとしている可能性があります。

草を食べることで胃の働きを調整したり、満腹感を得たりする効果を期待しているのかもしれません。

散歩から帰りたくないのサイン

犬が草を食べるのは、散歩を続けたいという気持ちの表れである場合もあります。

散歩が楽しい時間である犬にとって、帰りたくないと感じたときに草を食べて「もう少しここにいたい」というサインを送っていることがあります。

この行動は特に、普段の散歩ルートで草を食べるときに見られることが多いです。

運動量が足りていない可能性があるので、もう少し散歩をつけることで改善がみられる可能性があります。

栄養が足りていないから

草を食べる行動は、犬の体が何らかの栄養素を欲しているサインである可能性があります。

特に食事が偏っている場合、ビタミンやミネラルが不足すると、犬は本能的に草を食べることで補おうとすることがあります。

草には微量ながら繊維やミネラルが含まれており、これを摂取することで体の不足を補おうとするのです。

与えているフードが、総合栄養食ではない場合は手作りご飯の場合は抜けている栄養素があるのかもしれません。

ストレス解消

犬が草を食べる理由として、ストレス解消の可能性も考えられます。

環境の変化や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足などが原因で、犬がストレスを感じることがあります。

草を食べる行為が、こうしたストレスを紛らわせるための一時的な手段であることがあります。

この場合、草を食べる行動が頻繁に見られると同時に、他のストレスサイン(吠え癖、家具をかじるなど)が現れることが多いです。

普段の生活で愛犬にストレスがかかっていないか観察をしてみましょう。

誤飲したものを吐くため

犬が草を食べる行動には、体内に入った異物や消化不良の原因となるものを吐き出す目的が含まれていることがあります。

草を食べることで胃を刺激し、吐き気を誘発するのです。

これは自然な解毒行動の一つとされていますが、頻繁に行われる場合や吐いた後も具合が悪そうな場合には、異物の誤飲や消化器系の病気など、深刻な問題が隠れている可能性もあります。

こうした場合、早急に動物病院を受診し、原因を特定することが重要です。

犬が絶対に食べていけない植物の種類

犬に害がある植物一覧

ツツジ科全般
ベニドウダン・ウラジロヨウラク・キバナシャクナゲ・トウヤマツツジ・ミネズオウ・ヒラドツツジ
→中毒の可能性

ハイビスカス
→下痢・嘔吐、食欲不振

ヒガンバナ
→嘔吐・下痢、呼吸困難

ジンチョウゲ
→下痢・嘔吐・心臓障害

ヨウシュヤマゴボウ
→嘔吐・下痢、昏睡状態

アイビー
→流涙・嘔吐・下痢・口腔の痛み・神経症状・呼吸困難・頻脈

ポインセチア
→嘔吐や下痢

スイセン
→流涎(よだれ)・嘔吐・下痢、血圧低下、心不全

アジサイ
→呼吸数の増加・興奮・痙攣

チューリップ
→皮膚炎・口内炎・心不全

ユリ
→嘔吐・食欲不振・震え・痙攣・腎不全

公園や散歩コースに生えていたら飼い主さんが注意してほしいな!

愛犬が草を食べようとした際に注意してほしいこと

散歩中に愛犬が目を離した隙に、草を食べていた..!というのはちょくちょくありますよね。

もし草を食べようした時・食べているの時に注意してほしいことを詳しく紹介します。

飼い主さんは、要チェックです!

除草剤がまかれていないか

愛犬が草を食べる際、最も気をつけたいのは除草剤や農薬の付着です。

特に公園や散歩コースの道端では、見た目にはわからなくても除草剤が使用されていることがあります。

犬がこれを摂取すると、嘔吐や下痢、中毒症状を引き起こす危険性があります。

定期的に除草剤を使っているエリアには注意し、散歩のルートを事前に確認することが大切です。

また、自宅の庭であっても、除草剤を使用した後は一定期間、犬が近づかないようにしましょう。

愛犬にノミ・ダニの薬を飲ませてるか

草むらにはノミやダニが潜んでいることが多く、これが犬の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

特に、犬が草を食べるときに顔や体が草に触れることで、ノミやダニが寄生する可能性が高まります。

これを防ぐためには、愛犬に定期的にノミ・ダニ予防の薬を使用することが大切です。

また、散歩後にはブラッシングをして体をチェックし、万が一ノミやダニがついていた場合には早めに駆除することが重要です。

ヘビやクモなど危険な生物がいないか

草むらや茂みには、ヘビやクモなどの危険な生物が隠れていることがあります。

犬が、草むらに頭を突っ込んでなかなかでてこないときは特に注意が必要です。

蛇やクモの毒を受けると、心不全や最悪の場合死に至る場合もあります。

特に夏場や湿気の多い時期には、こうした生物が活発になるため注意が必要です。

河川敷や川の近くを散歩する際は、蛇などの危険生物がいる可能性が高いので注意が必要です。

犬に草を食べさせないようにするためには

愛犬が散歩のたびに草を食べるのに困っているという方は、下記の対策を行ってみましょう。

先程紹介した通り、草を食べるには犬によってリスクが多いです。

下記を行うことで草を食べなくなった犬もいるので、実践してみましょう。

普段のご飯に野菜をトッピングしてみる

犬が草を食べるのは、栄養不足(ビタミン)が原因である場合があります。普段の食事に野菜をトッピングすることです。

特に、犬に適した野菜(例えば、にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど)を細かく刻んで加えることで、食物繊維やビタミンを補うことができます。

また、野菜をプラスで当てることで腸内環境が整う効果もあります。

野菜を与える際は、栄養を保つためになるべく生の状態で上げることをおすすめします。

散歩前におやつを与える

空腹が原因で草を食べてしまう犬には、散歩前に軽めのおやつを与えることが効果的です。

おやつを摂取することで、胃の不快感を抑え、草を食べる欲求を減らすことができます。

おやつの量は控えめにし、散歩に支障が出ない程度にするのがポイントです。

特に夕方の散歩は、朝の食事から時間がたっており空腹の可能性が高いので少しだけおやつを与えるのがいいですね。

ペット用の草を食べさせる

草を食べたいという犬の欲求を完全に抑えるのが難しい場合は、ペット用の草を用意する方法があります。

ペットショップやオンラインで購入できる専用の草は、安全で犬が摂取しても問題のない植物で作られています。

この草を与えることで、犬が自然に草を食べる欲求を満たしながら、有害な植物や農薬のリスクを回避できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

当記事で、犬が草を食べる理由・対策方法を知ることができたと思います。

草を食べる行為は、危険が多いのでなるべく早く解決をするようにしましょう。

参考サイト:長野県HP

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ドッグヘルスアドバイザー(認定番号H0533号)愛犬のアレルギーと涙やけに悩みドッグフードを調べるうちに危険な原材料が使用されていたことに気付きました。大切な愛犬にぴったりな安心安全なドッグフードを選びましょう。このサイトがドッグフード選びのお役に立てば嬉しいです。
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