「愛犬の呼吸が急に激しくなったけど、食べ物が詰まった?」
「呼吸が苦しそうで心配」
愛犬の呼吸が変化すると飼い主は心配になりますよね。
ぞの現象「逆くしゃみ」という犬の生理現象です。
当記事では、逆くしゃみに関して詳しく紹介をします。
目次
犬の逆くしゃみってなに?
逆くしゃみとは、犬が急に「ガーッ、ガーッ」と音を立てながら息を吸い込む現象を指します。
見た目には息が詰まっているようにも見え、飼い主が驚くことも多いですが、特に体調不良の信号ではありません。
逆くしゃみは、鼻腔や喉に一時的な刺激が加わることで引き起こされるもので、特に何かを吐き出そうとしているわけではありません。
したがって飼い主の過度な心配は不要です。
逆くしゃみをしやすい犬種・特徴
逆くしゃみは、特に短頭種(鼻の短い犬種)や小型犬でよく見られます。
- パグ
- フレンチ・ブルドッグ
- シーズー
- ペキニーズ
鼻腔が狭く、空気の通り道に刺激が加わりやすいため発生しやすい傾向があります。
また、チワワやヨークシャー・テリアのような小型犬も、気道の構造から影響を受けやすいと言われています。
また、逆くしゃみは小型犬に多く成犬になるにつれて無くなる傾向があります。
犬が逆くしゃみをしたときの対処法
逆くしゃみは犬にとって基本的に自然な反応ですが、飼い主として適切に対処することで、犬がより早く楽になる場合があります。
愛犬の逆くしゃみが気になるという飼い主は下記を実施してみましょう。
静かに見守る
逆くしゃみが起きたとき、まずは慌てずに犬の様子を静かに見守りましょう。
ほとんどの場合、逆くしゃみは数秒から数十秒で自然に収まります。
無理に触ったり大声を出したりすると、犬がさらに興奮して症状が長引くことがあります。
落ち着いた態度でそばにいることで、犬も安心感を得られます。
背中をさする
逆くしゃみが続いている場合は、犬の背中や喉を優しくさすってあげると良いでしょう。
この行為は犬をリラックスさせ、呼吸が整う助けになります。
特に興奮やストレスが原因で発生している場合には効果的です。
とにかく犬を落ち着かせるように優しく接することが大切です。
鼻に息をかける
犬が逆くしゃみをしているときに、鼻先に優しく息を吹きかける方法も有効です。
この刺激によって、犬が正常な呼吸に戻りやすくなることがあります。
息を吹きかけることで鼻腔の筋肉がリラックスし、逆くしゃみが短時間で解消する場合があります。

2秒程鼻を抑える
逆くしゃみが長引いている場合は、犬の鼻を2秒ほど軽く抑えてみましょう。
この方法は、犬が鼻から強く息を吐き出すきっかけを作り、鼻腔の中に溜まった刺激を取り除く効果が期待できます。
また、鼻呼吸から口呼吸にすることで逆くしゃみが収まるので有効です。
犬の鼻はとてもデリケートな部分なので、抑える際は優しく力を入れないようにしましょう。
犬が逆くしゃみをする原因は?
犬の逆くしゃみはさまざまな要因によって引き起こされます。
大半は無害なものですが、原因を理解することで適切に対応でき、犬の健康管理にも役立ちます。
過度な興奮やストレス
犬が過度に興奮したり、ストレスを感じたりしたときに逆くしゃみを引き起こすことがあります。
例えば、飼い主が帰宅したときや散歩中に別の犬と遭遇したときなど、テンションが上がる場面で発生しやすいです。
また、強いストレス環境に置かれることも影響します。これらの状況では、興奮や緊張による呼吸の乱れが逆くしゃみを誘発します。
普段から、ほかの犬に慣れさせる・ストレスがたまらないように散歩にいくなど対策をするようにしましょう。
鼻に異物が入った
逆くしゃみは、鼻腔に異物が入り込むことで起きることもあります。
例えば、散歩中に花粉やホコリ、小さな虫が鼻に入った場合や、食事中に食べ物の一部が鼻腔に入ってしまった場合が該当します。
この刺激が鼻腔内を刺激し、犬が異物を排除しようとする反射的な行動が逆くしゃみです。
逆くしゃみは、病気のサインの可能性もある
逆くしゃみは多くの場合無害ですが、特定の状況や症状が伴う場合には、病気のサインである可能性も考えられます。
特に頻度が高まったり、他の異常が見られる場合には注意が必要です。
愛犬の逆くしゃみの状態をみて、「問題あり」と感じたら病院へ連れて行くようにしましょう。
【要注意!】高齢犬が逆くしゃみをしていたら病気の可能性あり
高齢の犬が頻繁に逆くしゃみをするようになった場合、加齢に伴う病気が関与している可能性があります。
たとえば、慢性鼻炎や気管虚脱といった呼吸器の病気、または腫瘍による鼻腔の圧迫が原因で逆くしゃみが起こることがあります。
また、心臓や肺に関連する疾患が隠れている場合もあるため、高齢犬で症状が目立つ場合には早めに獣医師の診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事で、犬の逆くしゃみに関して詳しく知ることができたと思います。
基本的には、逆くしゃみはただの生理現象なので放置で問題ありませんが高齢犬・成犬が頻繫に行う場合は、注意しましょう。


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