
運営会社:株式会社バウムクーヘン
住所:〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-16-5 松井ビル2F
法人番号:9290001065906
公式HP:https://www.wanchan-life.jp/
- 熱中症は呼吸が荒くなり、舌や歯茎が赤くなるなど見た目でわかる症状が出る
- 痙攣や体温が40℃を超えるなどの症状がみられる場合は、病院受診が必要
- 涼しい時間帯に散歩するなど簡単な熱中症対策を行うだけでも防ぐことができる
人間と同じように、犬も熱中症にかかる場合があります。
犬は暑さに弱いため、愛犬の健康を守るには飼い主が熱中症の予防に努めなければなりません。
この記事では、犬の熱中症が危険な理由や具体的な症状、手軽にできる対策方法をご紹介しています。
熱中症の症状が見られたときの応急処置も解説しているので、ぜひ一度参考にしてみてください。
目次
犬の熱中症とは?人より危険な理由

犬の熱中症とは、気温上昇や激しい運動によって体温が上昇し、脱水症状を引き起こす病気のことです。
直射日光や高温多湿、無風などが原因だと考えられています。
犬は暑さに弱いため、ほんの数時間で命に関わる状態に陥るケースも少なくありません。
ここでは、犬の熱中症が人よりも危険な理由を解説していきます。
地面に近いため暑さを感じやすい
犬は人とは違い、地面から近いところを歩きます。
実際の気温以上に高温の環境下に晒されているため、暑さを感じやすい点に注意が必要です。
夏の日中の散歩は、熱中症に加えて肉球のやけどのリスクもあります。
犬や猫などの動物は、密な毛におおわれており、体温調整が得意ではありません。加えて、人に比べて体高が低く、地面からの熱を受けやすい環境下にいます。
夏の日中の散歩や外出は、熱中症や肉球のやけどの危険性もあります。散歩等は早朝や夜などの涼しい時間帯にしましょう。引用:環境省
毛で覆われていることで熱がこもる
犬は全身が被毛で覆われているため、熱がこもりやすい傾向があります。
体のなかに熱がこもって上手く体温を下げられないと、熱中症になることが多いです。
また、肥満のワンちゃんは犬種に関わらず、皮下脂肪で熱がこもりやすくなります。
首付近の脂肪が気道を圧迫して呼吸しづらくなると体温調節が難しくなるため、日頃から体重管理を行うようにしましょう。
犬には汗腺が少ない
人は全身の汗腺から汗をかいて体温調節を行いますが、犬にはその仕組みがほとんど備わっていません。
ドッグヘルスアドバイザー解説
犬の皮膚には、以下2つの汗腺があります
- アポクリン汗腺:フェロモンの役割を果たす
- エクリン汗腺:体温調節の機能を司る
体温調節に重要なエクリン汗腺は、足の裏や鼻の付近など一部にしか存在しません。
汗腺が少なくて体全体で汗をかくことができないため、犬は熱中症になりやすいと考えられています。
犬の熱中症の初期症状
犬の熱中症を予防するには、飼い主が愛犬からのサインを見逃さないようにする必要があります。
まずは、犬の熱中症の初期症状をいくつか見ていきましょう。
呼吸が荒くなる(パンティングが激しい)
運動をしていないのにパンティングが激しい場合、熱中症の初期症状の可能性があります。
パンティングとは、ハアハアと口を開けて速く浅い呼吸をしている状態のことです。
犬は体の熱を蒸散させる目的で、パンティングを行います。
そのため、愛犬の呼吸が荒くなったら、熱中症を疑った方が良いでしょう。
犬は暑い時、ハアハアと口を開けて呼吸して熱を蒸散させる(パンティング)、体を冷たいものに直接触れさせて熱を逃がす
引用:環境省
舌や歯茎が赤くなる
犬は熱中症になると、普段よりも舌や歯茎が赤く見えることがあります。
これは息づかいを荒くして血管を拡張させて、体の表面の温度を下げようとしているからです。
通常は淡いピンク色なので、舌や歯茎が赤くなったら熱中症の初期サインを疑いましょう。
よだれが増える

※引用:いぬのきもち
「普段よりもよだれが増えているな」と感じたら、熱中症の初期症状かもしれません。
食べ物の匂いを感知したときなど、外部刺激に対する反応としてよだれが多く分泌されることがあります。
しかし、熱中症になると激しいパンティングを行うため、口内が乾燥して唾液の分泌量が増える仕組みです。
大量のよだれは、犬が脱水や体温上昇に苦しむサインだと考えられます。
元気がない・ふらつきが見られる
熱中症の症状がないかは、状態を観察することでも把握ができます。
ドッグヘルスアドバイザー解説
愛犬に以下の症状が見られた場合、熱中症の初期段階の可能性があります
- ぐったりとしていて元気がない
- 横になって起き上がろうとしない
- ふらふらして立ち上がれない
軽度の場合は体温を下げることで回復が期待できるため、これらの症状が出ていないか確認することが大切です。
【死の危険!】重度な犬の熱中症の症状

犬の熱中症の症状が進行すると、命に関わる状態に陥ることがあります。
次に、重度な犬の熱中症の症状を見ていきましょう。
意識がもうろうとして動かない
「意識がもうろうとしている」「倒れたまま動かない」という場合、死の危険性があります。
犬が自分で立てない状態であれば、すぐに救急の処置が必要です。
周囲の呼びかけへの反応が弱いときは十分に注意しましょう。
嘔吐や下痢(血が混じることも)
熱中症が重症化すると、嘔吐や下痢を引き起こす場合があります。
体の内部の損傷によって、排泄物に血が混じることも少なくありません。
消化器系の症状は、犬の熱中症を見極める上でのポイントです。
痙攣・震え・呼吸困難
全身性の痙攣(けいれん)発作や震え、呼吸困難も重度な犬の熱中症の症状です。
熱中症が原因で酸欠状態に陥り、チアノーゼ(舌や粘膜が紫色になる)が出ることもあります。
体温が40℃以上に上昇する
犬の平熱は、38~39℃くらいです。
人よりも平熱が高いのですが、体温が40℃以上に上昇した場合、熱中症の危険性があります。
愛犬の体表や耳、足の裏を触れてみて、明らかに熱を感じるときは注意しましょう。
手軽にできる!簡単な熱中症対策
熱中症の症状は、時間の経過につれて悪化する傾向があります。
そこで、以下では手軽にできる犬の熱中症の対策方法をまとめました。
散歩時・外出先・室内と、それぞれ詳しく見ていきましょう。
散歩時の対策
散歩中に意識するだけでも熱中症対策になりますので、どのような点に注意したらいいかを把握しておきましょう。
- 涼しい時間帯に散歩する
- アスファルトの熱さをチェックする
- こまめに水分補給を行う
- クールベストや保冷グッズを活用する
日中はアスファルトの温度が下がりにくく、人に比べて体高が低い犬は地面から反射した熱をじかに受けます。
そのため、朝や夜など涼しい時間帯に散歩をしましょう。
日射があたる路面は熱を吸収して温度が上昇します。熱を吸収しやすい黒いアスファルトの
表面温度は 60℃を超えることもあり、路面から放出される赤外放射が強くなります。
涼しい時間帯でも体の水分が足りなくなると熱中症の恐れがあるので、こまめな水分補給や保冷グッズの活用が効果的です。
ペットショップやインターネット通販では、首回りや背中を冷やせるクールベストやクールバンダナが販売されています。
外出先での対策
外出先でも熱中症にならないとは限らないため、意識することで対策ができます。
- 車内放置を絶対に避ける
- 日陰や涼しい場所を選ぶ
- 携帯用の水飲み・保冷グッズを常備する
環境省は、暑い日にペットを車内に放置する危険性について注意喚起しています。
「買い物中にエアコンを切り、犬を車内に置き去りにしてしまった」など、愛犬が外出先で熱中症にならないように配慮しましょう。
また、日中に外出する際は、日陰を積極的に活用してください。
保冷グッズで体を冷やしたり、ドリンクボトルでこまめに水分補給を行うのも効果的です。
室内での対策
犬の熱中症は、室内でも引き起こされる可能性があります。
日が差す窓際や日当たりの良い部屋は、室温が高くなりがちです。
- エアコンやサーキュレーターで温度管理をする
- 冷感マットを設置する
- 湿度管理にも気を配る
犬が快適に過ごせる室温は、一般的に25~26℃くらいとされています。
人間が適温と感じる室温よりも低いため、エアコンで温度管理を徹底しましょう。
強い風で空気を循環させて部屋内の温度を均一にするサーキュレーターや、ジェルがひんやり感を提供してくれる冷感マットの使用も効果的です。
また、犬の室内での熱中症対策は、温度管理に加えて湿度管理も欠かせません。
呼吸でしか熱の放散ができない犬は、湿度が高いと体温が下がりにくい傾向があります。
そのため、エアコンや除湿機を使い、犬にとって最適な45~65%くらいの湿度をキープしましょう。
参考:ミネルバ動物病院
水を飲まない犬への具体的な対策方法

犬の熱中症対策において、こまめな水分補給は欠かせません。
散歩のあとに犬がガブガブと水を飲むのは、「喉が渇いた」だけではなく、体温を下げるのが目的です。
しかし、普段からあまり水を飲まないワンちゃんもいます。
以下では、水を飲まない犬への具体的な対策方法をまとめました。
水の温度・質・入れ替え頻度を見直す
愛犬の脱水の防止には、しっかりと水を飲めるような環境作りが大切です。
しかし、冷水や氷はなるべく使わないようにしましょう。
急激に体が冷えると、体表の血管が収縮して血液の循環が悪くなりやすいため、臓器への負担が少ない常温の水を与えてください。
また、犬や猫などのペットには、弱アルカリ性の軟水が良いとされています。
日本の水道水は軟水のため、そのまま与えても問題ありません。
飲み水の入れ替えもこまめに行うようにしましょう。
フードに水をかける「ふやかし」スタイル
愛犬が水だけを飲んでくれない場合は、フードに水をかける「ふやかし」スタイルが効果的です。
とくに老犬は体の機能低下が原因で中枢神経が上手く働かず、喉の渇きに鈍感になりやすい傾向があります。
そのようなときは、水を入れた容器にフードやおやつを見せながら与えてみましょう。
また、飲水量が落ちている場合は、ウェットフードの利用もおすすめです。
ウェットフードは水分含有量が75%程度と多く、栄養と一緒に水分を効率良く与えられます。
無塩の鶏だし・犬用ミルクなどを薄めて与える
犬用の無塩の鶏だしは、水分補給にぴったりです。
- グルタミン酸:野菜類に含まれているアミノ酸の一種
- イノシン酸:肉類や魚類に含まれている核酸物質の一種
- グアニル酸:キノコ類に含まれている核酸物質の一種
これらの旨味成分により、効率良く愛犬の水分補給ができるでしょう。
水分補給や健康維持をサポートする犬用ミルクを薄めて与える方法もおすすめです。
【熱中症の症状が見られたら】行うべき応急処置
愛犬に熱中症の症状が見られたときに、行うべき応急処置をご紹介します。
「元気がない」「ぐったりしている」という場合は、早めの対応を心がけましょう。
まずは涼しい場所に移動
散歩中に熱中症の症状が出たら、まずは日陰など涼しい場所に移動しましょう。
外出先で応急処置するにあたって、地面が体温よりも高い場合は逆効果です。
そのため、濡れたタオルを敷いて寝かせてあげます。
室内や車内の場合は、エアコンやうちわを使って風を与えましょう。
体を冷やす(首・脇・股が効果的)
涼しい場所に移動したら、愛犬の体を冷やします。
なかでも、首筋・脇の下・股を冷やすのが効果的です。
これらの部位の内側には太い血管が通っており、冷やすことで血液全体を冷却しやすくなります。
ただし、早く愛犬の体温を下げたいと考えて、冷水をかけるのはNGです。
急激に体が冷えると血管が収縮し、熱を発散しにくくなって臓器へのダメージが進みやすくなります。
低体温状態に陥るリスクもあるため、体の冷やしすぎには注意しましょう。
参考:日本動物医療センター「犬の熱中症 知っておきたいこと」
水分補給はできる範囲で行う
犬に熱中症の症状が出たときの水分補給は、できる範囲で構いません。
常温の水を少しずつ与えるのがベストで、上手く飲めないときはコットンに含ませて口を湿らせるようにします。
水を飲ませる際は誤嚥(飲食物が気管に入ってしまう状態)のリスクがあるため、必ず愛犬の状態を確認しながら行いましょう。
水を飲んでくれない場合は、無理に与えなくても大丈夫です。
速やかに動物病院へ連絡・受診

犬の熱中症は、できる限り早く対処する必要があります。
しかし、応急処置が済んだあとに、「もう大丈夫だろう」と自己判断してはいけません。
一時的に症状が落ち着いても、時間が経ってから体調を崩すこともあるため、速やかに動物病院へ連絡して受診するのがポイントです。
愛犬の症状によっては、点滴や気管挿管(麻酔や呼吸管理で気管内にチューブを挿入する処置)などの治療が必要なケースがあります。
お散歩中におすすめの体温を下げるグッズ
愛犬の熱中症対策には、犬用のグッズの利用がおすすめです。
ここでは、お散歩中に体温を下げるグッズをいくつかご紹介します。
保冷剤入りクールベスト

引用:Amazon
保冷剤入りクールベストは、保冷剤を入れられるポケットが付いたベストです。
着るだけで簡単に暑い日のお散歩がひんやりと快適になります。
通気性や吸汗性に優れているため、熱中症対策にぴったりです。
商品によっては約1.5~3時間くらい効果が持続するので、すぐに溶けてしまう心配はありません。
冷感素材のハーネス

引用:ウォームハートカンパニー
冷感素材のハーネスは、体温を下げる効果を持つ素材で作られた犬用のハーネスです。
保水生地と冷却機能によって、ひんやりと心地よい状態が長続きします。
水に濡らすだけなので、使い方は簡単です。
まとめ
犬の熱中症の症状は、初期段階で「呼吸が荒くなる」「元気がなくなる」、重症化すると「意識がもうろうとする」「震えや呼吸困難が起こる」などです。
愛犬の健康維持のために、涼しい時間帯に散歩をしたり保冷グッズを常備したりといった対策をしましょう。
万が一熱中症の症状が出た際は、涼しい場所に移動して体を冷やす応急処置を行い、必要に応じて動物病院を受診してください。
開宮崎
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